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2016年02月

【健康】 足が汗で蒸れて痒い。それって水虫ではなく「しもやけ」かも


どうもSHIBAです。

寒い季節になると厚着になる機会は多いです。

ブーツや長靴だと足が汗で蒸れることもありますよね。
防寒用の靴下を履いていればなおさらです。

足が痒くてムズムズすることはありませんか?

水虫かな?って思っちゃいますよね、ふつう。

市販の水虫薬を試してみても治らないようなことがあれば、
それは「しもやけ」かもしれませんよ。

皮膚の痒みが続く場合は皮膚科の受診をお勧めします。

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しもやけは、血行が悪くなることで起こります
手や足、耳など血流の滞りやすい体の末端の一部が、腫れや痒み、赤紫色の発疹が出たりジンジンとした痛みを伴ったりします。

寒い所と暖かい所の寒暖差により発症しますので、室内と室外の温度差がある場合や日中と夜間の気温差が激しい季節に多い症状です。

また、蒸れた状態で放置していると、水分が乾く過程で体表面の熱と一緒に放出されるため、その気化熱により皮膚が冷える原因になります。


◆予防法


(1)蒸れたり濡れたりしたまま放置することが水分の蒸発と共に体温が奪われる原因となるのであれば、
水分や汗はすぐに拭きとる。またはすぐ着替えることが重要です。

(2)そもそも窮屈な靴や靴下、または手袋などは血行不良の原因になります。
靴下は5本指のモノが良いそうですよ。

(3)入浴後に足裏を指でマッサージ。手やふくらはぎも効果があります。
ただし腫れや痛みが酷い場合は悪化する可能性もあるので優しく撫でましょう。

(4)しもやけには抗酸化作用の高いビタミンEが強い味方。
血管や肌の細胞を守ってくれるので、冷え性乾燥肌が気になる人、特に女性にとっては関心の高いビタミンではないでしょうか。
冷え症も乾燥肌も、しもやけになりやすい体質です。
ビタミンEが豊富な食材は、アーモンドなどのナッツ類、いくらやたらこなどの魚卵、ほうれん草やモロヘイヤ、植物油などがあります。

『【健康】 間食にはアーモンドがおすすめ』 参照


◆治し方


気を付けていても「しもやけ」になってしまうことがあります。

(1)市販薬でもビタミンEを含むクリーム漢方薬(当帰四逆加呉茱萸生姜湯など)には、しもやけに効果のある物がいくつかあるのでそれを利用しましょう。

薬に頼らない方法ならば

(2)お風呂に入った時に、湯船のお湯(40℃)と洗面器の水(常温)に患部を交互に浸けます
患部が手なら手を浸してもいいし、足が患部なら足湯も効果があります。
実は温冷交互浴は冷え性対策に適した方法なんですよ

『【健康】 「冷え性」の入浴法 ~誤解だらけの冷え性対策~』 参照

ちなみにしもやけの場合の交互浴は、お湯に始まりお湯に終わるようにするのがポイントです。
 

(SHIBA)

【健康】 風呂でのぼせる原因と予防策


風呂に浸かっていると長風呂しなくてもすぐにのぼせてしまう人がいますよね。
 
当館でも時々、浴場でのぼせられて気分が悪くなるお客様がいらっしゃいます。
 
主な症状は吐き気、めまい、ふらつき、失神など。
 
こんな場合は浴槽や浴室から出して寝かせるか、できるだけ頭を低くするような態勢をとらせます。
基本的には熱中症の対応と同じように冷たいタオルで頭を冷やし、体表面も熱くなっている場合は涼しませるようにします。
 
このとき気になるのは血圧です。
 
それはたまたまの「のぼせ」なのか。その裏に何か重大な病が隠れていることもあるからです。
状況によっては救急車を呼ばせて頂くこともあります。

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そもそも入浴でのぼせるのは脳がオーバーヒートを起こした場合です。
 

ヒトは熱すぎても冷たすぎても緊張やストレスを感じるので交感神経が刺激されます(暑さ寒さにおいても)

 
※ここ理解するうえで結構大事なポイント(ちょっと話が脱線しますよ)

