• イベント情報
  • メールフォーム

健康・入浴法

【入浴】 「便秘」の入浴法 ~お腹を温めリラックスする~


特に女性に多い便秘の悩み。

もし便秘に悩んでいて、いつも湯船に浸からずシャワーばかりで済ましている方はいらっしゃいませんか?

毎日の入浴は便秘にとても効果があると言われています。

4677f2ea873fe002138fc06e1f1b69dd_s.jpg


そもそも便秘の定義とは何ぞや?

2通りの考え方があって、

1つは「排便が週に3回未満」というもの。

でも、「べつに腹が張って辛い」という状況でなければ、或は生活に困っているわけではなければ、これは別段問題ではありません。

問題なのはもう1つ方、「排便困難」によるもの。

便が硬い、力んでも出せない、腹が辛いなど・・・悩みの多くはこれ。

便が腸内に長く留まると、便の水分を失って硬くなったり出にくくなったり。



便秘にもタイプがあって、弛緩性便秘、直腸性便秘、痙攣性便秘とがあります。

簡単に言えば、

1.腸の動きが悪く便の通過が遅いタイプ(弛緩性便秘)

2.便意はあるが肛門の筋力低下によって力んでも出せないタイプ(弛緩性便秘)

3.何日も便意を感じないタイプ(直腸性便秘)

4.ストレスが原因で便意を感じなくなってしまうタイプ(痙攣性便秘)


に分けることができますが、入浴法においてはどのタイプでもポイントは同じになります。



◆入浴上の問題リスト◆


#1 加齢と共に慢性的な便秘になりやすい
#2 何日も便意を感じないことが多い
#3 便秘と下痢を繰り返したり、便がコロコロしている



どの問題においても入浴でお腹を温めることがポイントとなります。お腹の血流が良くなることで腸のぜん動運動を正常化すること。それから気持ち良く温まることで副交感神経が刺激され、それによっても腸のぜん動運動が促進されます。
なお、腹痛に加え下痢や吐き気などを伴う場合は、急性の疾患である可能性もあるので医療機関を受診しましょう。



◆入浴法◆


<入浴上の問題>#1 加齢と共に慢性的な便秘になりやすい

<入浴目標> お腹を温め、リラックスできる



便秘になる大きな原因のひとつに「冷え」があります。

お腹を冷やすと腸の血行が悪くなり、腸の働きも悪くなるようです。

夏だって冷たいものを飲んだり、冷房に頼った生活をしているとお腹は冷えるので便秘の方は注意が必要です。

ストレスによっても冷えは起こり、便秘の原因になることあるようです。

また、加齢によっても腹筋の力の低下と共にふんばりが利かなくなってきます。


これらの問題は腸のぜん動運動の低下だと考えられています。

湯船に浸かることで腸に血流がいき渡り、冷えが改善され腸のぜん動運動が活発になります。

お腹を温めることは腸内細菌を活性化させることでもあります。腸内細菌の適温は37℃ぐらいだと言われています(深部体温は平熱より1℃ほど高い)

腸を温めるのを最優先するなら半身浴でも効果がありますよ。


また、腸の活動をコントロールしているのは自律神経で、自律神経系の副交感神経を刺激することで腸のぜん動運動が活発になります。

リラックスすると副交感神経が働くので、少しぬるめかも?と思うくらいのお湯が適しています。


具体的には38℃~40℃くらいの温度のお湯で15分~20分が良いと言われています。


また、湯船に浸かりながら、おへその周りに「の」の字を描くようにマッサージすることも効果があると言われています(時計回りに腹をさする)

さらに強めの水圧で、お腹に熱いシャワーとぬるいシャワーを交互に当てるとより効果が見込めます。


そして入浴後はしっかりと水分補給して下さい。


なお、食前食後の入浴は控えましょう。消化のために腸に集まるはずの血液が全身に分散するために消化機能が低下してしまうからです。



<入浴上の問題>#2 お腹に張りがあり、何日も便意を感じないことが多い

<入浴目標> 我慢せずに排便ができる



便意を我慢ばかりしている人に多いのがこの直腸性便秘のタイプで、脳からの排便のサインが送られにくくなってしまうのが原因と考えられています。

このようなタイプは直腸に便がたまり、そのうち硬くなってしまうので、いざ排便しようにも困難となってしまいます。

便が硬くなってしまうのは、便が直腸に長時間滞在することで水分が失われてしまうためです。

このようなタイプの改善には便の軟化のために水分補給が重要です。
水分を摂取すると血液量も増えるので血流を促進することにもなります。
反対に水分が不足すると血液がドロドロになり、便秘を悪化させる原因となります。

入浴は発汗に伴い水分を失いやすいので、入浴の前と後にしっかりと水分補給を行って下さい。


入浴剤としてお勧めなのはバスソルト

特にエプソムソルトマグネシウムの含有量が多く、便の軟化作用に働き、便秘の改善が期待できます。


また、お腹が張るのはガスがたまっているためで、便が出ないと腸内にガスがたまりやすくなります。

オナラのあの嫌な臭いは腸内細菌が食べ物を分解したときに発生したもので、腸内にガスが多くなると悪玉菌も増えて腸内環境がさらに悪化します。

腸内で発生したガスの一部は腸管壁から血管へ吸収されますが、それにより血液の質が悪くなり血流も悪くなる要因となります。

そのような理由からも、お腹を温めて血流を促進することは、腸内のガスを抜くために重要な改善策となります。

そして入浴後はガスを抜くためのストレッチを行うと、より効果的だと言われています。
20175710838.jpgのサムネイル画像

仰向けに寝て、片足ずつ(又は両足)抱えるように引き寄せるストレッチです。



<入浴上の問題>#3 便秘と下痢を繰り返したり、便がコロコロしている

<入浴目標> ストレスが緩和される



便秘と下痢を繰り返したり、便がコロコロとする大きな原因の一つにストレスが考えられます。

腸がけいれんする痙攣性の便秘で、検査しても異常が見つからないことがあり、その場合は機能性障害といい、最近は過敏性腸症候群(IBS)として注目されています。

原因がストレスであるならば、その改善法は当然リラックスして緊張状態にある腸管を弛緩させることです。


『【入浴】 「過敏性腸症候群」の入浴法 ~腸脳相関に注目する~』 参照



◆おすすめのアロマバス◆


便秘に効果のある精油とは、便秘の原因となるストレスを緩和する作用のあるもの、お腹を温めて血流を促進する作用のあるもの、それから消化器官の活動を促進するものが該当します。

精油はそのまま浴槽に垂らすよりも、エプソムソルトに混ぜてから使用する方が、エプソムソルトの成分であるマグネシウムによる便の軟化作用が働いてより効果が期待できますよ。


●ジンジャー
消化活動の促進に優れている。加温作用もあるので冷えからくる便秘には最適の精油。特に内臓型冷え性には効果が期待できる。

●カモミール・ローマン
鎮静・鎮痙作用があるので、ストレスからくる痙攣性の便秘の改善に役立つ精油です。消化器の不調にも効果があると言われている。

●マージョラム・スイート
痛みを取り、血管を拡張させる働きがある。胃腸の機能が低下して便やガスが腸内にたまり、お腹が張って痛みを伴うような場合に用いられる。高血圧を伴う便秘に最適。

●オレンジ・スイート
血流を促進して体を温める作用がある。誰にでも受け入られる香りなので、どの精油ともブレンドしやすい。


アロマバスの例


冷えからくる便秘には
 エプソムソルト(天然塩でも可) 大さじ2
 ジンジャー 2滴
 オレンジ・スイート 3滴

 (体を温める組合せの精油。ジンジャーには消化器の不調を改善する作用がある)
 ※妊娠中・敏感肌の使用は控えましょう。


お腹の張りが辛い場合
 エプソムソルト(天然塩でも可) 大さじ2
 マージョラム・スイート 2滴
 オレンジ・スイート 2滴

 (血流を促進して腸内にたまっているガスを腸壁から吸収するよう働きかける。マージョラムには痛みを取る作用もある)
 ※妊娠中・授乳中の使用は控えましょう。低血圧の人には向いていません。


ストレス性の便秘には
 エプソムソルト(天然塩でも可) 大さじ2
 カモミール・ローマン 1滴
 ベルガモット 3滴

 (セロトニンを分泌させ、心も腸もリラックスできる組合せ。自律神経のバランスを調整する精油と言えばベルガモット) 
 ※ベルガモットには光毒性があるので朝風呂などには使用しないで下さい。




(最終更新日:2017/05/08)


関連記事

『症状別の入浴法』

 

【入浴】 「夏バテ」の入浴法 ~防止法と解消法は違う~


夏バテといえば猛暑の時期に多そうなイメージがありますが、そんなことはありません。

暑くなり始めや残暑の時期にもなりやすい症状です。

猛暑に多いのは熱中症で、これは暑さによるものですが、夏バテは病名ではなく体調不良を示す表現です。

熱中症と夏バテは違いますからね。


『【健康】 夏バテは夏だけのものではない ~夏バテと熱中症の違い~』 参照


外の暑さと室内の冷房の温度差により体内の体温調節機能が乱れたり、夏の疲れが出てきたりすることで、体がだるくなったり食欲不振になったりするのが夏バテです。




a0001_015465.jpg

こんな夏バテを起こした時には、入浴はとても効果があります。

巷では、「夏バテには38~40℃のお湯に20~30分浸かってしっかり汗をかこう」というのが定説になっていますが、気をつけなければならないのは、「夏バテ防止」と「夏バテ解消」の入浴法は違うということ。

夏バテというのは本来汗をかくべき時に冷房に頼り過ぎるあまり、体温調節機能が低下してしまって体調がおかしくなる症状ですから、入浴でしっかり発汗して体温調節機能を働かせてやることはとても有効です。

しかし、すでに夏バテになってしまっている状態ではガッツリ発汗するよりも、血行促進に主眼を置かなければなりません。



◆「夏バテ防止」の入浴法


発汗機能を働かせることが重要です。

ヒトの体温調節中枢は脳内の視床下部にあり、そこから自律神経を介して全身の汗腺に発汗作用をもたらしますので、自律神経が乱れていると上手く発汗作用が機能しません。

そこで汗腺機能を鍛えることで自律神経のバランスを整え、夏バテを予防することが期待ができます。


夏バテを防止するための入浴の温度と時間は以下の2通りがございます。

① 38~40℃のぬるめのお湯で20~30分

② 41~42℃の熱めのお湯で15~20分



一般的には①のようなぬるめのお湯でじっくりと汗をかくことが夏バテ防止の入浴法とされていますが、実は②の熱めのお湯でサッと汗をかくことも同様の結果が得られます。

というのは、あまり知られていませんが汗腺は交感神経の支配を受けているからです(副交感神経の支配は受けていない)

緊張している時に手に汗握るのもそうですが、発汗は交感神経が優位な場合に起きるんです。

一般的に①のぬるま湯が推奨されるのは交感神経を刺激しないことを狙ってのことだと思われますが、直接交感神経を刺激しない38~40℃のお湯でも、長い時間浸かっていれば体が温まって体温が上がり、どのみち体温調節中枢が交感神経を刺激して発汗を促すので結果的に同じことなんです。

また、38~39℃では見込めませんが、

40℃のお湯で20分間
41℃のお湯で15分間
42℃のお湯で10分間


の入浴で体温が2℃上がり、HSP(ヒートショックプロテイン)が産生されると言われています。

HSPとは傷ついた細胞を修復するタンパク質で、ストレスを受けると産生され、免疫力も高まると考えられています。
熱がストレスとなりHSPが産生されるというわけです。

HSPは細胞レベルで疲労を回復してくれるありがたいタンパク質なんですよ。
疲れを溜め込んで夏バテになってしまう前に、時々HSP入浴法を試してみてはいかがでしょうか。


