かつては4年に一度の周期で流行ることから「オリンピック熱」と言われていたマイコプラズマ肺炎。
今では周期など関係なくいつでも流行りうる病気です。
患者の咳の飛沫を吸い込むことで人から人へ次々に感染し、発熱、頭痛、咳などの症状がみられます。
かぜに似た症状ですが、マイコプラズマ肺炎は「肺炎マイコプラズマ」という名の細菌によって上気道炎や気管支炎、または肺炎を起こす呼吸器の病気のことを指します。
特徴は長引く咳。
熱が下がった後も咳は続き、1か月くらい続く場合もあるようです。
熱が下がった後も咳は続き、1か月くらい続く場合もあるようです。
赤ちゃんよりも小中学生でかかりやすく、咳の初期症状は痰の絡まない乾いた咳で、次第に痰が絡む咳になるのも特徴とされています。
大人が発症した場合、長引く咳を放置していると稀に重症化して呼吸不全や多臓器不全をきたすことが知られています。
かぜだと思って市販の咳止め薬を数日飲み続けていても、よくなるどころか悪化するようなら診察してもらうべきしょう。
かぜだと思って市販の咳止め薬を数日飲み続けていても、よくなるどころか悪化するようなら診察してもらうべきしょう。
しかし子どものマイコプラズマ肺炎は軽い症状が多いようです。
肺炎という名が付いていますが、肺炎になるのは数%とも言われています。
とはいえ、
マイコプラズマ肺炎にはワクチンがなく、また一度感染しても再感染することもあるというのは厄介ですね。
マイコプラズマ肺炎にはワクチンがなく、また一度感染しても再感染することもあるというのは厄介ですね。
◆マイコプラズマ肺炎の特徴
【感染様式】飛沫感染、接触感染
【潜伏期】2~3週間
【好発年齢】小中学生(特に5~9歳)
【症状】発熱、頭痛、全身倦怠感
長引く咳
長引く咳
予防法はかぜやインフルエンザとほぼ同じ。
入浴についても同様です。
入浴できるかどうかの判断基準は子どもの体調次第です。
熱があるかどうかよりも食欲があるかどうか、機嫌が良いかどうかで判断しましょう。
微熱程度でもいつもどおりの元気なら問題ないでしょう。
微熱程度でもいつもどおりの元気なら問題ないでしょう。
ただし咳が酷い場合、高熱の場合は控え、体を拭いてあげるだけにしましょう。
お風呂に入ることが気管支炎の症状を直接悪化させるわけではありませんが、
そんな状態で入浴すると体力が奪われるからです。
お風呂に入ることが気管支炎の症状を直接悪化させるわけではありませんが、
そんな状態で入浴すると体力が奪われるからです。
長湯も体力を奪います。入浴させるなら長湯はせず、温まったらサッと上がらせましょう。