交感神経と副交感神経は相対関係にあるため、「ぬるい温度は副交感神経が刺激され血管が拡張され血流が良くなるので頭がのぼせる」と考えがちですが副交感神経によって血管が拡張することはありません。
血管を支配しているのは交感神経のみです。

副交感神経の働きが促進されると、血管内皮細胞から遊離されるNO(一酸化窒素)によって血管が拡張しますので「副交感神経が血管を拡張させる」というのはあながち間違いでもありませんが、直接働きかけているわけではありません。

だから血圧を下げるには、副交感神経の働きを促進させる薬ではなく、交感神経の働きを遮断する薬を用いることで血管を拡張させます。(ただし、副交感神経作動薬は他の治療目的で使用した場合に副作用の結果として血管が拡張される場合はある)

しかも交感神経刺激に対する血管の反応は部位によって収縮ばかりとは限らず
・血管収縮・・・皮膚、粘膜、腹部内臓、脳の血管
・血管拡張・・・心臓の冠動脈、肺、骨格筋の血管

となっています。

お風呂に浸かると脳内の血流が増加するのは、血管が拡張されるからではなく、熱を放散しようとする体温調節機能によるためです
 

さて、話を戻して・・・
 
熱すぎるお湯は交感神経を刺激し、心臓がバクバクし血圧が上がります。
体温の上昇を防ぐために、熱を外に逃がさなければなりません。
しかしヒトには体温を下げる方法は発汗しかありません
そのため血流が促進されます。
 
交感神経が刺激されると心臓を頑張らせる働きがあります。
つまり心拍数と拍出量の増加です。これによって血流が促進されます。
 
熱の放散(発汗)は体全体で行われていますが、血流は頭部にも集まりやすくなります。
 
脳血管には脳内の血流を調節する自動調節機能があるので、通常は脳循環は一定に保たれています。
脳は生命にとって大事な部位なので特別機能があるようです。
 
しかし発汗が追い付かず熱を発散できなければオーバーヒート状態となり、脳細胞は正常に機能できなくなり吐き気や失神といったのぼせ症状を引き起こします。
これは熱中症と同じこと。
 
正常な人ですら血圧が上がるのですから、血圧の高い人はさらに注意が必要です。
高血圧症の人の血圧がさらに高くなると、血管の中のかさぶたが血流に乗って細い血管で詰まれば脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすことになります。また高血圧は脳出血の原因にもなります。
 
そんなわけで、高い温度は「のぼせ」の直接的な原因となります。
 
一方、
 
熱くない温度でも「のぼせ」は起こりえます。
 
それは長湯をした場合
 
長湯の問題点は体力を消耗することと脱水しやすいことではありますが、のぼせの原因にもなることです。
 
 
これは体が温まり、血流が増加することで起こります。
熱くないのであれば交感神経によって血管が収縮することはありません。
よって血圧が高くなるわけではないので、血流が良くなります。
 
熱くなくても頭に血が上った状態が続けばオーバーヒート状態となり、そのうち顔が火照ったりボーっとしてきます。
それがのぼせ。
 

もし長湯でなくぬるいお湯でものぼせてしまうという人は特に要注意です。
ぬるいお湯に浸かった場合は交感神経ではなく副交感神経が優位になるので、血管が収縮することはなく血圧は上がらないはずです。それなのにのぼせるということは、熱が発散できないほど血流が悪いということです。
これは動脈硬化がある可能性も考えられます。
 

1.入浴前にコップ1杯の水を飲む
 
入浴で発汗すると血液の水分量が減るので血液に熱を籠りやすくなってしまいます。
それ以上に脱水症状を予防するという意味でもコップ1杯の水分補給はしておきたいところです。
 
2.かけ湯をする
 
入浴前にかけ湯をするのは清潔のためではありません。
温度に慣らしたり急激な血圧の変化を予防するという意味があります。
 
3.ぬるめのお湯で半身浴
 
のぼせの1番の原因は言うまでもなく高い温度。
40℃以下のお湯で全身浴よりのぼせにくい半身浴が良いでしょう。
 
4.頭にタオルを乗せる
 
頭寒足熱といって頭は涼しい方が良い。
冷たいタオルを頭の上に乗せて熱から脳を守りましょう。
風邪をひいて発熱したときにおでこに冷たいタオルを当てるのと同じです。あれは熱を下げるためではなく、熱から脳を守るためなんですよ。
 