【HSP入浴法】

  1.入浴前に水分補給をしておく
  2.浴槽に浸かって体温を2℃上げる
体温を2℃上げるとHSPは産生される
     時間の目安は
     40℃のお湯で20分間
     41℃のお湯で15分間
     42℃のお湯で10分間

     ※炭酸系の入浴剤を使用すれば時間は短縮できる
  3.入浴後は10~15分間は保温に努める
(体を冷やさないこと)

  効果のピークは2日後といわれているので3~4日に1回の入浴で十分。



『【入浴】 HSP入浴法(ヒートショックプロテイン入浴法)』 参照


高ぶった交感神経によって自律神経の乱れが気になる人は、その後に、37~39℃の微温浴で半身浴をすると良いでしょう。
高温浴で優位になった交感神経を副交感神経に切り替えることが目的です。



◆「夏バテ解消」の入浴法


すでに夏バテを起こしている場合。これは自律神経のバランスが乱れていたり体力が低下して食欲がない状態です。

こうなると41℃以上のお湯は逆効果。ただでさえ自律神経が乱れているところに、さらに交感神経を刺激することになります。

また、HSP入浴法も体力のない時に行うと刺激が強すぎる可能性があります。

よって38~40℃の半身浴で15~20分が目安。

いくらぬるい温度でも、それ以上の長時間の入浴は逆に疲労を招きます。


そのため「夏バテ防止」の入浴法のように交感神経を刺激して発汗を促すことよりも、体の各組織に酸素と栄養を行き渡らせ回復に努める入浴法でなければなりません。

よって血行を促進することに主眼を置きます。


また、食欲が低下しているときは胃腸が弱っている状態です。
お腹をしっかり温め、消化器官の血行を促進させましょう。

そのため半身浴でも効果は得られます。

ぬるめの温度は副交感神経を優位にして血管を拡張させますので、結果として血流が改善され全身の組織に酸素や栄養が行き渡ります(交感神経優位は胃腸の働きを抑制し、副交感神経優位は胃腸の働きを促進します)

このように、胃腸が弱っている状態では副交感神経を優位にするぬるめのお湯でなければなりません。

それにより免疫力(免疫細胞の多くは腸に宿っている)も向上し、夏風邪をひきにくい身体になります。


ちなみに食欲低下に効果のある漢方薬は、弱った胃腸の機能を高める「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」が知られています。

さらに発汗過多により脱水気味になると、補中益気湯から気を巡らせて体を温め発汗を促すような生薬を外し、代わりに水分の保持や火照りを抑える生薬を配合した「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」が効果的だと言われています。

そのため清暑益気湯は補中益気湯の夏バージョンと言われることもあります。


この漢方薬の考え方と、夏バテに対する入浴法へのアプローチは似ている部分が多いですね。



◆夏バテに効果のある入浴剤


「炭酸ガス系」

よくあるシュワシュワ泡の出る入浴剤ね。
お湯の中で炭酸ガスを発生させますが、効果を発揮するのはガスを出し切った後。
お湯に溶けた炭酸ガスが皮膚から血管へと浸透し、直接血管に働きかけ血管を拡張させます。
血行促進には最適な入浴剤です。

「薬用植物系」

俗に言う薬湯。
トウキ、センキュウ、ウイキョウ、チンピなど血行促進効果のある生薬が配合されたものをお選び下さい。


関連記事

『症状別の入浴法』



 

【健康】 「下痢」の入浴法 ~腸を落ち着かせる~


便秘の対策法はよく語られますが、下痢についてはあまり聞きませんね。

これから夏本番に向けて、
うっかり水分を摂り過ぎて腹が下る可能性が高くなります。

下痢になった場合、入浴は何に気を付ければ良いでしょうか。

入浴は下痢にとっても有効です。

腸を温めてリラックスすることで、副交感神経に働きかけることが大切です。

これは便秘の時と同じですが、腸の働きを正常化させることが目的です。

9538c51a96c677d5baf9887ffad38b24_s.jpg

1.冷えによる下痢


女性に多いのがお腹の「冷え」による下痢。

冷えると下痢になるのは余分な水分を排泄してお腹まわりを温めやすくするためです。

例えば鍋に張った水を温めたい時は、少し水の量を減らした方が早く温まりますよね。
それと同じで体も余分な水分は排泄して体温を維持しようとします。
体内の水分は摂取量と同じだけ排泄されていて、排泄は発汗、呼気、尿と便によって行われています。

しかし、困ったことに「冷え」が生じている時は発汗がありません。
よってその分だけ尿や便による排泄量が増えることになりますが、
普通はその度にイチイチ下痢にはなりません。

その代わり寒い時にオシッコが近くなるのはそのためです。

そうやって体の大切な部分(内蔵関係)の熱を維持しようと努めますが、
お腹まで冷えてしまうと下痢という形で水分を排泄し、お腹まわりを温めやすくしようとします。


というわけで、冷えによる下痢の場合の入浴法ですが、

これもやはりお腹を温めてやることが基本。

40℃以下のお湯にゆっくり入って血流を良くして温まる必要があります。



2.腸のぜん動運動が活発すぎることによる下痢


それから、便の大腸を通過するスピードが速すぎて水分の吸収が間に合わずピーになるパターンの下痢もあります。

これは大腸のぜん動運動が活発すぎることが原因です。

カプサイシンやカフェインなどには腸を刺激する作用があります。

これら香辛料などを摂取しすぎると、腸のぜん動運動が活発化し、
すぐに便が肛門まで送られてしまい、しっかりと水分を吸収されないまま下痢になることがあるのはそういう理由があるからです。


ここでひとつ。下痢に対する入浴法でよくある誤解を紹介します。

自律神経(交感神経と副交感神経)と腸は深い関係にあります。

交感神経が優位なら腸の働きは抑制され、副交感神経が優位なら腸の働きが活性化されます。

だから下痢の場合は熱いお湯で交感神経を刺激すれば良いと考えたくなります。

しかし熱い湯(42℃以上)は長い間浸かることができません。温まったと思っても体の表面ばかりが熱を持ち、実は体の芯までは温まっていないことがよくあるんです。

結果、上記のような「冷え」を助長したり、いたずらに自律神経のバランスを乱して以下に示すような過敏性腸症候群の引き金になる可能性もありますよ。

というよりも、下痢を止める止瀉(ししゃ)作用を入浴に期待するのではなく、腸の働きを正常化させる整腸作用に期待しましょう。

下痢止めなら止瀉薬を用いるべきです。しかし気を付けなければいけないのは、、そもそも下痢とは体の中の悪いものを排除するための防御機能であること。むやみに止めれば良いというものではありません。細菌性の下痢などの場合は市販薬に頼らず医療施設の受診をお勧めします。


ちょっとここで、下痢に関するありがちな誤解をひとつ紹介します。

それは、下痢の時は水分摂取を控える人が多いこと。

お腹が下っている時に水分を摂ると余計に悪化するのではないか?と思われがちですが、
実は逆で、冷えによる水分はしっかり補給した方が良いんです。

通常、摂取した食べ物は便になって排泄されるまでに、小腸で栄養素が吸収され、大腸で水分が吸収されます。ざっくり言うと。

下痢の時は、大腸における水分の吸収が不十分のまま排泄されているので、
これは脱水症状のひとつ
なんです。

冷えによる下痢の場合はそれほどでもありませんが、細菌性などの炎症を伴う下痢の場合は特に脱水しやすいので注意が必要です。

「そうは言っても、経験則ではお腹が下っている時に水分を摂ると決まって治りが悪いよ」

と思った方。

それは冷たい飲み物ではありませんか?

冷たいものはお腹を冷やしますからね。それが原因かもしれません。

そんな場合は温かいものを飲んでみるといいですよ。



3.過敏性腸症候群の場合


検査してもなんら異常が無いのに、緊張やストレスからくる便の不調もあります。

これには便秘にも下痢にもなり得ます。また交互に繰り返すことも。

正常な人ならリラックス状態の時に便意をもよおすものなんですよ。
外出先では全然感じなかったのに、家に帰るやいなや便意を感じることってありませんか?

それが、大事な局面にお腹が痛くなったりすることが常態化している場合は、
腸の状態が不調である可能性があります。

これは「過敏性腸症候群」といって、自律神経のバランスが乱れていると陥りやすいので、
この場合も入浴でゆっくりリラックスすることが肝心です。

『「過敏性腸症候群」の入浴法 ~腸脳相関に注目する~』 参照


お腹の血行を良くすることで腸の消化活動を正常化させること。
便秘にも下痢にもいえることで、入浴後には質の高い睡眠へと繋げたいところですね。


関連記事

『症状別の入浴法』

 

【入浴】 「肩こり」の入浴法 ~炭酸ガス系の入浴剤やアロマで効果的に改善~

今や日本の国民病と呼ばれる疾患はいくつかありますが、肩こりほど経験者の多い症状は他にないのではないでしょうか?

肩こりとは、項頸部から僧帽筋エリアの諸筋に生じる主観的に詰まったような、こわばった感じや不快感・こり感・重苦しさや痛みにいたる症候の総称です(ウィキペディアより)

僧帽筋などが緊張によって硬直し、血流が悪くなることが原因です。

デスクワークが多い人、姿勢が悪い人、緊張しやすい人が肩こりになりやすいと言われています。

katakori.jpg


 

◆入浴上の問題リスト◆

 
#1 頭痛や吐き気を伴っている
#2 首をある角度に曲げると腕に痛みやしびれが走る
#3 内臓に不調があり、入浴やマッサージで改善されない


肩の筋肉をほぐすことと血行を良くすることが求められます。
そこで、入浴は肩こり解消に相応しい行為になります。
実際、入浴に肩こり解消を期待している人も多いです。
 

 
◆入浴法◆


 
<入浴上の問題>#1 頭痛や吐き気を伴っている
 
<入浴目標> 血流を改善され、自律神経系が安定する

 
一時的に肩にコリを感じているだけなら誰でも経験しますが、ときに肩こりは頭痛吐き気を伴う場合があります。
 
肩こりからくる頭痛は「緊張型頭痛」といって、血行の悪さが原因でもたらされます。
 
運動不足はもちろん、長時間のデスクワークにより首や肩の筋肉が緊張したり、パソコンやスマホによる目の酷使によっても目の筋肉が緊張して肩に影響を与えたりします。
そして、その肩こりによる血行の不良のため首から後頭部にかけて痛みを感じるのが特徴的です。
 
また、脳への血行不良により、脳へ酸素や栄養が行き届きにくいことが原因で吐き気が起こる場合もあります。
 
それから、ストレスや疲労が原因で自律神経系のバランスが乱れ、たまたま肩こりと吐き気が同時に生じることもあり得ます。
 
これらの問題を解決するには血流の改善が最優先されます。
 
自律神経系の乱れが原因となる場合もありますが、基本的には血行不良により交感神経が刺激されて自律神経系の調整ができなくなっていることの方が多いと思われます。
 
 
さて。そんな場合の入浴法ですが、コリの原因となっている血行を良くするためにシャワーや半身浴よりも全身浴が適しているでしょう。

全身浴は全身浴でも、しっかり肩まで浸かる全身浴がお勧めです。

湯船に浸かるのは40℃で10分間というのが多くの専門家に共通する見解です。

40℃では少しぬるめに感じるかもしれませんが、まずはゆったりリラックスすること。
それでも10分あれば汗は掻くはずです。
10分間では体が温まらないよ、という人は入浴剤を利用しましょう。

 
肩こりに合うのは、シュワシュワする「炭酸ガス系」の入浴剤です。

炭酸ガス系の主成分は炭酸ナトリウム炭酸水素ナトリウム

お湯の中で炭酸ガスを発生させますが、効果を発揮するのはガスを出し切った後。

お湯に溶けた炭酸ガスが皮膚から血管へと浸透し、直接血管に働きかけ血管を拡張させます。

血行促進には最適な入浴剤です。


ちなみに、市販の重曹クエン酸を購入すれば、いつでも自宅で炭酸浴ができますよ。

一般的な浴槽(200リットル前後)のお湯に重曹を大さじ3杯、クエン酸を大さじ2杯入れるだけで、炭酸風呂のできあがりです。


『【入浴】 家庭でできる「炭酸風呂」』 参照
 
 
 
