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【健康】 サウナを科学する③ 疲労回復効果


サウナには疲労回復効果(リラックス効果)があります。

疲労には精神的なものと肉体的なものがありますが、溜まっている疲労がどちらかによってサウナの活用法は違ってきます。

とはいえ、根本的には同じであり、いずれにしても安眠へと繋げることがポイントとなってきます。

なにしろ良質な睡眠に勝る疲労回復方法はありませんからね。睡眠中には成長ホルモンの分泌が活発化され傷ついた皮膚や血管の修復などを行ったり免疫力の向上に働きかけます。

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●精神的な疲労の場合


精神的な疲労の主な原因はストレスです。

交感神経が優位な緊張状態が続くと人は誰しも疲れてきます。
交感神経は細動脈を収縮させます。その結果毛細血管の血流が悪くなるので全身に酸素と栄養の供給が行き渡りにくくなるからです。

そのためサウナを利用する場合は、高温サウナよりもリラックス効果の得やすい低温サウナをお勧めします。

リラックス効果を得ることで緊張状態から解放されます。副交感神経が優位となり細動脈が拡張されるので、毛細血管の血流が促進され疲労の回復を早めるからです。

これは入浴によっても同じ効果を得られますが、入浴には水圧がかかりますので、温度が高くなくても何となく苦しく感じて浴槽に長く浸かっていられないという人がいます。
そんな人には低温サウナがお勧めです。

また、低温サウナによるリラックスは安眠効果も得やすいのが特徴です。
ストレスによって作られた活性酸素は血管を傷つけますが、前述のとおり睡眠中に成長ホルモンによって傷ついた血管は修復されるので、安眠へと繋げることがとても重要になりますよ。



●肉体的な疲労の場合


実はこちらも低温サウナによるリラックスが疲労回復に効果あります。

疲労した筋肉を回復させるには酸素や栄養を行き渡らせるのが一番であり、そのためには血行促進がとても有効だからです。


ただし、疲れにくい体質にしたいのであれば、また違ったサウナの活用法があります。

それは高温サウナでしっかり温まったら、一旦サウナから出て休み、またサウナに入る。これを数回繰り返す。

サウナに10分程度入ることを3~4回繰り返すのが目安ですが、当然個人差はあります。時間や回数は体力に応じて判断すれば良いかと思います。

血管を拡張させたり縮小させたりすることで、血流が促進して疲労を回復するだけでなく、毛細血管が鍛えられるのがこのサウナ活用法の目的です。

この時、サウナとサウナの間の休憩は外気浴で十分です。水風呂は血圧の急上昇や血栓の詰まりを起こしやすくしますからね。動脈硬化や心臓に不安のある人には危険です。



●逆に疲れる場合もあるが問題ない


低温サウナでも長く入っていると逆に疲れる場合があります。

でもこの疲れはカロリーを消費した分の疲労であり、たいした疲れではありません。

ストレスによる疲れや、筋肉の疲労とは質が違います

それなのに「ぐったり」するのは副交感神経が優位になっているからです。

副交感神経が優位になるとリラックスした状態、つまり体の力が抜けたような状態になるので実際よりも疲れを感じるわけです。

疲労感と実際の疲労は違うということです。

むしろ副交感神経が優位になっているので睡眠へと繋ぎやすく、この疲れは問題ありません。


ただし、脱水にならぬよう水分補給は忘れずに行って下さい。

水よりもミネラルを補給できるスポーツ飲料やフルーツ飲料がお勧めです。


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