5.立ち上がる時はゆっくりと
 
浸かっていた湯船から出るときはゆっくりと立ち上がりましょう。
クラっと立ちくらみを起こす場合がありますが、あれは起立性低血圧といってのぼせとはまた違う症状なんですよ。
 

なお、以上のことから、のぼせやすい体質には高血圧が該当しますが、冷え性も考えられます。
 
冷え性とのぼせは対極の関係にあるようにみえますが、冷え性とのぼせには体温調節ができない症状であるという共通点があります。
 
冷え性かつのぼせやすい人は、まず冷え性を改善することを考えましょう。
 
 

 

【なるほど漢方】 生薬 「陳皮」 ~みかん風呂は冷えに効果あり~


寒い冬には最適。陳皮はみかんの皮を乾燥させた生薬の一種です。

みかんは栄養価の高い果物ですが、実の部分よりも可食部分ではない果皮の方が体に良い成分を豊富に含んでいます。

リモネンなどの精油成分、気管支を拡張させのどの調子を良くするシネフィリン、毛細血管を丈夫にして冷え性や血圧を下げたり胃に働いて消化不良を改善するへスぺリジンなど多岐にわたります。


『【健康】 「みかんは風邪予防に良い」と言われる理由』 参照

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これらの効能がいろんな漢方薬で利用されています。

例えば「二陳湯(にちんとう)」は胃の不快感、嘔吐、二日酔いを改善する他、痰を取る効果があるのは陳皮が持つ作用によるものです。
また、胃を活発にさせて消化不良の状態を改善する「平胃散(へいいさん)」にも陳皮が含まれています。

そんなわけですから、みかんを食べた時に皮を捨てるのはもったいない話で、
これを利用してみかん風呂にすると良いですよ。


「みかんを食べると体を冷やす」なんて言葉がありますけど、あれは実を食べた場合の話であって、みかんの皮にはへスぺリジンという逆に体を温める作用のある成分が含まれていますから入浴剤として相応しいんですね。

精油成分が湯の水面に膜を張り、温度を保つという利点もあるので寒い日にはピッタリなんです。

これはゆず風呂でも同じことが言え、冬至にゆず風呂へ入る習慣は理に適っているわけです。


『【健康】 冬至にゆず湯へ入るのは理に適っている』 参照


さて、実際にみかん風呂を家庭で楽しむためには、みかんの皮を15~20個分くらい使用すれば十分かと。

陰干しで乾燥させてハサミで小さく切って目の細かい洗濯ネットに入れて浴槽に浮かべるだけ。
別に乾燥させなくても大丈夫です。

お湯にしばらく浸けこんでおくと意外と色も入浴剤並みに出ますし、入浴剤とは違う本物のみかんの香りがしますよ(当たり前か)

みかん風呂は、へスぺリジンの血流改善作用によって冷え性肩こり腰痛に効果が期待され、シネフィリンの鎮咳作用も加わって風邪にも良いと考えられています。

それ以前にみかんの香りによるリラックス効果が高いので普通に楽しめます。
 

【健康】 ジカ熱の報道で恐れる必要はない?


どうもSHIBAです。
 
世界保健機関(WHO)が緊急事態を宣言したとしてにわかに日本でも話題になっている「ジカ熱」
 
ブラジルなどで妊娠中に発症した女性から、脳の発達が不十分な「小頭症」の赤ちゃんが相次いで生まれているとしてジカ熱との関連が疑われています。
 
聞き慣れない感染症に加え遠い国での話なので、どこか対岸の火事のように感じていたのに、WHOの言及によって急に不安に感じ始めた人も多いのではないでしょうか。
 
WHOが緊急事態宣言するのはエボラ出血熱の大流行以来ですからね。
 
つまり「日本でも流行したらどうしよう」という不安。
 

でも、こういう場合は慌てずにまず敵を知ることが大事です。

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厚労省によれば、ジカ熱とは「ジカウイルス感染症」のことで、デング熱のように蚊がもたらす感染症のようです。
 