温まってきたら肩や首を回すなどして、筋肉をほぐしてみましょう。
 
42℃の熱めのシャワーを肩に当てるとマッサージもなります。

 
心臓が弱い人は半身浴で20分間くらい。
ただし肩を冷やさないようタオルなどを当てて下さい。肩を冷やしながらの半身浴は逆効果になってしまいますので・・・
 
 
最後に大事なポイント。それは入浴後に体を冷やさないことです。

 
 
<入浴上の問題>#2 首をある角度に曲げると腕に痛みやしびれが走る
 
<入浴目標> 原因を知る。そのためには自己判断しない

 
首を傾けたり曲げたりした時に、ある角度に曲げたときに腕に痛みやしびれが走るとき、それは肩こりではなく頸椎に異常がある可能性が高いです。
 
その頸椎の異常とは、頚椎症頸椎ヘルニアが考えられます。首の骨が変形することで神経を圧迫していることが原因です。
 
個人的な感想ですが、頚椎症は経験したことがあるのでよく分かるのですが、初めのうちは肩こりと間違えやすいです。
しかし、マッサージしても改善されないのでそのうちに「コリではないな?」と気付き、今度は「スジを痛めたのかな?寝違えかな?」とも考えてしまいます。
 
頚椎症や頸椎ヘルニアであった場合、放っておいて症状が悪化してしまうと、首が回らなくなったり夜も寝られなくなることがあるようなので整形外科などで受診しましょう。
 
ただし、初期症状であるうちは画像検査しても「異常ありません」と言われるかもしれません。実際自分がそうでした(涙)

 
もし頚椎症や頚椎症や頸椎ヘルニアだった場合、入浴してもよいのかどうか?という問題に対しては「入浴して症状が悪化しないようであれば入浴して肩を温めるべき」と言えます。
 
骨が変形して神経を圧迫しているといっても、その原因は硬くなった筋肉によるものであることが多いので、積極的に患部を温めて筋肉をほぐしたり、血流を改善させて神経の細胞に酸素や栄養を行き届かせることで症状を和らげます。


『【入浴】 「椎間板ヘルニア」の入浴法 ~痛みを緩和する方法~』 参照

 
 
<入浴上の問題>#3 内臓に不調があり、入浴やマッサージで改善されない
 
<入浴目標> 入浴しても改善されない場合は医療機関で受診する
 
 
入浴してもマッサージ、指圧をしても改善されない場合は、内蔵の不調が原因かもしれません。

想像しにくいですが心臓や胃、肝臓などの臓器が患っていると、その自覚症状として肩こりに表れることもあるそうです。

例えば狭心症や心筋梗塞など心臓を患っている時は左肩がこることがあります。

単なる肩こりだと思って放っておくと胸痛発作に発展する可能性もあります。

その他、肝臓を患っていると右肩が、胃を患っていると右肩または肩甲骨の間に痛みを伴うようです。
 
通常のコリは血行不良が原因なので、血行を良くしても改善されない場合は内科で診察してもらうことをおすすめします。



◆ツボを刺激してみる


肩こりに有効なツボがいくつかあります。


特効ツボとして知られているのが「肩井(けんせい)

首の付け根から肩先にかけてのラインの、ちょうど中間点あたり。
腕を首の前で交差させて手を肩にのせたとき、中指が当たるところが「肩井」です。

押し込んでみると痛いので分かりやすいはずです。

肩井のあたりに太い動静脈が走っているので、
肩までしっかり湯船に浸かる全身浴を勧めるのはそのためです。

半身浴の場合は、合わせて肩井に直接42℃以上の熱めのシャワーを打たせ湯のように当ててやると効果的です。


他に肩こりに有効なツボには「天柱(てんちゅう)」と「風池(ふうち)」があります。
共に首の後ろ。髪の生え際あたりに存在します。

天柱 風池.png

天柱(てんちゅう)」は、肩こりと同時に首のこり眼精疲労を伴っている場合にとても有効なツボです。
頭部への血流も良くなりイライラを静めるので、ストレスによる疲れ(めまい・頭痛など)からくる肩こりにも効果があります。

場所は、ぼんのくぼ(後頭部の高く飛び出した骨下のくぼみ)の下から左右外側に親指1本分離れたところにあります。
頭を後ろに反らすように上を向いて探すと分かりやすいですよ。


風池(ふうち)」は風邪と関係の深いツボです。
風邪をひくと免疫力が低下して肩こりになる場合があります。
これは肩こりの原因が筋肉の緊張状態にあり、免疫力は筋肉の緊張に作用する自律神経系の働きと密接な関係があるので風邪をひくと筋肉が緊張するからです。
風池は、字のごとく「風邪の溜まるところ」。そんな風邪による疲れ(咳・体の節々が痛い・だるいなど)からくる肩こりにとても効果があります。

場所は天柱より少し上の外側。髪の生え際より少し上。
親指で耳の後ろにある骨の出っ張りが分かれば後は簡単。その出っ張りから少し内側にあるくぼみを親指でグッと押してみて下さい。きっと痛みを感じるはず。あ、風池のツボは奥深いので刺激が弱いと分かりませんよ。


この天柱と風池を、入浴中に押してみましょう



◆おすすめのアロマバス◆


肩こりは主に血液循環の滞りが原因です。
アロマバスとして適しているのは血流の改善に働く精油が基本となりますが、入浴そのものに血行促進効果がありますから、アロマが得意とするリラックス効果を上手く取り入れてブレンドするのがよろしいかと思います。

●ラベンダー
高い鎮静作用があり、筋肉の緊張を解き、痛みを静める作用もある。肩こりのファーストチョイスはこの精油。風邪に対しても有効なので、風邪の症状が肩こりからきているような場合にも有効。

●ローズマリー・カンファー
血液循環に優れた作用がある。新陳代謝を促進したり体液の停滞も改善するので、血液やリンパの循環が良くなり、結果として痛みが和らぎ精神をスッキリさせる。ただし血圧の高い人には向いていない。

●マージョラム・スイート
血行を促進する作用がある。女性ホルモンの分泌を調整したり、体を温め痛みを取る作用もあるので、「冷え性」や「月経痛(生理痛)」を伴っている人にお勧め。

●クラリセージ
鎮痛・鎮静作用の定番精油。肩こりの痛みが強くなってきた時にはこの精油の出番です。

●サイプレス
さりげなくお勧めなのがサイプレスのうっ滞除去作用。肩こりの原因の一つは筋肉の緊張によるものですが、静脈の血流は筋肉の働きに依存します。ですから肩こりで起こる血流悪化は静脈のうっ血によるものなんですね。肩こりが酷く冷え性を伴っている時は、マージョラムとブレンドして血流の改善を優先しましょう。



アロマバスの例


肩こりの定番アロマバス
 
ラベンダー 3~5滴
 (軽い肩こりであればラベンダーでリラックスしましょう。香りさえ苦手でなければお勧めの精油です)
 ※妊娠中の使用は控えましょう


ストレスを強く感じている時
 ラベンダー 2滴
 ベルガモット 2滴

 (血行を促進するだけでなく、イライラ感がある時は心を鎮め、不安がある時は心を落ち着かせて、自律神経系の調整にも働く)
 ※妊娠中の使用は控えましょう。ベルガモットは光毒性があります
 

むくみがある場合
 天然塩 大さじ2
 
ローズマリー・カンファー 3滴
 ジュニパーベリー 2滴

 (血行不良になるとむくみも伴いやすい。ジュニパーには老廃物を排出してむくみを解消する働きがある)
 ※妊娠中・授乳中・乳幼児の使用は控えましょう。皮膚刺激があるので敏感肌の人は注意して下さい。


血行促進を重視した炭酸風呂ブレンド
 重曹 大さじ3
 クエン酸 大さじ2
 ローズマリー・カンファー 4滴
 オレンジスイート 2滴
 (オレンジのリモネンは体温を上げて血行を促進する作用があり、リラックス効果も優れている。重曹とクエン酸をお茶パックに入れて、精油を垂らしたら輪ゴムで縛って浴槽に落とすと、シュワシュワと長持ちするので楽しめます)
 ※妊娠中・授乳中・乳幼児の使用は控えましょう。皮膚刺激があるので敏感肌の人は注意して下さい。

 

慢性の肩こりには手浴も効果があります。
洗面器に40℃ぐらいのお湯をいれ、好きな香りの精油1~3滴を垂らし、両手を浸けて10分間前後。
 
手の自由が利かないのでテレビを見ながら香りを楽しんだりすると良いでしょう。
心地よい香りがリラックス効果をもたらし、血流が改善されるので、手浴を習慣化すると肩の筋肉もほぐれていきます。



(最終更新日:2017/04/10)
 
 

関連記事

『症状別の入浴法』

 

【入浴】  「アトピー性皮膚炎」の入浴法 ~掻痒感の軽減を優先する~

 
アトピー性皮膚炎には、アトピー素因に伴うアレルギー炎症を起こすアレルギー的要因と、皮膚のバリア機能の低下に伴う刺激性皮膚炎を起こす非アレルギー的要因があると考えられています。
 
 
●アレルギー的要因
 ・ダニ ・ハウスダスト ・食べ物 ・花粉 ・カビ(真菌) ・ホルムアルデヒド など
 
●非アレルギー的要因
 ・洗剤(シャンプー、ボディソープなど) ・ストレス ・掻破 ・接触刺激 ・細菌 など
 
 
アトピー性皮膚炎の患者の多くはアトピー素因を持っており、アレルギー性鼻炎や気管支喘息などを合併することが多く、IgE抗体を産生しやすい体質であったり、親にも同様の傾向があるといった遺伝子要素も関係していると指摘されています。
 
皮膚バリア機能の低下も重要な病因であり、角質層の保湿成分が少なくなって皮膚が乾燥した状態は、アトピー素因を持たない人であっても軽微な刺激にも容易にかゆみを誘発しやすく、ましてやアトピー素因を持っている人はさらにアレルゲン(抗原)による炎症も起こしやすいので、アトピー性皮膚炎とは強い掻痒がある湿疹を主症状とします。
 
つまりは、免疫機能の異常と皮膚機能の異常とが組み合わさったものがアトピー性皮膚炎です。
 
そのため、アトピー性皮膚炎のメカニズムはとても複雑であり、患者によっても原因や増悪因子が異なるので、個々の患者によって治療法は違っていたり、症状も増悪と寛解を繰り返し、治療は長期に及びます

2017130205110.jpeg

 
 
 
◆入浴上の問題リスト◆
 
 
#1 入浴するとかゆみを感じる
#2 風呂上りにかゆみが増強する
#3 ジュクジュクした部分が気になって仕方がない
#4 ステロイド外用薬の効果があまりなく、汗をかくと症状が悪化する
#5 自分に相応しい入浴法が分からない
 
お風呂に入ると掻痒感が悪化するという人もいますが、入浴は様々な刺激物や汗、汚れを除き皮膚を清潔にするために必要です。
入浴で症状が悪くなるとすれば、それは入浴方法が間違っているからです。
アトピー性皮膚炎の患者による入浴の経験談も人によって様々な意見があるのは、それだけアトピー性皮膚炎の病因や増悪因子が人それぞれだからであり、原則的には自分にとっての増悪因子をできるかぎり見つけてこれを除去するとともに、スキンケアと合わせて対処する必要があります。
直ぐに良くなる症状ではないので、まずはかゆみに対する問題への優先が高くなります。
 
 
 
◆入浴法◆
 
 
<入浴上の問題>#1 入浴するとかゆみを感じる
 
<入浴目標> かゆみを軽減する
 
 
アトピー性皮膚炎の寛解には、体質の改善や皮膚バリア機能の正常化が求められますが、入浴においてはかゆみの要因となる危険因子はできる限り除去し、まずはかゆみを最小限に抑えることが優先されます。
 
お風呂に入るとお湯ですら刺激になるというような場合は、自分の入浴習慣を見直してみましょう。
 
一番風呂に入ってはいませんか?
塩素は除去していますか?
 
