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【健康】 一番風呂はアトピーや花粉症などのアレルギー性疾患の原因になる?

一番風呂は気持ちが良いものですが、
なんとなくお湯が硬く感じる、ピリピリ痛く感じることはありませんか?
 
その感覚、錯覚ではありません。
 
刺激と感じるその正体は「塩素」
 
ご存知のとおり、水道水には塩素が含まれています。
井戸水を利用している家庭においてもポンプに滅菌機が連動している場合が普通です。
 
塩素は消毒作用があるわけですから、我々の体にも少なからず影響があるのでは?と心配されるのも無理はありません。
 
健康面には問題ないとされていますが、髪や肌、粘膜など繊細な部分はそうとも言えないようです。

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塩素が恐いのは細胞を傷つけてしまうことです。
乾燥肌や敏感肌の人が塩素濃度の高い一番風呂に入るとどうなるか、容易く想像できますよね。
もしくはプールに入ると髪がパサついたりするのを思い出して頂けるとイメージしやすいかも。
 
しかも浴室は湯気が立ち込めていて、それを介して鼻の粘膜やのどに塩素が取り込まれてしまえば、アレルギー性鼻炎や花粉症、喘息にも影響があってなんら不思議はありません。
 

日本は海外と比べてアトピー患者が多いと言われています。
これは日本の水道水の塩素濃度が他国よりも高いのではないか、そのことと関係があるのではないかと考えられます。
 
そして何より、お風呂では湯船に浸かる習慣があります。
 
しかも日本人は幼い頃から入浴します。赤ちゃんは皮膚が非常に弱いので子どもにアトピー患者が多いことと一致します。
 

ここで「日本人の湯船に浸かる習慣なら昔からあるじゃないか」と、同じ日本人でも高齢者は若者ほどアトピー患者がいないことへの説明にならないのではないかと疑問に感じるかもしれません。
しかし水道水に塩素が投入されたのは戦後のこと。それまでは微生物の力で水を浄化する「緩速濾過方式」だったという事実があります。
 
塩素への対策として、飲み水に対しては浄水器を利用したり、沸騰させて塩素を飛ばして利用することはできても、洗濯や風呂にまでは同じことをするには無理がありますよね。
お風呂のお湯を沸かすときに沸騰させていたらとても入れたものではありません(笑)
 
 
 
そういうわけで、アトピー性皮膚炎のみならず、アレルギー性鼻炎(花粉症)や喘息などアレルギー性疾患がある人で、入浴する習慣がある人、しかも一番風呂が好きな人は要注意です。
 
一番風呂は一番塩素濃度が高く、二番風呂・三番風呂になるにつれて塩素濃度は減っていきます。
 
子どもにアレルギー性疾患があるご家庭は、親が一番風呂に入ってあげると良いですね。
 

とはいえ「誰かが一番風呂に入るというのも嫌だな」という場合もあるでしょう。
そんな時は塩素を中和させてしまいましょう。
 
具体的にはビタミンC(アスコルビン酸)を浴槽に投入するだけ。
 
それだけでビタミンCと塩素が酸化還元反応起こして塩素が中和されます
簡単に言うと除去されます。
 
アスコルビン酸の原末は薬局、ドラッグストア、通販でも手に入れることができますよ。
 
一度試されてはいかがでしょうか。
 

また、入浴剤には塩素除去成分配合の物もありますので、それを使用してみるのも良いでしょう。
 
ゆず風呂やみかん風呂なども試す価値はありそうです。
柑橘類の皮にはビタミンCが豊富なので同様の効果が見込めます。
 
ただし少し気がかりなのは、効果があり過ぎると中和を通り越して酸性に傾いてしまい、これはこれで刺激になってしまいます。
ゆず風呂でお湯がチクチク感じたことはありませんでしょうか。
アスコルビン酸の原末や入浴剤と違って、塩素を中和するのに丁度な使用量の加減が難しいところがありますからね。
 
なお、浴槽のお湯だけでなく、シャワーのお湯(水)もまた塩素を含んでいると思いますが、
シャワーヘッドを塩素除去ヘッドに買い替えてみるという手段で対応できます。
ただしどれだけの効果があるのかは分かりません。