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html
厚生労働省:ジカウイルス感染症について
 
軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛などが主な症状。
感染してもそれほど深刻な症状ではなさそうです。
 
というか、感染しても発症しない、または自覚症状が出ないほど軽い場合も多いようです。
 

国内での感染例はまだありませんが、海外での日本人の感染例はあるんですね。
でもその感染を経験した当人のブログを読んでみたが病院へ行くほどでもなかったそうな。
 

もし国内でジカウイルスの感染者が発見された場合は隔離されるかもしれない。
でもそれは研究にはまたとない機会だからであり、しかし「隔離」という言葉が事の重大さを連想されるので大きく報道されたりするかもしれませんね。
 

そもそも一番気になるのはジカウイルスの感染経路。
 
確認されているのは蚊を媒体にした感染であって、人から人への感染は確認されていないとのこと。
 
ということは接触感染や飛沫感染、空気感染はないということでもあります。
つまり大流行はしないはず。
 
ウイルスの媒体となる蚊はネッタイシマカやヒトスジシマカが確認されていますが、ネッタイシマカは日本には生息していません。
ヒトスジシマカは日本でもみられますが、今現在はウイルスを持っている蚊はいません。
仮に海外で感染した人が日本国内に帰ってきて蚊にさされ、その蚊がたまたま他者を吸血した場合に限り感染する可能性があるということになりますね。
 
しかも今の日本は冬。蚊が飛ぶような季節ではありません。
今すぐどうこう言うような問題ではなさそうです。
 
ただ気になるのが小頭症とジカ熱の関係。
 
もし関係あるとすれば母子感染による感染だということになります。
 
今現在は人から人への感染は確認されていないということですが、小頭症と関係があるのであれば人から人への感染もあり得ることになります
 
性行為感染血液感染の可能性もあるということです。
これはかなりあり得そう。
 

まあ、仮にそうだとしても接触感染、飛沫感染、空気感染が無いのであればパンデミックになることもなさそうですが・・・
 
(SHIBA)

映画レビュー『くちづけ』

どうもSHIBAです。
 
当館では今月から3か月に渡って障がい者を描いた映画を1作品ずつ上映します。
 
第1弾となる今月は知的障害がテーマの『くちづけ』
 
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(あらすじ)
 
知的障害を持つ娘のマコ(貫地谷しほり)を、男手ひとつで育てる愛情いっぽん(竹中直人)は、かつては人気漫画家だったが休業し、すでに30年がたっている。知的障害者のためのグループホーム「ひまわり荘」で住み込みで働き始めたいっぽんと、そこで出会ったうーやん(宅間孝行)に心を開くようになったマコ。しかしそんなある日、いっぽんに病気が見つかる(Yahoo映画より)
 

主演は竹中直人さんと貫地谷しほりさん。
 
知的障がい者が集まるグループホームを舞台に、障がいを持つ親の苦悩を通して知的障がい者を取り巻く様々な社会問題を提起しています。
 
と、こう書くと「なんだお堅い物語か」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
逆にこれは喜劇かと思わせるくらい笑わせてくれるので、自然と魅入ってしまいます。
 
障がいを描いた作品として『くちづけ』を選んだ理由は、
障がいというとてもデリケートなテーマを扱った作品にもかかわらず、
障がい者に対する偏った描き方をしていない点です。
 
「2○テレビ」など障がい者を取り上げるドキュメントやドラマでは、度々視聴者の反感を買うことがありますよね。
あれは作品に制作側の思いのバイアスがかかり過ぎているからです。

障がい者に対する偏見はいけないと視聴者に訴えながらも、障がい者を「可哀想な人」として描かれているのも制作側の偏見ではないだろうか?
 
紹介される障がい者は頑張っている人が多く、その障害を克服しようと頑張っている姿を描くことで感動を誘っているようにも見えます。

しかし実際には障害を受け入れられないでいる人、頑張れない人も多い。
 
障がい者に対する認識不足な視聴者には感情で訴えるのが一番良い方法であり、視聴率とう観点からも「お涙頂戴」の演出をするのは仕方がないのかもしれません。

しかし、そのようなテレビの事情によって「障がい者は頑張っている人」または「頑張らなければいけない人」であるかのような誤解を生んではいないでしょうか?
 
