今や日本人の高血圧は4,000万人(予備軍含む)もいるとか驚きです、どうもSHIBAです。
4,000万人といったら成人の二人に一人は高血圧だということなるんじゃないですか?
周りを見渡しても実感としてそこまで高血圧患者はいないですよね?
と思いたくもなりますが、実は「隠れ高血圧」の人はかなりいるらしい。
その理由は、医療機関での測定値が正常だとしても家庭で測ると血圧が高い人がかなりいると思われるから。
ふだんから家庭で血圧を測る習慣のない人は自分が高血圧だということ気付きませんよね。
これでは「病院で測った時は正常だったから自分は大丈夫」と勘違いしてしまいがち。
これを「仮面高血圧」といい、病院では見逃されるために別名「隠れ高血圧」とも言われています。
命を脅かす仮面高血圧には3つのタイプに分類されています。
早朝高血圧・・・早朝の血圧上昇が急激すぎる
夜間高血圧・・・夜になっても血圧が下がらない
昼間高血圧・・・昼間の血圧が異常に高い
この中で特に注意したいのが「昼間高血圧」
「早朝高血圧」も「夜間高血圧」も危険ではありますが、朝晩に血圧を測定する習慣を身に付ければ自分の血圧というものを把握、管理することができます。
しかし、日中は職場で過ごす一般の人は勤務中に血圧を測るなんてことは普通はしていないもの。
実は職場は血圧が上昇しやすい環境なので注意が必要なのです。
●職場高血圧が怖い理由
病院での測定値、家庭での朝と晩の測定値が正常でも、職場にいる時だけ異常に血圧が高いという人こそ「昼間高血圧」であり、別名「職場高血圧」と呼ばれます。
病院での測定値、家庭での朝と晩の測定値が正常であれば、ふつうは自分が高血圧だなんて疑いませんよね?
だから怖いんですよね。まさに「隠れ高血圧」です。
高血圧が怖いのはこの状態が続くと血管に動脈硬化が生じるからですよね。脳では脳出血や脳梗塞、心臓では狭心症や心筋梗塞の原因となります。
しかし職場高血圧は血管へのリスク以外に、過敏性腸症候群や機能性胃腸症も発症しやすくなるので厄介です。
さらには感染症にもかかりやすくなりますし、うつ病を発症することもあるようです。
一見すると血圧とは関係なさそうなこれらの症状。
高血圧の原因は塩分の摂り過ぎや肥満、運動不足によることが多いものですが、職場高血圧の場合は主にストレスが原因であるという特徴があります。
ストレスは交感神経を優位にしますので、その結果血管が収縮します。
血管が収縮するということは血液の通り道が狭くなるわけですから、当然圧が強くなりますよね。
加えて交感神経は心拍数を上げますから、ただでさえ狭くなっている血管にさらに負荷がかかります。
そういうわけで職場高血圧はストレスが主な原因。
職場高血圧が過敏性腸症候群や機能性胃腸症らの発症リスクとなるのは、 ストレスの慢性化によるものだからです。
また、ストレスの慢性化は免疫力をも低下させます。
そのため細菌やウイルスにも感染しやすい。つまり風邪もひきやすい。
『【健康】 「免疫力のバランス」とはどういう意味?⑨ストレスは敵か? 』 参照
うつ病とも関係が深く、高血圧患者の約30%がうつ病だという話もあります。
うつ病と高血圧は共通点が多いと言われています。どちらも真面目で責任感が強く無理をしてしまうタイプに多く見られ、特にストレスの負荷によって発症することが分かっています。
「無理をする=自律神経の乱れ」です。
●職場高血圧の対処法
「仕事でストレスを感じるな」と言われても無理なもの。
また、ストレス自体に害があるわけではなく、慢性化することが問題なわけでして(むしろ適度なストレスは必要)
つまり自律神経のバランスを整えることが職場高血圧の予防法であり対処法となります。
自分ではストレスを感じていないと思っていなくても、知らず知らず溜まっているもの。
ストレスといっても精神的なものから肉体的なもの、気温や気圧などいろいろありますからね。
勤務中でも定期的に休憩を挟んだりストレッチしてみると良いでしょう。
忙しくて時間が取れない時は深呼吸してみるだけでも効果があると言われていますよ(呼吸が早くなっている時は血圧が高くなっている可能性があります)
それから、勤務中は緊張状態が続いてなかなか自律神経のバランスを整える時間がなかったとしても、勤務時間外はリラックスして副交感神経を高める時間を作りましょう。
入浴はとても効果のあるリラックス法ですよ。
『「高血圧」の入浴法 ~安全な入浴法と症状別の工夫~』 参照
不規則な食生活や生活習慣の改善も自律神経のバランスを整える大事な条件です。
(SHIBA)
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『【健康】 これで高血圧が改善!生活習慣を見直す6つの項目』