アトピー性皮膚炎とは無縁の人でも、一番風呂に入るとお湯がなんとなくピリピリ感じたことがあるかもしれません。
 
その刺激の原因は塩素であることが多いものです。
 
ご存知のとおり水道水には消毒のために塩素が含まれていますが、その影響で皮膚の弱い人には刺激と感じることがあります。
 
入浴剤にこだわるよりも塩素の除去の方が重要で、そのためにはビタミンC(アスコルビン酸)を約1g浴槽に投入するだけでビタミンCと塩素が酸化還元反応を起こし、塩素を除去できます。
 
アスコルビン酸の原末は薬局、ドラッグストア、通販でも手に入れることができます。
 
なお、浴槽のお湯だけでなく、シャワーのお湯(水)もまた塩素を含んでいると思いますが、
シャワーヘッドを塩素除去ヘッドに買い替えてみることも手段のひとつです。
 
 
湯船の塩素を除去したとしても、皮膚にアレルゲンを付着したまま浸かるのはよろしくありません。
 
浴槽に浸かる前には、アレルゲンを落とすためにぬるめのシャワーを浴びるようにしましょう。
 
浴槽の温度と入浴時間の目安は、37~39℃のお湯で約15分間としましょう。
 
40℃ですら人によっては刺激となるくらいアトピー性皮膚炎患者には熱めのお湯は危険因子となります(皮膚の乾燥の程度によっては40℃でも可能)
 
入浴時間は、10分間でも体が温まるようならそれでも構いませんが、冷え性を伴う場合は15分間を目安にしましょう。
 
アトピー性皮膚炎患者には冷え性を伴っていることが多く、冷え性は皮膚血管の血流が悪くなりやすいことからも分かるように、冷えはアトピー症状を悪化させる要因となります。
 
体を洗うための石けんやボディソープ、シャンプーは無添加・無香料のものが基本です。
どの製品が肌に合うかは個人差があるので自分で試すしかありません。
何も使用しないという選択肢もあります(ただし、この場合は殺菌効果はありません)
 
洗い残しもかゆみの原因になります。すすぎが足りないと石けんなどの成分が刺激となる場合もあるからです。
 
 
 
<入浴上の問題>#2 風呂上りにかゆみが増強する
 
<入浴目標> 保湿ケアで乾燥から守る
 
 
入浴によって角質層が必要以上に流れ落ちてしまうと、皮膚バリア機能が悪化します。
 
皮膚バリア機能が低下すると皮脂膜・NMF(天然保湿因子)・細胞間脂質などの保湿成分を失いやすく、肌が乾燥して細胞間に隙間ができてしまうので、少しの刺激にも敏感になってしまいます
 
入浴後にかゆみが増強する場合は、アレルゲン(抗原)の影響ではなく、入浴中に角質を落とし過ぎたためと考えられます。
 
さすがにこれは無いと思いますが、例えば体を洗うときにゴシゴシこすったり、ナイロンタオルを使用すれば当然角質は落ちてしまいます。
シャワーの水圧が強いだけでも落ちやすいものです。
 
 
浴槽に浸かる時間も長くて15分間としたのは、それ以上の長湯は角質をふやけさせてしまい、ちょっとした刺激でも剥がれちてしまいやすくなるおそれがあるからです。
 
風呂上がりの時点ですでにかゆみを感じる場合は、その部分に冷たいシャワーを当ててから浴室を出ると良いでしょう。
 
 
重要なのは入浴後の保湿ケアです。
 
できれば入浴後5分以内に行うことが求められます。
 
入浴直後は肌が潤っているように思えても、すぐに乾燥して肌の水分は入浴前より失われた状態になるからです。
 
そうは言っても5分以内じゃ汗がひかないよ・・・という場合にも風呂上がりの冷たいシャワーは有効でしょう。

 
 
 
 
<入浴上の問題>#3 ジュクジュクした部分が気になって仕方がない
 
<入浴目標> 殺菌とともに正しいスキンケアができる
 
 
皮膚のpHは弱酸性に保たれたりすることで皮膚上に存在する常在菌のバランスが保たれています。
 
しかし皮膚のバリア機能が低下したり、汗をかく習慣がなかったりすると、皮膚のpHは弱酸性を保てなくなり弱アルカリ性に傾きます。
そうなるとアルカリ性を好む悪玉菌の黄色ブドウ球菌が増殖し、黄色ブドウ球菌が出す毒素によって炎症反応が起こります。
 
肌のジュクジュクした部分は黄色ブドウ球菌が繁殖していることを意味します。
ですので、この部分はしっかり殺菌する必要がありますが、洗うときに石けんなどを使用すれば殺菌はできるものの角質は落ちやすくなります。
 
できれば皮膚を刺激することなく殺菌したいものですが、そこで殺菌効果のある入浴法としてクエン酸風呂が知られています。
 
クエン酸とは梅干しや柑橘類などに含まれる成分としておなじみの物質で、皮膚からも吸収されるという性質を持っているため、クエン酸風呂に入ることで肌を一時的に弱酸性にし、悪玉菌を殺菌する効果が期待されています。
 
アトピー肌の人の肌はアルカリ性に傾いている場合が多いので、クエン酸風呂は症状を緩和すると考えられているわけです。
 
 

 
ただし殺菌効果は一時的なもの。
 
殺菌すると善玉菌も殺菌されます。そしてその後、善玉菌と悪玉菌のどちらの繁殖が優勢になるかは、どちらが繁殖の好条件を満たしているかによります。
殺菌をしたとしても、ターンオーバーの乱れや汗腺機能の低下が改善されていなければ、悪玉菌が繁殖しやすい条件であることには変わりません。そのうち再び黄色ブドウ球菌が繁殖することになるからです。
 
また、皮膚の奥で増殖している菌までは殺菌できません。皮膚バリア機能低下が激しいほど生き残る菌が増えることになり、再度増殖することになります。
 
アトピー性皮膚炎の症状は増悪と寛解とを繰り返すというのはそういう理由によります。
 
殺菌や消毒を繰り返していると菌も耐性を持つことがあり、肌を悪玉菌が繁殖しにくい環境にするためにスキンケアをしっかりと行うことが求められます。
 
ただし、だからといって神経質なまでの洗い過ぎは、善玉菌を含む全ての菌を除去するだけでなく、皮膚バリア機能をも悪化させるので逆効果となります。
 
清潔さを維持することは重要なことですが、適切な殺菌とスキンケアを心がけましょう
 
 
 
<入浴上の問題>#4 ステロイド外用薬の効果があまりなく、汗をかくと症状が悪化する
 
<入浴目標> 原因を理解し、汗腺機能を正常化する
 
 
ステロイド外用薬は免疫機能の異常を抑える一般的な治療薬です。
 
ステロイド外用薬の効果がいまいちだという場合には、いま一度シャワーでしっかりと患部を洗ってから塗布してみましょう。
ステロイドを塗布するときに以前に塗布したステロイドがまだ皮膚に残っていると薬の効果は発揮しません
 
それでもステロイドで効果が弱い場合はマラセチア真菌(カビの一種)が原因である可能性があります(もしくは他の要因と両方)
 
マラセチア真菌は汗や皮脂を栄養とするので、半身浴やサウナをするとかいた汗によってかゆみを感じる場合(かつステロイド効果が弱い場合)はマラセチア対策も試してみると良いかもしれません。
 
入浴は全身浴にして、体を洗うときは抗カビ成分を含んだ石けんやシャンプーでマラセチア真菌を退治し、入浴後には保湿して、その他の時間帯にはステロイド外用薬を塗布するなどして複合的に改善を図ってみましょう。
 
マラセチア真菌が増える原因として、汗や皮脂のかき過ぎが考えられますが、意外にも汗腺機能が低下していて汗をかかないことも原因となりえます。
それは、汗をかかないということは、汗や皮脂が分泌されても皮膚表面に出ずに中で詰まっている状態であり、特にマラセチア真菌はカビの一種なので、このような毛穴や汗腺の中に詰まったジメジメしたところを好むからであり、お風呂や台所のような水回りにカビが繁殖しやすいのと同じです。
 
マラセチア真菌が皮脂をエサとして分解した際に生成される過酸化脂質(油汚れと同じ)は毒性があるので炎症の原因となります(脂漏性皮膚炎

『【入浴】 「脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)」の入浴法 ~生活習慣と洗髪方法を見直す~』 参照
 
 
しかもアトピー素因を持つ人にはそれだけでは終わりません。
マラセチア真菌が作るタンパク質にはヒスタミンが含まれているという研究報告があり、このヒスタミンが汗に混じることでアレルギー反応を起こしてしまうようです。
 
 
さらにこのヒスタミンがアセチルコリンによる発汗を抑制しているとも考えられていて、そのためかアトピー性皮膚炎患者は汗腺機能が低下していることが多いようです。 そしてまたマラセチア真菌が増殖するという悪循環を招きます。
 
ヒスタミンが原因であれば、通常の治療には抗ヒスタミン薬が用いられますが、抗コリン作用を伴わない抗ヒスタミン薬でなければ汗腺機能は低下したままになります。
 
その点、入浴では副交感神経を刺激するのでアセチルコリンによる発汗を促進することができます。
 
 
というわけで、このような場合の入浴に求められる効果といえば「発汗」ですよね。
 
カビ菌は毛穴や汗腺の中に潜んでいることが多いわけですから、汗をかくことで追い出すことができます。
 
汗をかくと炎症がひどくなるという人でも、入浴中であればすぐに洗い流せるので、敢えて入浴中に汗をかくようにしましょう。
 
そこでバスソルトがおすすめです。
 
バスソルトは塩のもつ浸透圧の影響で、通常のお湯の約4倍も汗をかくとさえ言われるほど発汗作用があります。
ただ単に汗をかこうとお湯の温度を高くするのは、アトピー性皮膚炎には逆効果になりますからね。
お湯の温度を高くすることなく効率よく発汗できる入浴法がバスソルトです。
 
そして入浴後はドライヤーで完全に髪を乾かしましょう。頭皮が濡れているとカビが増殖しやすくなります。
 
 
 
 
<入浴上の問題>#5 自分に相応しい入浴法が分からない
 
<入浴目標> 体質を改善できる
 
 
原因や症状によって治療法が違ってくるように、入浴法もいろいろあるかと思います。
 
そうは言っても自分にとっての増悪因子が特定できていないうちは、アレルギー対策を重視すればよいのか、それとも乾燥肌対策を重視すればよいのか分からないかもしれません。
 
とりあえずアトピー性皮膚炎にとって効果が期待できる共通の入浴法として、温冷交互(交代)浴があります。誰にでも効果があるというわけではありませんが、試してみる価値のある入浴法です。
 
 
温かい湯と冷たい水を交互に浴びる入浴法です。


  【温冷交互(交代)浴】

  1.40~42℃のお湯に3分浸かる
  2.浴槽から出て、冷たい水シャワーを手足に10~20秒かける


  1と2を数回繰り返します。
  なお、最後は水で終わるのが鉄則です(皮膚が引き締まり保温効果になる)


 
 
42℃のお湯はアトピー性皮膚炎にとって刺激となる場合もあるので、最初は40℃から始めてみても良いでしょう。
 
特に心臓や身体に不安のある人は絶対に無理せず、徐々に慣らすようにするようにしましょう。
 
この温冷交互(交代)浴は、交感神経と副交感神経を交互に刺激することで自律神経系のバランスを整えるという効果があります。
 
自律神経系のバランスは免疫系のバランスや内分泌系(ホルモン系)バランスと密接な関係で影響し合っています。

201651115100.jpeg

 
 