現実はそんな単純ではありません。
 
『くちづけ』は、障がい者を好意的に描きながらも美化はしていません。
美化するというのは、それはやはり健常者側からの視点ですからね。
グループホームを舞台に描くことで、観る者が障がいを特別のことではなく個性にすら思えるように作り込まれている工夫が感じられます。
なんだか自然なんですよ。
「障がい者に対して社会はこうあるべき」というような主張もありません。
 

ネタバレになるので詳しいことは言えませんがハッピーエンドとは言えない結果が待ち受けています。
というか悲劇です。
 
前半がコメディタッチで楽しい物語だっただけにその悲しみも大きい。
 
そんな結末に賛否両論を呼んだ作品ですが、「障がいを克服して感動を誘う」という美談にしなかったという点で勇気がある作品だと感じました。
 
「障がいに対してしっかり向き合って頑張る」ということができない障がい者も多いという現実を描くことで、障害者問題に対して先入観なく客観的に考えることができるのではないでしょうか。
 
泣いて笑って、最後には考えさせられて・・・とにかくお勧めの作品です。
 
当館では今月の偶数日が上映日です。
 

http://urx3.nu/rMAO
2月上映スケジュールカレンダー
 
(SHIBA)

 

【入浴】 子どもの入浴法 ~「マイコプラズマ肺炎」の場合~


かつては4年に一度の周期で流行ることから「オリンピック熱」と言われていたマイコプラズマ肺炎
今では周期など関係なくいつでも流行りうる病気です。
 
患者の咳の飛沫を吸い込むことで人から人へ次々に感染し、発熱、頭痛、咳などの症状がみられます。
 
かぜに似た症状ですが、マイコプラズマ肺炎は「肺炎マイコプラズマ」という名の細菌によって上気道炎や気管支炎、または肺炎を起こす呼吸器の病気のことを指します。
 
特徴は長引く咳
熱が下がった後も咳は続き、1か月くらい続く場合もあるようです。
 
赤ちゃんよりも小中学生でかかりやすく、咳の初期症状は痰の絡まない乾いた咳で、次第に痰が絡む咳になるのも特徴とされています。
 
大人が発症した場合、長引く咳を放置していると稀に重症化して呼吸不全や多臓器不全をきたすことが知られています。
かぜだと思って市販の咳止め薬を数日飲み続けていても、よくなるどころか悪化するようなら診察してもらうべきしょう。
 
しかし子どものマイコプラズマ肺炎は軽い症状が多いようです。
 
肺炎という名が付いていますが、肺炎になるのは数%とも言われています。
 
とはいえ、
マイコプラズマ肺炎にはワクチンがなく、また一度感染しても再感染することもあるというのは厄介ですね。

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◆マイコプラズマ肺炎の特徴
 
【感染様式】飛沫感染、接触感染
 
【潜伏期】2~3週間
 
【好発年齢】小中学生(特に5~9歳)
 
【症状】発熱、頭痛、全身倦怠感
    長引く咳
 

予防法はかぜやインフルエンザとほぼ同じ。
 
入浴についても同様です。
 
 

入浴できるかどうかの判断基準は子どもの体調次第です。
 
熱があるかどうかよりも食欲があるかどうか、機嫌が良いかどうかで判断しましょう。
微熱程度でもいつもどおりの元気なら問題ないでしょう。
 
ただし咳が酷い場合、高熱の場合は控え、体を拭いてあげるだけにしましょう。
お風呂に入ることが気管支炎の症状を直接悪化させるわけではありませんが、
そんな状態で入浴すると体力が奪われるからです。
 
長湯も体力を奪います。入浴させるなら長湯はせず、温まったらサッと上がらせましょう。
 
シャワーのみでも構いませんが、湯冷めをしないように気をつけることと水分補給を忘れないことが肝心です。


関連記事

『「子育て」としての入浴法』


『子どもの症状別入浴法』