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【美容】 メイク落としの「しっかり落とさないと肌のトラブルになる!」 と 「洗いすぎこそ肌トラブルになる!」 意見が分かれる理由


メイク落としとは全く無縁の、どうもSHIBAです。

男性の僕であっても時々目にするメイク落としに対する考え方の違い。

「メイクの顔料や油分は、毛穴に詰まって皮脂と混ざっているから、しっかりと皮脂や毛穴の汚れまで落とさなければ肌のトラブルになる」

という考え方と

「いやいや、ぬるま湯で十分。洗いすぎこそ皮脂や角質層を奪われてしまい、乾燥や傷など肌トラブルの原因になる」

というもの。


確かに。何をするにしても「やりすぎ」は良くないでしょうが、洗い残しがあっても問題はないのかな?という疑問は残ります。

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さてさて。

女性の世界では「美肌の基本は洗顔にあり」という明智光秀みたいな格言があるようですが、
昔から洗顔の重要さが認知されていながら何故いまだにこうも意見が分かれるのか?

しかし実は答えなんて超単純。

どちらが良いか・・・

それは

「人によって違う」

からです。


なにそれ、答えになっていない・・・と思われるかもしれませんが、肌の角質のしくみを知れば当然のことかと。

これは肌のターンオーバーと関係があります。
 


皮膚の表皮は何層かの組織に分かれています。
一番内側が「基底層」で、一番外側、つまり空気と触れている層が「角質層」

基底層で作られた細胞は分裂しながら外側へ移動し、最終的には角質層の細胞となります。
角質となった細胞は、ある程度の期間が経つと剥がれ落ちます。これが垢。

この一連の流れを肌のターンオーバーと言いますが、
この活動のおかげで肌は新鮮で健康な状態を維持しています。


ターンオーバーのサイクルは通常は約6週間と言われています。

ターンオーバーのサイクルは早すぎても遅すぎてもダメで、
早すぎれば基底層で作られた細胞が未熟なまま角質細胞になるのでバリア機能が弱いということになります。
つまり外界からの刺激を受けやすく、また水分も失いやすい。乾燥肌、敏感肌の元となります。

一方サイクルが遅すぎると、古くなった角質細胞がなかなか垢となって剥がれ落ちません
文字通り面の皮が厚くなり、くすみの元となります。
加齢によってもサイクルは遅くなりますので、老化とともにくすみが出来やすくなる理由でもあります。
 


そしてターンオーバーのサイクルの長さには個人差があります。

乾燥肌や敏感肌の人はターンオーバーが早すぎて角質のバリア機能が弱いことの証なので、
必要以上に角質を取りすぎないことが大事になってきます。

例えばニキビができてしまった場合でも、ニキビの原因は皮脂にあると思ってせっせと洗顔すればするほど、かえってターンオーバーが乱れることに。


乾燥肌でも敏感肌でもない人は洗顔が不十分だと角質が厚くなりやすくなり、くすみの原因に・・・。
だからといって洗顔のしすぎや過剰な角質ケアをすれば良いということではありません。

そもそもターンオーバーが遅すぎるということは、役目を終えた古い細胞を剥がす機能が低下している状態なわけですから、これを強制的に角質を剥がすと肌は刺激から守るためターンオーバーの周期が早くなるだけなんです。
ターンオーバーは自律神経の支配を受けているので、早く治そうと細胞が未熟なまま角化(角質細胞になること)するんですよ。
んで、そのバリア機能の弱い細胞が剥がれずにずっと残ってしまうんですね。

バリア機能が低下しているということは、水分が足りないということでもあります。
角質層に必要なのは「水分」であり、角質を無理に落とそうとするのではなく水分を補給するようなケアが必要だということになります。

何度も言いますが、ターンオーバーが遅すぎるということは、役目を終えた古い細胞を剥がす機能が低下している状態。
ターンオーバーのサイクルを正常化しない限り問題解決にはなりません。
 


そんなわけで、メイク落としはしっかり行うべきか否かを一概に論じれるわけもなく、
誰にでも当てはまる方法が無いのは当然だということになります。

ネット上ではいろんな技術論が紹介されているようですが、
どこまで医学的根拠があってのことか分からないものばかり。

ターンオーバーが自律神経に支配されている以上、自律神経のバランスを整えることが最優先になります。

睡眠不足、偏った食生活、運動不足、喫煙、ストレス

これらは全て自律神経のバランスが乱れる要素となります。
生活の見直し無くして肌の健康はありえません。


「美肌の基本は洗顔にあり」である前に「美肌の基本は生活習慣にあり」

(SHIBA)