• イベント情報
  • メールフォーム

2016年11月24日

【健康】 高血圧で日中眠くなるのは危険なサイン


高血圧に見られる特徴の一つに「眠気」があります。

睡眠時間は取れているはずなのに、日中に眠くなることはありませんか?

それは睡眠の質が悪いからかもしれません。

20161124172410.jpg



通常、ヒトの体は日中は交感神経優位で血圧が高く、
夜は副交感神経優位で血圧は低くなるものです。

ところが高血圧の人は夜になっても血圧が下がらないために、リラックスできず寝つきが悪かったり眠りが浅くなりがちで、睡眠の質が悪いとはそういう理由によるものと考えられています。


夜だけ血圧が高いという人もいて(夜間高血圧という)、この場合は睡眠時無呼吸症候群である可能性もあります。

いずれにせよ、しっかり眠れていないために日中に眠くなるその背景には高血圧が原因となっているかもしれません。


反対に、しっかり眠れていて日中に眠気がしないのに、それでいて「あくび」が止まらない場合も高血圧が疑われます。

眠い時にあくびが出るのは、一般的には酸素不足のため脳が酸素を欲している行為だと考えられていて、眠くもないのにあくびが出るということはそれだけ脳の血流が悪くなっている状態を意味します。

つまり首の頸動脈かどこかで動脈硬化がある可能性も考えなければなりません。

例えば食後に眠くなることは誰にでもあることですが、
特に「気が付いたら一瞬寝ていた」という意識が飛んだりする場合は、首の頸動脈に動脈硬化がある可能性はさらに高くなります。

放っておくと脳梗塞などの脳卒中の危険性もあるので、頸動脈エコー検査を受けてみてはいかがでしょうか。


また、高血圧の治療薬を飲んでいるとその副作用で日中に強い眠気を感じることもあります。

これは薬の作用によって血圧が下がり過ぎて、血液が十分に脳に回らなくなって酸素不足を起こしていると考えられます。

血圧は高すぎても低すぎても血流が悪くなって眠気の原因になるということですね。


さて。

高血圧による眠気の解決策としては、ウォーキングなどの有酸素運動が良いとされています。

それから就寝1~2時間前の入浴

人は深部体温が下がる過程で眠くなる習性があるので、入浴によって深部体温を高めておくことはとても入眠しやすくするんですね。

有酸素運動と入浴は、血流の改善とスムーズな入眠を促す効果が期待できます。ぜひ生活習慣に取り入れてみましょう。



関連記事

『【健康】 「高血圧」の入浴法 ~安全な入浴法と症状別の工夫~』 参照