昨日は冬至。ゆず湯に入られましたか?どうもSHIBAです。
「ゆず湯に入ると1年間風邪をひかない」という言葉を聞いたことはありませんか?
先日、何かのテレビ番組でゆず湯には保温効果があることを実験で実証していました。
ゆず湯の精油成分リモネンによって血行が促進され、かぜ予防や冷え性改善にも期待されています。
リモネンは精油成分ですから柚子から染み出た油が湯船の水面に膜を張り、
お湯が冷めにくくなるという特徴があるのだそうです。
また柚子の精油(アロマセラピーでおなじみのエッセンシャルオイル)にはゆず独特の爽やかで優しい香りが含まれていますよね。リモネンの他、シトラールという精油成分にはアロマにもなるということで、優れたリラックス効果があります。
実際、ゆず風呂の最大の楽しみはやはり柚子の香りではないでしょうか。
さらに。
ビタミンCには美肌効果もあると言われていますよね。
皮膚から吸収されたビタミンCによる抗酸化作用が肌の老化防止に働くと考えられています。
そして柚子に多く含まれているクエン酸(酸っぱさの源)。
クエン酸にも美肌効果がありますが、クエン酸といえばやはり疲労回復効果が期待できます。
ゆず湯は昔から冬至には付き物とされていましたが、
これは単なる風習ではなく、この寒い日に相応しい入り方。つまりきちんと理に適っていたんですね。
昔の人は偉いなぁと思いたくもなりますが、冬至にゆず湯へ入るルーツを知るとちょっと「?」な気持ちにさせられます。
というのは、冬至にゆず湯へ入るようになったのは、
「冬至=湯治(とうじ)」「柚子=融通(ゆうづう)が効く」という語呂合わせが由来のようです。
今とは違って毎日お風呂に入る習慣はなく、
どちらかといえば病や傷を癒すため、或いは身を清めることで厄払いをするために入浴していたようです。
冬至には、この日が陰の極みで、 翌日から日が延び運気が上がると考えられてきました(一陽来復という)
だからその前にゆず湯へ入り、身を清めようとしたと考えられています。
要は無病息災ってやつですね。
まあ、そんなことで江戸時代に銭湯で客寄せのため冬至にゆずを入れたゆず湯が始まりのようですが、柚子の持つ健康効果を知っていたかどうか怪しいものがありますね。
でもどうでしょう。昔の人はそんな細かいことは知らなくても、ゆず湯が健康や美容に良いということは経験則から漠然と分かっていたのではないでしょうか・・・
今でもその風習が根強く続いているわけですからね。
「冬至にゆず湯へ入るのを忘れちゃった!」という人も「ちゃんと入ったよ」という人も、
ゆず湯は冬至だけに限らずこの時期は何回でも入りたいものです。
(柚子はもうちょっと安かったらいいのになぁ SHIBA)