 
そのため、自律神経系のバランスが正常化は、免疫系のバランスにも好影響を及ぼします。
また、ホルモンの分泌も正常化するので、副腎皮質から分泌されるコルチゾールも適正に働くようになります。
コルチゾールとはステロイドホルモンの一種で、いわば自前のステロイド剤なので、抗炎症性作用があるため免疫機能の異常を抑制する働きがあります。
 
つまり、自律神経系のバランスが崩れているために免疫機能が異常を起こしたり、ステロイドホルモンが働かないために免疫機能の異常を抑制できずに炎症を起こしたりしている状態がアレルギー体質だとも言えるんですね。
 
さらに、自律神経には汗腺機能を調節する役割もあります。要は汗腺機能を鍛えたかったら自律神経を鍛えるしかないわけです。
 
 
温冷交互(交代)浴には冷え性の改善にも効果があります。
 
 

 
温冷浴によって血管が拡張したり収縮したりすることで血行が促進されるので、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が活発となり、皮膚バリア機能の回復及び乾燥肌の改善が期待できます。
 
このように、温冷交互(交代)浴はアトピー性皮膚炎にとって最適な入浴法だと考えられます。
 
そこに、自分の症状に合わせて、
 
例えば、ジュクジュク肌がひどい場合はクエン酸風呂での温冷交互(交代)浴を試してみるとか、汗がかゆみとなる場合はバスソルトで温冷交互(交代)浴を試してみるなど、何か工夫をしてみると良いかもしれませんね。
 
 
「風呂に入ると症状が悪化する」と簡単にあきらめずに、いろいろ試して前向きに過ごしていきましょう。
 
そもそも入浴にはストレスを軽減したり感染を予防する効果があります。
それに入浴は症状の改善に重要な保湿ケアの前に必要でもあります。
 
 
症状をよく観察したり原因を特定出来たりすることで、きっと自分に相応しい入浴法が見つかるはずです。



◆おすすめのアロマバス◆



アトピー性皮膚炎をケアする精油を選ぶ際は、アトピー性皮膚炎に効果のある薬理作用のある物に注目しまします。
その薬理作用とは、抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用、抗炎症作用、抗掻痒作用、抗菌作用、保湿作用、瘢痕作用などが挙げられます。

自分の症状に応じて、自分の症状に必要な薬理作用のある物を選ぶと良いでしょう。
ただし、どの精油を選ぶにしても、必ずパッチテストを行ってから使用しましょう。


アトピー性皮膚炎のケアとしてアロマバスに向いている精油

●ティートゥリー
抗菌作用の精油でも筆頭レベル。特にブドウ球菌に強い殺菌力を発揮する。それでいて皮膚への刺激はソフト。

●カモミール・ジャーマン
カモミール・ローマンと同様に抗アレルギー作用があるが、こちらの方がより高い抗掻痒作用があり、かゆみが強い場合に有効。免疫系を強壮するオキサイド類が多く含まれ、ステロイドによる免疫力低下時にも効果を発揮する。

●ラベンダー
抗炎症作用も抗菌作用もあるが、不快感を鎮める作用が期待される。

●ゼラニウム
抗菌作用があり、皮脂のバランスやホルモンバランスを整える。そのためどんな肌にも合う万能スキンケア精油。


これらの精油を混ぜる基剤としては、ヨーロッパでは月見草油がアトピー性皮膚炎の治療に用いられているようですが、ホホバ油も評判が高くお勧めです。

ホホバ油のワックスエステルという成分は、人間の皮脂の構成に近いため浸透しやすいという特徴があります。自然界でワックスエステルを含んでいる植物はホホバだけらしい。しかも他の植物油と違い酸化しにくい特徴がある(これ大事なポイント)
 
皮脂の分泌を調整する作用があるため、バリア機能の低下したアトピー肌には最適なオイルだと言えます。
ただし、このホホバ油に関しても人によって合う場合と合わない場合もあり、パッチテストは行ってから使用して下さい。


アロマバスの例


かゆみが強い場合
 ホホバ油 小さじ2
 
カモミール・ジャーマン 1滴
 ティートゥリー 2滴
 ラベンダー 2滴

 (ジャーマンだけでなくティートゥリーにもかゆみを抑える作用がある。ラベンダーがかゆみによる不快感を和らげてくれる)
 ※妊娠中・授乳中の使用は控えましょう


ジクジク感が強い場合
 ホホバ油 小さじ2
 ティートゥリー 3滴
 パルマローザ 3滴

 (ジクジクするのは黄色ブドウ球菌が繁殖しているからで、この2つの精油は免疫力を高め、かつ菌を退治する作用がある。また一時的に殺菌できても皮膚バリアが修復されていないと再び菌が繁殖するので、そこでパルマローザの瘢痕作用が期待できる)
 ※妊娠中の使用は控えましょう


ステロイド外用薬が効かなくなってきた場合、またはステロイド外用薬に頼りたくない場合
 これは提案ですが、ヨーロッパアカマツ(パイン)という精油が免疫抑制作用があり、ステロイドのような働きがあると言われています。実際、この精油をホホバ油などと合わせて軟膏として塗布することで症状が緩和したという経験談をよく見かけます。アロマバスとしてではなく、風呂上がりの保湿ケアとして使用してみてはいかがでしょうか。


寛解中のケアとして
 症状が治まっている時は皮膚を保護するような入浴にしたいものです。
 ホホバ油 小さじ2
 カモミール・ローマン 1滴
 ゼラニウム 3滴
 ※妊娠中・授乳中の使用は控えましょう



(最終更新日:2017/4/1)


関連記事

『症状別の入浴法』
 

【入浴】 「花粉症」の入浴法 ~症状を緩和する入り方~


花粉症は、スギなどの花粉による季節性アレルギー性鼻炎のこと。

ハウスダストやダニなどによる通年性アレルギー性鼻炎とは分けられていますが、発生原理や症状、所見は同じです。

抗原が鼻腔に侵入することでアレルギー反応が起こります。
抗原とはアレルギーの原因となる異物(アレルゲンという)のことで、花粉症の場合はスギやヒノキなどの花粉です

くしゃみ鼻水鼻づまり(鼻閉)がアレルギー性鼻炎の三大症状です。

これらの症状が引き起こされるのは、ヒスタミンなどの化学伝達物質の作用によるものと考えられています。


アレルギー画像


花粉症の発症メカニズム


まず、抗原(花粉症の場合は花粉)が鼻腔に侵入した情報を免疫細胞がキャッチすると、免疫細胞はIgE抗体を産生します。

IgE抗体が肥満細胞(マスト細胞)に取り付き、この状態で抗原と結合すると肥満細胞は化学伝達物質を放出。

花粉症に影響する主な化学伝達物質には、ヒスタミンロイコトリエンがあります。

ヒスタミンによって知覚神経を刺激し、その情報が中枢神経に伝わると、今度は副交感神経を介してくしゃみ鼻水を起こします。

副交感神経は体を休ませ守るために働く自律神経で、例えば食べた物を消化しやすいように唾液の分泌を促進したり、体内の老廃物を排出するためにおしっこを作ったり、目や鼻腔に付着した異物を洗い流す働きがあります。何かと体内の水分を排出させることの多い神経といえます。

また、ロイコトリエンによって鼻の血管が拡張したり、血管透過性が亢進されます。鼻の粘膜の血漿が漏出し浮腫んだように腫れるために鼻づまり(鼻閉)を起こします。これは異物が奥へ入らないように気道を狭くしていると考えることができます。


この花粉症の発症メカニズムが分かりにくいという人は抗原を敵部隊、免疫細胞を偵察部隊、IgE抗体をレーダー、肥満細胞を軍輸送車、化学伝達物質を工作部隊に例えると分かりやすいかも(笑)

敵部隊をキャッチした偵察部隊によってレーダーが作られ、それを搭載した軍輸送車が再び敵を探知すると工作部隊がわらわらと降りてきて鼻腔に仕掛けを作って敵の侵入を防いだり排除しようとしている。そんなイメージでしょうか。



◆入浴上の問題リスト◆


#1 くしゃみ、鼻水、鼻づまりだけでなく冷え性も伴っている
#2 入浴後に症状が悪化する

#3 肌荒れがあり、かゆみを感じる

まず入浴中にアレルギー症状が出ないことが優先。
そして、花粉症対策として入浴を活用したいものです。
人によっては入浴すると症状が悪化する場合がありますが、体質の改善も考慮した入浴法も効果的です。



◆入浴法◆


<入浴上の問題>#1 くしゃみ、鼻水、鼻づまりだけでなく冷え性も伴っている

<入浴目標> リラックスして血行を促進する



入浴は花粉を洗い流すだけでなくリラックス効果が得られるので、シャワーだけで済ますことがないようにしましょう。

花粉症は冷え性とも関係があって、しっかりと温まり血流を良くすることが重要です。

体に冷えがあると、免疫力のバランスを乱しやすく、そのため免疫細胞が花粉に対してアレルギー反応を起こしてしまうという考え方が存在します。

そしてその冷えの原因は、血流が悪いのと自律神経のバランスが悪いためだと考えられています。

なので、38~40℃のお湯10~15分浸かることが目安です(15分を超えると逆効果になる可能性が高くなる)

これがリラックスするには適温です。


注意しなければならないのは、42℃以上の熱い温度です。

熱い湯は、それ自体がストレスとなってアレルギー症状を悪化させる原因となってしまうからです。

リラックスすることを目的に入浴して下さい。


目や鼻がムズムズする場合には蒸らした温かいタオルを目や鼻を中心に当ててやると気持ちいいですよ


入浴剤にはリラックス効果の高いハーブ系がお勧めです。




<入浴上の問題>#2 入浴後に症状が悪化する

<入浴目標> 体質を改善して自律神経系のバランスを整える



しっかり温まったところで、これで風呂から上がっても良さそうなものですが、このままだと問題になることがあります。

花粉症の人が入浴した後に症状が悪化したという報告が結構あるからです。

入浴して症状が逆に悪化してしまう理由はいくつか考えられています。


浴室内や髪の毛に花粉が付着していた。
もしくはバスタオルや着替えの衣服、バスマットなどに花粉が付着していた可能性もあります。

しかしそれ以上に気がかりなのは、入浴によるリラックスで副交感神経が優位になりすぎている場合です。

というのは、くしゃみや鼻水は副交感神経が優位の場合に起きやすいものだからです。

また、風呂上りの温度変化、いわゆる寒暖差に鼻の粘膜の血管が過敏に反応する場合もあります。花粉に反応しているわけではなく、空気もまたストレスとなってヒスタミンの作用により副交感神経を介してくしゃみや鼻水を引き起こしている可能性もあります。


せっかく体も温まってリラックスできたのに、そのために症状が悪化するというのはとても残念な話です。


ではどうすれば良いのでしょうか・・・

ヒントは薬物療法にあります。


通常、薬物治療では、くしゃみや鼻水に対しては抗ヒスタミン薬でヒスタミンの働きをブロックするか、ステロイド薬で免疫細胞の過剰反応を抑えることで症状を止めます。

鼻づまり(鼻閉)には、抗ロイコトリエン薬やステロイド薬で解消します。また、鼻づまり(鼻閉)は鼻粘膜の血管が拡張しているために腫れているのが原因なので、交感神経を刺激して血管を収縮させる血管収縮薬を併用する場合もあります。


さて、

薬物療法のように花粉症に対して理に適った入浴法はあるのでしょうか。


血管を収縮させることで鼻づまり(鼻閉)を解消させようと、敢えて交感神経を刺激するような熱い湯に入浴すれば、交感神経が優位となり、その熱い湯がストレスとなりヒスタミンやロイコトリエンが誘発されて症状が悪化。

