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【健康】 乾燥肌対策。保湿クリームを選ぶ時に判断材料となる成分4つ


冬になるといつも乾燥肌に悩まされている・・・今年もやっぱり例外なく。
 
乾燥肌・敏感肌の対策にいろいろ試している人なら、
保湿してくれるクリームもきっと利用しているでしょう。
 
でも保湿クリームといっても何が自分に合うのか。
何も考えずにテキトーに選んでいませんか?
 
「だってぇ。どうやって決めればよいか分からないもん」
という人のために、参考になるかどうか分かりませんが、含まれている成分を判断材料にしてみると選びやすくなるかもしれませんよ。
 
といっても様々な成分がありますので、ざっくりと目的別に4つの成分に分けてみました。

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●ゴワゴワして硬くなった肌をツルツルにしたい人は「尿素」
 
がさついた肌に塗るクリームといえば尿素
 
踵など厚い皮膚が硬くなってひび割れしているような肌に向いています
このような肌は、ターンオーバーのサイクルが遅いことで古い角質細胞が剥がれ落ちず皮膚が厚くて硬くなりやすいもの。
 
尿素には保湿効果がありますが、それ以上に期待ができるのはピーリング作用。
たんぱく質を変性させる作用、つまり角質を溶かして削りとる効果があります。
 
ただし、副作用というほどでもありませんが、わずかながら肌を溶かす作用があるわけですから使用には注意すべきポイントがあります。
 
肌の弱い人、特に角質が少なく乾燥肌にはさらに角質を削ってしまうので逆効果となってしまいます。
尿素配合の保湿クリームには「幼児には使用しない」という注意書きがある物もあるほどです。
 
常用するのではなく、角質が取れたら使用をやめましょう。予防として使うというのも考えものです。

 

●カサカサで水分が足りない人は「セラミド」
 
乾燥肌の角質に必要なのは「水分」です。
水分を補給するようなケアが必要だということになります。
 
肌にやさしく、敏感肌の人も安心な成分といえばセラミド
 
セラミドはもともと角質の細胞間脂質に含まれている成分。
角質の細胞はレンガの壁のように積み重なっています。その細胞同士のすき間を脂質(細胞間脂質)が埋めていて、角層の水分を保つのに大きな役割があるんですね。
 
肌の水分は、セラミドなどの細胞間脂質のほかNMF(天然保湿因子)や皮脂などによって保持されていますが、
特にセラミドが不足すると乾燥に直結します。
 
 
 
●敏感肌でかゆみがひどい人は「抗ヒスタミン剤」
 
乾燥しているだけでなく、かゆみを伴って困っている人に必要な成分です。
 
「かゆいかゆい」と思いながらも放置していると、そのうち悪化して湿疹のような赤いブツブツができて皮脂欠乏性湿疹になるかもしれませんよ。
 
抗ヒスタミン剤は、ヒスタミン受容体をブロックすることで、かゆみの元であるヒスタミンの働きを阻害し、かゆみ症状を軽減したり予防したりします。
副作用が少ないのが特徴です。
 
抗ヒスタミン剤は成分表に「ジフェンヒドラミン塩酸塩」「クロルフェニラミンマレイン酸塩」と表示されているものが該当します。
 
 
 
●ひび・あかぎれ・しもやけで困っている人は「ビタミンE」
 
ひび・あかぎれ・しもやけを改善するためのクリームによく配合されているのがビタミンE
ビタミンの中でも特に抗酸化作用が強いのが特徴です。
 
その他、血行を促進し、新陳代謝を高め、角質の硬化を防止し、保湿効果をもたらし、紫外線などの刺激からも守ってくれます。
 
これほど抜群なビタミンではありますが、角質は水溶性の物質は通さないと言われているので、ビタミンEを直接肌に塗っても効果があるの?
 
と思われるかもしれませんが、ビタミンEは脂溶性なので皮膚から直接吸収されるんですよ。経皮吸収というんですけどね。
 
しかも、角質層バリアが弱っている方が皮膚からの吸収量は増える傾向にあるようなので、肌トラブルになっている場合ほどビタミンEの吸収が期待できます。
 
成分表に「トコフェロール酢酸エステル」とか「トコフェロール」と表示されているものがそうです。
 
 
 
このように大きく4つに分けて紹介しましたが、組み合わせて使用してみてもいいでしょう。
 
例えば、カサカサで水分が不足かつかゆみを伴っている場合ならば「セラミド」を含んでいる保湿クリーム以外に「抗ヒスタミン剤」も併せて使用してみてはいかがでしょうか。