逆に副交感神経が優位となるようぬるま湯でリラックスすれば、それはそれで風呂上りに症状が悪化。

ふつうに入浴するだけでは花粉症に対応できません。


そこで試しもらいたいのが「温冷(交互)浴」

温冷交互浴とは水風呂と熱風呂を交互に入浴する方法です。


  【温冷交互(交代)浴】

  1.40~42℃のお湯に3分浸かる
  2.浴槽から出て、冷たい水シャワーを手足に10~20秒かける


  1と2を数回繰り返します。
  なお、最後は水で終わるのが鉄則です(皮膚が引き締まり保温効果になる)




とはいえ、普通の家庭に二つも湯船があるわけでもなく、水風呂に浸かるのは抵抗も大きいでしょうから、
「冷水を浴びる →入浴→冷水を浴びる→入浴→冷水を浴びる」を繰り返す入浴法でも構いません。

この入浴法でもしっかり温まることができます。

「半信半疑だな」「面倒だな」と思われる人は、ゆっくり温まって風呂上がりの前に一度だけ冷水を浴びるだけでも試してみて下さい。


最後は冷水で終わることが肝心です。

それにより皮膚がキュッと引き締まり、体内の熱を逃がさない保温効果が高まります。

これはサウナの後の水風呂と同じ原理です。

皮膚と地続きの鼻の粘膜の血管も引き締まり鼻の通りが良くなります


そして、この入浴法の一番の効果は自律神経のバランスが整われること。

交感神経、副交感神経どちらかに偏ることにはなりません。

自律神経のバランスが整うということは、免疫力のバランスも整うということ。


また、「自律神経が鍛えられる」という表現をされる方もいらっしゃいます。

これは多少の花粉や寒暖差に過敏に反応しなくなるということでもあります。

免疫システムの過剰反応(アレルギー反応)の制御にもなれば体質改善にもなります。


そのため、今ではこの温冷(交互)浴は、
花粉症のみならず他のアレルギー疾患、例えばアトピー性皮膚炎や喘息などにも効果があるとして注目されています。



<入浴上の問題>#3 肌荒れがあり、かゆみを感じる

<入浴目標> 保湿ケアに努め皮膚バリア機能を維持する



花粉症の症状は鼻や目だけでなく肌にも表れる場合があります。

冬の乾燥肌時期でもないのに肌がカサカサしたりかゆみを伴ったりする場合、それは花粉症が原因かもしれません。

花粉症の人にとっては花粉はアレルゲンですから、花粉が皮膚に触れることで肌がアレルギー反応を起こすことがあるからです。

赤いブツブツができることもあり、「花粉症皮膚炎」と呼ばれたりもします。

毎年花粉症に悩まされている人にとっては、春先にこの皮膚症状が現れたら花粉症到来のサインかもしれません。

症状がひどい場合は皮膚科の受診が必要になりますが、入浴においては体をゴシゴシ洗わないことはもちろん、必要以上に洗い過ぎないようにしなければなりません。

浴槽に浸かる時間も長くて15分間としたのは、それ以上の長湯は角質をふやけさせてしまい、ちょっとした刺激でも剥がれちてしまいやすくなるおそれがあるからです。
 
風呂上がりの時点ですでにかゆみを感じる場合は、その部分に冷たいシャワーを当ててから浴室を出ると良いでしょう。
 
 
重要なのは入浴後の保湿ケアです。
 
できれば入浴後5分以内に行うことが求められます。
 
入浴直後は肌が潤っているように思えても、すぐに乾燥して肌の水分は入浴前より失われた状態になるからです。
 
そうは言っても5分以内じゃ汗がひかないよ・・・という場合にも風呂上がりの冷たいシャワーは有効でしょう。

入浴後の保湿ケアで重要なのは、化粧水だけで終わりにせず、その後に保湿クリームをすること。

ただの保湿ではなく、クリームの油分が皮膚を覆うことで花粉が肌に触れることから守るという意味があります。

これは男性であっても同じです。化粧水はともかく保湿クリームは塗布しましょう(軟膏やワセリンでも可)




◆おすすめのアロマバス◆


花粉症による鼻水・鼻づまり・目のかゆみにはアロマバスでリフレッシュしましょう。
根本的な治療にはなりませんが、アロマは花粉症の緩和をサポートします。

花粉症対策といえばユーカリティートゥリーペパーミントが代表的な精油と言えるでしょう。

特にユーカリは清涼感のある香りで鼻やのどの不調に最適な精油です。
鼻が詰まって香りを嗅げなくても、湯気を吸うように口呼吸することによっても肺から血管に香り成分が吸収されますよ。また皮膚からも吸収されるのがアロマバスの良いところです。
ユーカリと同じように呼吸器系のトラブルにはティートゥリーも有効です。
どちらも抗菌作用に優れていて、外出する時はハンカチやマスクに一滴吸収させて用いられたりしています。

鼻づまりのエキスパートといえばペパーミント。

目のかゆみを伴う時には、カモミール・ローマンラベンダーをブレンドすると良いでしょう。


●ユーカリ
すっきりと頭がクリアになるような香り。主成分の1.8シオネールには高い抗菌作用がある。ユーカリにはユーカリ・グロブルスとユーカリ・ラディアータの2種類あるが、アロマバスにはラディアータの方が刺激が弱いので肌に良い。

●ティートゥリー
風邪予防の精油としてポピュラーな精油。並外れた抗菌・抗真菌・抗ウイルス作用がある。足浴にもよく用いられる。

●ペパーミント
クールなミントの香り。鼻の通りを改善する効果がある。清涼感のある香りは脳を活性化する働きもあるので集中力が高まります。

●カモミール・ローマン
リラックス作用が高く保湿作用もあるのでアロマバスに向いている。抗炎症作用もあるのでアレルギー症状やかゆみを伴う症状全般に役立つ。


アロマバスの例


基本は浴槽にユーカリ・ラディアータを数滴(最大5滴まで)を垂らし、よく混ぜて全身浴してみましょう。
精油の刺激が気になる方は、天然塩大さじ1に混ぜてバスソルトにするのもいいですね。

鼻水などの症状が花粉症なのか風邪なのか判断できないときはティートゥリーに替えると良いでしょう。


とりわけ鼻づまりが酷い場合
 ユーカリ・ラディアータ 2滴
 ペパーミント 2滴

 (ユーカリとペパーミントはどちらも揮発性が高く香りも強いので配合比率は同率にする)
 ※妊娠中・授乳中・乳幼児の使用は控えましょう。ペパーミントは皮膚刺激があります。


目のかゆみが気になる場合
 ユーカリ・ラディアータ 2滴
 ラベンダー 4滴

 (ラベンダーをカモミール・ローマンに代替するなら2滴)

ラベンダーやカモミール・ローマンは乾燥肌や敏感肌にもお勧めの精油です。


温冷交互浴、または自律神経系のバランスを調整するなら
 ティートゥリー 2滴
 ベルガモット 3滴

 (ベルガモットは鎮静と高揚の両方に働き心を調整する作用がある)
 ※光毒性に注意して下さい


★目や鼻の症状は出ていないが肌がかゆくなり始めた場合
 ティートゥリー 2滴
 パルマローザ 3滴

 (パルマローザはスキンケアに最適な精油。本格的な花粉症になる前に予防するブレンド
 ※妊娠中の使用は控えましょう


(最終更新日:2017/03/14)



『症状別の入浴法』

 

【入浴】 「メタボ」の入浴法 ~食前の入浴~


よく太っている体型の人を「メタボ」と呼びますが、単に見た目の体型を指す言葉ではありません。

メタボとは「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の略。

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態のことです(2015年 厚生労働省より)
 
そういうわけでメタボを改善するには「内臓脂肪を減らすこと」になります。

内臓脂肪を減らすには、単純にいえば「消費カロリー>摂取カロリー」なので、
消費カロリーを増やし(運動)、摂取カロリーを抑える(食事)ことが基本的な改善策。

つまり運動と食事です。


では入浴はどう影響するか?といえば

実は入浴ではたいしてカロリー消費ができません。

40℃のお湯に20分浸った場合でも約70kcalしか消費できません。
 
  【美容】 入浴でダイエットできるってホント? 誤解と真実 参照

metabo03.jpg

内臓脂肪を減らす方法としては入浴は直接関係はなさそうです。

ただし、間接的には2つの効果が見込めます。


ひとつは食前に入浴すること。

食前に入浴すると、身体全体の毛細血管までに血液が流れるため、
胃を中心とした消化器官へ血液が集まらなくなります。

この作用が食欲を抑制する効果があると考えられています。


もうひとつは、入浴でリラックスすることで快適な睡眠へと繋がること(こちらは食後に入浴する場合)

意外かもしれませんが、規則正しい快眠はダイエットにも効果があると言われています。

例えば不規則だったり、睡眠不足だったりすると、就寝前に摂取した食物の消化が不十分だったり、朝食を抜いたりすることに繋がったりしますよね。


そんなわけで入浴も間接的には効果をもたらすことが可能です。

半身浴でゆっくり浸かれば血行が良くなって代謝が促進されますし、
全身浴なら全身に適度な水圧がかかってマッサージにもなります。

ただし熱い風呂や長風呂はおすすめできません。
メタボな人は基本的に心臓や血管に負担をかけるのは危険ですからね。

またメタボな人には膝や腰が痛い人も多いでしょうから、
入浴は浮力が働くため負担が軽くなるのもリラックスできる要素ですね。


(公開日:2015/2/25 最終更新日:2019/6/25)

関連記事

『症状別の入浴法』

 

【入浴】 「乾燥肌」の入浴法 ~保湿とバリア機能が大切~


肌の潤いがなくカサカサする乾燥肌

冬の乾燥した季節になると乾燥肌になる人もいれば、年中乾燥肌に悩まされている人もいます。

乾燥肌とは、皮膚の一番表面に存在する角質層における水分含有量が低下してしまっている状態のこと。角質の天然保湿成分が減少することで保湿が保てなくなり乾燥肌になります。

保湿のカギを握るのは皮脂膜NMF(天然保湿因子)細胞間脂質の保湿成分たち。この保湿三銃士(勝手に命名)をいかに保つかが乾燥肌対策のポイントとなります。



kansouhada.png

 

保湿成分が減少すると、水分を失うばかりでなく皮脂腺からの皮脂も不足して皮膚が乾燥してしまいますが、この状態を皮脂欠乏症(乾皮症)といいます。

保湿成分のひとつである細胞間脂質は、その大部分がセラミドからできていて、角質細胞間同士の隙間を埋めるセメントのような役割があります。そのため細胞間脂質が少ないと、細胞間が隙間だらけになってバリア機能が低下するので、外部からの刺激に弱くなりかゆみを感じやすくなります。

かゆみは痛みと違うため軽視しがちですが、放っておくとつい患部をかいてしまい、湿疹やかぶれを伴うことになります。
また、強いかゆみのため不眠になったり生活に支障をきたす場合や、かいてできた傷が原因で感染症になる可能性もあります。

なお、皮膚のpHは皮脂膜などにより弱酸性に保たれていますが、乾燥肌の場合は弱酸性を維持できずアルカリ性に傾くので悪玉菌の繁殖を許してしまいます。これもかゆみの原因になります。

 
 
◆入浴上の問題リスト
 
 
#1 入浴中や入浴後にかゆみを感じる
#2 入浴剤が合わない
#3 かゆみのため眠れない
 
乾燥肌になると温度やお湯も刺激となり、かゆみを感じることもあるので入浴を敬遠しがちになるかもしれません
しかし乾燥肌の原因は外的要因ばかりでなく、睡眠の状態やストレスの有無など生活習慣も関係しているので、入浴でリラックスして快眠へとつなげることはとても有効な乾燥肌対策です。
 
 
 
◆入浴法
 
 
<入浴上の問題>#1 入浴中や入浴後にかゆみを感じる
 
<入浴目標> 入浴でかゆみが増強しない
 
 
入浴によってかゆみが強くならないためには、注意点があります。

入浴法の注意点としては「刺激してはいけない」「保湿を重視する」の2点です。


具体的には

①お湯はぬるめの40℃以下
②入浴時間は15分以内
③肌はゴシゴシ洗わない
④ボディソープや石けんは肌に優しいものを使う
⑤体を拭くときは優しく押し当てる
⑥入浴後はすぐに保湿ケアをする
※入浴の前後に水分補給をする



熱い温度は刺激が強く、かゆみを増強して炎症を悪化させてしまいます。

長湯も禁物です。
湯船に浸かると角質がふやけて剥がれ落ちやすくなります。古くなった角質が落ちるのはよいのですが、保湿成分まで失いやすくなりますので、湯船に浸かるのは15分以内にしましょう。

体を洗うときも注意が必要です。
肌を強く擦ると角質が剥がれ過ぎて皮膚のバリア機能を失い、炎症や肌荒れに繋がります。
とりわけ湯船に浸かった後だと角質がふやけているので特に注意しましょう。

ボディソープや石けんは泡立ちのよいものを使用し、泡で撫でるように洗います。

また、すすぎは洗い残しがないようにしましょう。

ここで乾燥肌を防ぐコツをひとつ。
それは体を洗うのは浴槽浴の後に行うこと。

湯船に浸かった後は角質がふやけているのでそれから体を洗うのはバリア機能を低下しやすく確かに注意が必要ではありますが、体を洗った後に湯船に浸かる方がバリア機能が低下している状態で入浴するわけですから保湿成分が流れ出やすく、「体を洗うのは浴槽浴の後」とした方が良いと思われます。


最も重要なのは入浴後の保湿ケア

入浴によって一時的に肌の水分が潤っているようにみえても、すぐに蒸発してしまい入浴前よりも乾燥してしまうので保湿ケアは重要です。

ただし、保湿ケアにおいて念頭においておかなければならないことがあります。
それは保湿に一番良いのは、実は化粧水でも乳液でもないということ。
保湿に必要なのはあくまでも肌自身が作り出す皮脂膜NMF細胞間脂質などの天然保湿成分。

入浴や洗顔によって洗い流されたこれらの成分は睡眠中に回復されていきます。
ただし、回復されるまでの間は肌が無防備になるので、それまでの応急処置として化粧水や乳液が必要になるというわけ。

それが分かっていれば皮脂膜などの天然保湿成分が洗い流され過ぎないようにすることの重要性が理解しやすいはず。
化粧水や乳液などに頼り過ぎると、天然保湿成分の回復を邪魔してしまうかもしれませんよ。

 
 
<入浴上の問題>#2 入浴剤が合わない
 
<入浴目標> 入浴剤の成分を理解して使用する


乾燥肌の人には、保湿成分入りの入浴剤を使用することをおすすめします。

ただ、その前に入浴剤の成分表で「水」または「精製水」と書かれてある物は、あまりお勧めできません。
というのは、食品の原材料名の表示順と同じで、成分の表示は基本的には含まれている量の多い順に並んでいます。

「水」が先頭に表示されているとしたら、それはかなり有効成分の薄い入浴剤である可能性が高いということです。

さて。保湿力の高い成分には主にセラミド、オイル系、海藻エキスなどがあります。

【保湿成分リスト】
セラミド、流動パラフィン、コレステロールエステル、米胚芽油、エステル油、スクワラン、ホホバ油、ミネラルオイル、液状ラノリン、グリセリン、カゼイン、ステアリルアルコール、オリーブ油、大豆油、白色ワセリン、プロピレングリコール、脱脂粉乳、ポリエチレングリコール、コメ胚芽油、米発酵エキス、海藻エキス、ハチミツ、など


これらの成分が含まれている入浴剤を選ぶと良いでしょう。
 
 
 
<入浴上の問題>#3 かゆみのため眠れない
 
<入浴目標> 入浴により円滑に入眠できる
 
 
傷ついた肌の修復は睡眠中に行われています。
 
肌を修復する成長ホルモンは、就寝直後3時間にこそ最も分泌されるといいます。
いかに質の高い睡眠をするかが問題。
 
そのためにも、就寝の1時間前に体を温めておくと入眠しやすいので、入浴は就寝の1~2時間前に済ませると良いでしょう。
 
 
保湿ケアは入浴直後に行うことが最適なので、
 
「 入浴 → 保湿ケア → 睡眠 」
 
といった一連の流れが理想です。
 
 
また、入浴後はストレッチを行うと有効です。
 
ストレッチは血行を促進するだけでなく、溜まっている組織の水分を押し流し、不足している(乾燥している)組織に水分を送る効果があります。
 
質の高い眠り(深い眠り)につくことで、睡眠中にかゆみで覚醒する可能性も減少します。

 
 
◆サウナ浴
 

 
乾燥肌にはサウナ浴がおすすめです。

温浴施設などをご利用するときはサウナに入ってみましょう。

お湯に体を浸さないという点においてサウナ浴は肌を傷めない効果的な入浴方法といえるからです。

サウナには発汗作用があり、汗腺と皮脂腺の働きを活性化します。

汗(アルカリ性)と皮脂(酸性)が混ざることで弱酸性の皮脂膜ができますが、
皮脂膜にはバリア機能があり、肌を弱酸性に保つことで悪玉菌が繁殖するのを抑える役割があります。

誤解のないようにして頂きたいのですが、「皮脂膜は天然のクリームだから」といってそのままにしておくのはよくありませんよ。
毛穴に詰まっていた古い汗と皮脂がサウナによって強引に出されている場合もありますので、かいた汗と皮脂はちゃんと洗い流して下さい。
古い皮脂は酸化しやすく、また有毒物質を含んでいることもあります。

いけないのは、汗をかく習慣が無いために汗腺機能が低下しまい、皮脂膜ができなくなってしまうことです。


また、乾燥肌にとっては高温サウナよりも湿度の高い低温サウナやミストサウナが保湿的に向いています

ただし湿度が高いので熱伝導が早く、高温サウナに負けないくらい熱を感じますので長時間は入らず短時間の利用にとどめましょう。

汗を大量にかくと肌の水分量が減少するので、サウナ浴にとっても水分補給は重要です。




◆おすすめのアロマバス◆



乾燥肌に使用したい精油はたくさんあります。

精油によって作用が違うので、目的に応じて使い分けるとよいでしょう。


アロマバスの例
 

かゆみが強い場合
 ホホバ油 小さじ2
 
カモミール・ジャーマン 1滴
 ラベンダー 2滴

 (抗掻痒作用のあるカモミールと鎮静作用のあるラベンダーで「かゆい」という不快感から解放することが最優先)
 ※妊娠中・授乳中の使用は控えましょう


バリア機能が低下して炎症がある場合
 ホホバ油 小さじ2
 
カモミール・ローマン 1滴
 ティートゥリー 1滴
 ラベンダー 2滴

 (ティートゥリーには強い抗炎症作用がある。ローマンには炎症を抑え肌を強化し、保湿にも効果がある。ラベンダーはその両方に働く)
 ※妊娠中・授乳中の使用は控えましょう


乾燥肌の予防には
 天然塩 大さじ2
 ゼラニウム 2滴
 ベルガモット 2滴

 (乾燥から守るには皮膚の保護ばかりしていてもダメ。原因となるストレスを緩和したり、皮脂の分泌を調整したり、ターンオーバーの改善に努めて自己治癒力を高める必要がある。また、ふだんから汗をかく習慣がないと皮脂膜ができにくくなるので、発汗作用のあるバスソルトにして汗をかく習慣を身に付けよう
 ※妊娠中の使用は控えましょう。ベルガモットには光毒性があります。
 


(最終更新日:2019/06/24)


関連記事

『症状別の入浴法』


 

【入浴】 「高血圧」の入浴法 ~安全な入浴法と症状別の工夫~

 

高血圧には原因不明の場合と他の病気が原因で血圧が上がる場合とがあります。
 
そのため他の病気が原因となっている高血圧(二次性高血圧という)の場合は、まずその原因となっている病気を治すことが先決とされています。
 
とはいえ、一般にはほとんどが原因不明だと言われていて、また高血圧は自覚症状が乏しいので、なかなか自分が高血圧であることに気付きません。
 
例えば、肩こりが高血圧の原因となることがありますが、肩こり程度では原因不明扱いとなり、その肩こりが更年期障害から起こっているとなれば、この高血圧は二次性高血圧となるので、その線引きの難しさが分かるかと思います。
 
ですので、高血圧の原因がわからなくても、些細な自覚症状が高血圧の原因となっていることがよくあるので、これを手がかりに入浴法を工夫して体質を改善していくことは有意義なことと思われます。

そこで、ここでは

1.高血圧の安全な入浴法
2.高血圧の手がかりとなる症状


とに分けて紹介します。

20161121142349.jpg



1. 高血圧の安全な入浴法


高血圧の方にとって、入浴は血圧を下げる効果があると同時に、入り方次第では危険な行為でもあります。
 
特に高齢者の方にとって入浴が危ないのは、入浴前後で血圧が急変動する場合。
 
ヒートショック現象とも呼ばれ、入浴中の死亡事故の原因は約50%が心筋梗塞によるものと言われています。
脳出血や脳梗塞などの脳卒中も例外ではありません。
 
特に冬場、暖かい部屋から寒い脱衣所へ移動しするだけでも体温に影響があります。
さらに服を脱ぐとなるとなればなおさら。
 
寒さにより交感神経が刺激され、血管を収縮させ血流が悪くなることで血圧を上げてしまいます。
 
しかも浴室に入り、湯船に入ると血管は拡張し、今度は血圧が急降下します。
これが42℃以上の熱いお湯だとさらに交感神経が刺激され、さらに血圧が上がります。
 
寒い脱衣所から熱い湯船(42℃以上)に入るだけで、
血圧が20mmHg以上も上がると言われています。
 
その後も浴槽から出たり入ったり、あるいは浴室から寒い脱衣所へ移動したりするたびに血圧が大きく変動します。
 
これらすべて、交感神経と副交感神経を刺激してしまうために起こる現象です。
とりわけ、交感神経を急激に刺激することが大問題。


では交感神経とは何ぞや?

ということになるわけですが、
人の自律神経には覚醒・緊張を促す「交感神経」
リラックスを促す「副交感神経」とがあり、
急激な温度の変化は交感神経を刺激します。

kekkan[1].jpeg

血管の中膜平滑筋という筋肉で構成されていて(図参照)
その周りを交感神経が張り巡らされています。

そのため交感神経を刺激すると血管の筋肉(平滑筋)が収縮し、
血圧が上がります


また、血圧が高いと脳卒中や虚血性心疾患にならなくとも「のぼせやすい」という特徴もあります。
熱いお湯、または長湯は脳内の血流の増加を招きめまいや失神などの症状を引き起こします。

『【健康】 風呂でのぼせる原因と予防策』 参照

ということで、

さあ。高血圧の方にとって良い入浴方法とは?

もうお分かりですよね。

リラックスできる入り方。つまりなるべく交感神経を刺激しない入浴法が良いということです

具体的にいえば、


①脱衣所や浴室を温めておく

浴室は事前に熱めのシャワーを出しておいて室内を温かくしておきます。


②かけ湯をしてから湯船に入る

血圧の急上昇を防ぐため、足元から順にかけ湯をすると良いでしょう。
湯船に入るときも心臓への負担をさけるため、足先からゆっくり入ります。


③お湯は39℃がベスト

湯温は38~40℃にしましょう。

これは諸説あって、個人差もあるでしょうが、少なくとも42℃は熱すぎです。
42℃以上は交感神経が刺激され血圧が上昇、心拍数もあがります。


④半身浴をする

高血圧の方には心臓への水圧負荷の小さい半身浴が良いと言われています。

半身浴はもともと高血圧などの生活習慣病の患者向けに推奨されてきた入浴方法です。

半身浴に慣れていない、あるいは湯船の形が半身浴に向いていないという場合は、
半身浴用の椅子なども販売されていますので湯船に入れて利用すると良いでしょう。


⑤湯船から上がるときも注意する

湯船で急に立ち上がった時、または浴室から出る時も急激な温度変化による立ちくらみなどがありますので注意が必要です。


⑥補足

発汗により体の水分が不足し、血液の粘度が増して血流がドロドロになりやすくなるので、入浴の前と後にコップ一杯ぐらいの水分補給をすると良いと言われています。
 
長風呂になるほど、そのリスクは高まりますので長風呂は控えましょう。


また、飲酒後の入浴は厳禁。これは言わずもがなです。


なお、入浴中は、より効果的に血圧を安定させるために深呼吸やストレッチ、血圧を下げるツボ圧しなどを取り入れてみてはいかがでしょうか?

『【健康】 超簡単!血圧を下げるためにお風呂でできる8つのこと』
 参照



2. 高血圧の手がかりとなる症状


高血圧の原因は肥満や飲酒、喫煙、塩分の過剰摂取に運動不足など生活習慣によるものや遺伝的な体質が関係していることが多いものですが、以下の症状があるときは入浴法も少し工夫することで改善が期待できます。


①肩こりと高血圧の関係

高血圧のために肩こりになるのではなく、肩こりのために高血圧になることはあると考えられています。

肩こりとは一般的には肩の筋肉(僧帽筋)がこわばっているために、血流が悪くなります。

そのため血流を良くしようと心臓が血液を多く送り出すために血圧が上がってしまうわけです。

ですので、肩こりを伴っている高血圧の場合は、まず肩のこりをほぐしてみましょう。


『【入浴】 「肩こり」の入浴法 ~炭酸ガス系の入浴剤やアロマで効果的に改善~』 参照


血圧が高いからと言って降圧剤を使用するのは得策とは限りません。

血流が悪いために、体がなんとか肩の筋肉へ酸素と栄養を届けようとして血圧を上げているところへ薬によって血圧を下げてしまうと、かえって肩こりが解消されにくくなるからです。そのため、より高血圧を招くおそれがあります。

ヒトの体は意味があって血圧を上げたり下げたりして調節しているのであって、数値だけ見てむやみやたらに「下げれば良い」というわけでもないということも意識しておくといいですね。


②頭痛と高血圧の関係

頭痛は本来、脳血管が拡張して神経を刺激することで起こることが多いもの。
しかし、高血圧では血管は拡張しません
それでいて頭痛が起こるということは、脳血管に何らかの異常か動脈硬化が生じている可能性が考えられます。

なので血圧が高い人が頭痛を感じる場合は動脈硬化、ひいては脳卒中に注意しましょう。
とりわけ入浴時にはことさら注意が必要です。

入浴には上記の「1.高血圧の安全な入浴法 」を参考にして下さい。

何か異変を感じた時は迷わず医療機関で診てもらいましょう。


③心不全と高血圧の関係

高血圧になると心臓が肥大して心不全を起こすことがあります。

これは心臓は血液を送り出すポンプの役割があるためで、
高血圧により血流が悪くなると、勢いよく血液を押し出さないといけないので心臓は大きく動こうと頑張ります。

そのため心筋が厚くなって心臓が肥大化するというわけです。

このような状態が続くと、やがて心臓は柔軟性を失いポンプ機能も低下し、不整脈の原因となることがあるので気を付けましょう。

注意点としては、入浴するときは心臓に負荷のかからないよう、ぬるめで短時間で済ますことが肝心となります。



『【入浴】 「心不全」の入浴法 ~ぬるめ、浅め、早め~』 参照


また、心不全により心臓から押し出される血液量が低下すると、心臓へ戻ってくる静脈の血液が停滞を起こしてうっ滞状態になります。
それが脚のむくみとなって現れ、さらなる高血圧の原因にもなります。


『【入浴】 「脚のむくみ」の入浴法 ~炭酸泉が効果あり~』 参照


さらに、高血圧は動脈硬化の原因にもなりますが、これが冠動脈で起これば心筋に送られる血液が不足して狭心症に発展します。

狭心症における入浴法は、基本的に上記の「1.高血圧の安全な入浴法 」と同じですが、それに加えて狭心症を起こしやすい食後の入浴は控え、食後の入浴は1時間以上空けてからにしましょう。

『【入浴】 「狭心症」の入浴法 ~半身浴はこのためにある~』 参照


④便秘と高血圧の関係

便秘が高血圧の原因になることはご存知でしょうか?

便秘になると排便時に力みがちになりますよね。その時にお腹に腹圧がかかり血圧が上がると考えられています。
この時に60mmHg以上も血圧が上がるとも言われています。120mmHgだった人なら、いきんだ瞬間に180mmHg以上にまで急上昇するということですからね。

そんなの瞬間的な上昇でしょ・・・と侮るなかれ。慢性の便秘になると腸内環境が悪化して自律神経のバランスが交感神経優位に傾き血管を収縮させる、つまり高血圧の原因になる場合もあるからです。

『【入浴】 「便秘」の入浴法 ~お腹を温めリラックスする~』 参照


⑤糖尿病と高血圧の関係

糖尿病患者は高い確率で高血圧になることが知られています。

その理由は血糖が血管を傷つけることがまず一つ。

それから糖尿病になると血糖値を下げるインスリンの効きが悪くなりますが、そのためにより大量に分泌されたインスリンが腎臓においてナトリウムの再吸収を促進し、結果血管のナトリウム濃度を高めるために、この濃度を薄めようと細胞間液から水分を取り込み血液量が増加するために血圧が上がります。

40℃前後のぬるめのお湯に入浴すると副交感神経が働き、インスリンの分泌されやすくなり、また全身の血行も促進されるのでインスリンの効きも早くなる傾向にあるので糖尿病を予防するうえでは効果が期待できます。

しかし糖尿病患者においてはすでにインスリンの効きが悪くなってしまっているので、入浴によって分泌を促進しても効果はあまり期待できません。むしろ薬による低血糖に注意する必要があります。

それよりも高血圧による合併症に気を付けなければならないでしょう。

『【入浴】 「糖尿病」の入浴法② ~糖尿病患者の場合~』 参照


⑥冷え性と高血圧の関係

冷え性も高血圧の原因となる場合があります。

一般的な冷え性とは手足に冷えを感じる症状ですが、これは皮膚表面の末梢血管の血流が悪くなっているために手足が冷たくなる状態です。
そうすると、体は熱を逃がさないようにするために末梢血管を収縮させて放熱を抑えようとします。

血圧とは血液が血管の壁を押す圧力のことですが、冷え性の場合は血液量が少ないために末梢血管の血流が悪くなっているわけではないので、当然血圧は高くなります。


『【健康】 女性に多い?飲酒もタバコもしないし太ってもいないのに血圧が高いのは「冷え」が原因かも』 参照


冷え性の場合は一般的に自律神経の乱れなどが原因であることが多いので、「温冷交互(交代)浴」など体質改善をはかる入浴法をお勧めします。


『【入浴】 「冷え性」の入浴法 ~誤解だらけの冷え性対策~』 参照



⑦ストレスと高血圧の関係

ストレスは高血圧の代表的な原因のひとつです。

とはいえ、ストレスが原因で高血圧になっているという自覚は難しいものです。

しかし、ストレスによって身体的な変化がある場合もあるので、これを見逃さないようにしましょう。

例えば過敏性腸症候群

過敏性腸症候群はストレスが原因で便秘や下痢など便通に異常が起こる症状です。

逆に便秘や下痢がストレスとなることもありますが、いずれにしてもストレスは高血圧の大敵です。

入浴でリラックスすることは過敏性腸症候群を落ち着かせ、ひいては血圧を安定させることにもなるのです。

『【入浴】 「過敏性腸症候群」の入浴法 ~腸脳相関に注目する~』 参照

『【健康】 血圧が正常値でもストレスによる「職場高血圧」は危険らしい』 参照


不眠症も高血圧の原因となります。

不眠症は自律神経のバランスの乱れによるものだと考えられていますが、その背景にあるのはストレスです。
不眠症が続くと血圧のコントロールができなくなって高血圧の原因となります。

逆に高血圧が原因で不眠症になる場合もありますが、共通しているのはストレスです。

高血圧の原因として不眠症が疑われる場合は、まず入眠しやすくするために就寝の1~2時間前に入浴を済ませ体を温めておくと良いでしょう。

『【入浴】 「不眠症」の入浴法 ~就寝の1~2時間前に入浴する~』 参照


⑧ホルモン異常と高血圧

ヒトの恒常性を保つために働いているのは血圧や自律神経の他に、ホルモンがあります。
これらは相互に影響し合うので、ホルモンのバランスが乱れると血圧も乱れる要因になります。

分かりやすい例でいえば更年期障害です。

女性が閉経を迎えるころになると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が低下し、ほてりやのぼせ、発汗、冷え、肩こり、睡眠障害、動悸、頭痛、めまいといった身体的なものから意欲低下、物忘れ、イライラといった精神的なものまで実に様々な症状を引き起こすと言われています。

肩こりが高血圧の原因だと思っていても、その背景に更年期障害が関係しているとしたら、それはホルモン異常が根本的な原因である可能性もあります。

『【入浴】 「更年期障害」の入浴法 ~気持ちを安定させる~』 参照


他にホルモン異常が原因で高血圧になる疾患には甲状腺機能亢進症や原発性アルドステロン症などがあります。


(最終更新日:2019/06/23)


関連記事

『【健康】 これで高血圧が改善!生活習慣を見直す6つの項目』
『【健康】 お風呂で高血圧改善!自分で押せるツボ6つ+α』

『症状別の入浴法』



 

【入浴】え?お風呂で日シミやシワを予防できる?紫外線と入浴の意外な関係

女性にとって日焼けで困るのは紫外線によるシミシワ
ところが、お風呂に入ることで紫外線によるシミやシワが防げるとしたら・・・
「えっ?」と思わるかもしれませんが、入浴法次第では紫外線によるダメージを抑制することが分かっています。

HSP(ヒートショックプロテイン)

キーワードとなるのは「HSP(ヒートショックプロテイン)

これは新しく合成されたり変性されたタンパク質を正常な構造へと構築するタンパク質で、簡単に言うとダメージを受けたタンパク質を修復するタンパク質のことです。

この特殊なタンパク質は、最初に発見されたのが熱ストレスを加えると増えたことから「ヒート(熱)・ショック・プロテイン(タンパク質)」と名付けられました。

それ以降、筋肉痛などで痛めた細胞の回復を促進したり、風邪やインフルエンザにかかりにくい体にしてくれたり、精神的なストレスに対する耐性を高めたりすることで知られ、アスリート達にも注目されてきていました。

とりわけ、慶応大学の研究チームによる実験。マウスの皮膚を42℃のお湯で温めてから紫外線を当てると、そうでないマウスよりも紫外線によるシワの予防ができること発表してからは美容の分野にも注目度が高まっています。

さて。紫外線によるシミ・シワから肌を守るHSPですが、入浴でHSPを増やすのがHSP入浴法で、ポイントは入浴により体温を2℃上げることとなります。

体温が2℃上がることで熱ストレスがかかり、体内でHSPが増えることが分かっています。

具体的には

【HSP入浴法】

  1. 入浴前に水分補給をしておく
  2. 浴槽に浸かって体温を2℃上げる(体温を2℃上げるとHSPは産生される)
    時間の目安は
    40℃のお湯で20分間
    41℃のお湯で15分間
    42℃のお湯で10分間
    炭酸系の入浴剤を使用すれば時間は短縮できる
  3. 入浴後は10~15分間は保温に努める(体を冷やさないこと)

効果のピークは2日後といわれているので3~4日に1回の入浴で十分。

なお、体に負荷をかける入浴法なので体力が低下している場合や、心臓に不安を抱える人は控えましょう。

今やHSPによる健康法は、入浴以外でもホットヨガや加温エステなどでも同様の効果が期待されています。