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2015年05月

【美容】 便秘・高血圧・疲れ気味の人の味方「タケノコ」

今年はもうタケノコ食べられましたか?どうもSHIBAです。

タケノコってあまり栄養がなさそうなイメージを持たれている食材ですが、さにあらず。

美容にはとても効果的な栄養があるんですよ。

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脂質がほとんど無い超低カロリーでありながら、食物繊維が豊富で、ご存知のとおりなかなか食べ応えがあります。

タケノコの食物繊維は水に溶けない不溶性食物繊維で、その含有量は人参やアスパラ、れんこんなどよりも多いんですよ。

不溶性食物繊維は腸内で水分を含むと膨張するので、タケノコは満腹感を得やすいのはそのためです。

腸内の老廃物を絡め取ながら排便されるので、腸内環境にも良い食材と言えるでしょう。


タケノコは、ビタミンやミネラルも豊富で、特にカリウムの含有量がハンパないです。

カリウムは体内の余分なナトリウムを排出して血圧を調節してくれる大事なミネラル。

しょっぱいものが好きな人、高血圧な人にはありがたい食材です。

足のむくみが気になる人にもカリウムは効果的な栄養素です。


そして、あまり知られていませんがタケノコにはチロシンというアミノ酸が含まれています。

チロシンはフェニルアラニンという必須アミノ酸から合成されるアミノ酸。

必須アミノ酸とは、体内で合成できないので食べ物から摂取するしかできないアミノ酸のこと。

だからチロシンだって必須アミノ酸みたいなもの(正確には準必須アミノ酸)

で、チロシンの何が良いかって・・・

チロシンは脳に働いてやる気を起こさせるドーパミンや、脳を緊張状態にし集中力を高めるノルアドレナリンの材料になるんですよ。

つまりチロシンは元気の素。

うつの治療にも使われているそうです。

うつでない人にとっても、集中力を高めたり、ストレス疲れを緩和する効果が期待できますね。

筍ご飯を食べれば、米のブドウ糖(ブドウ糖は脳の唯一の栄養素)との組合わせで効果抜群そうですね。


筍ご飯を食べると幸せな気分になるのは錯覚じゃなかった?


(たけのこのアクが若干好きだったりする SHIBA)
 

【健康】 お風呂上がりの立ちくらみは「貧血」ではない

湯船に浸かっている状態から急に立ち上がるとクラっとよく立ちくらみすることはありませんか?

それってね、貧血みたいですけど違うんですよ。


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「貧血」は一般的に赤血球などが少ないこと。
酸素の運搬能力が弱いので息切れ、動悸、めまいなどの症状を引き起こします。


お風呂上がりの立ちくらみは、貧血ではなく別の原因で起こります。

立ち上がった時に血圧が下がり、頭まで血を送り上げられない。
とっさに脳に酸素が送り込めないことが原因で起こる立ちくらみです。

正式には「起立性低血圧」と言います。

別名「脳貧血」というため誤解を受けやすいんです。

でも貧血と違って血液には問題ありません。

血圧の問題です。

でもいわゆる「低血圧」とも違います(低血圧は常時血圧が低い状態のこと)




起立性低血圧のメカニズムはこうです。

湯船に浸かってリラックスしていると自律神経の副交感神経が優位になり血管は拡張され全身の血流が良くなりますよね(正確には副交感神経が直接血管を拡張させているわけではない)

その状態で急に立ち上がると、重力で血液は脚や下半身へドッと下がります。

その際、心臓に戻る血液の量が少なくなるので、自動的に心臓から送り出される血液の量も減少します。

先程言ったように血管は拡張された状態ですから血圧は低下します。

正常な状態であれば、自律神経はこの血圧の低下にすぐ反応して血管を収縮させたり、心拍数も増加させて血圧の低下を抑えるはずなんです。

ところが自律神経がうまく反応できないと、血圧は低下し血液を脳へ送り込めなくなり、脳が虚血状態になって酸素不足になってしまいます

これが起立性低血圧の現象です。

だからこれ、自律神経の問題でもあるんです。

もちろん、もともと普段から低血圧の人は起立性低血圧になりやすいようです。

だから貧血気味の人や低血圧の人であり、かつ起立性低血圧という人もいて、一部重なっている人もいるでしょう。


では高血圧の人は安心かというと、そうでもない

特に熱いお湯に入った場合。

身体の体温調節のために熱を発散させようと発汗・血液循環が活発化します。

心臓がバクバクし、心拍数・血圧ともに上昇します。

これは「のぼせ」に近い状態です。

この状態で急に立ち上がるとどうなるか。

自律神経がうまく働かない場合、血圧は急降下しますから、その落差は低血圧の人の場合よりも大きいでしょう。

だから「のぼせてるな」と感じたら特に気をつけないといけませんよ。

『【健康】 「高血圧」の入浴法 ~安全な入浴法と症状別の工夫~』 参照


立ちくらみへの対処法としては、「ヤバイな」と思ったらその場でしゃがめば無問題ですが、そもそも長湯しないことや熱すぎるお湯に浸からないことが予防策になります。

湯船から出る時は急に立ち上がらずに、一旦湯船のへりに腰かけて(足湯のような状態)ひと息おいてから湯船から出るなど、ゆっくりと立ち上がるのが良いでしょうね。

基本的に起立性低血圧に対する治療の必要はないそうです。


関連記事
『健康に役立つ入浴講座』


 

【健康】 肉はよく噛んで食べなければならない2つの理由

これから暑くなってくるので、スタミナつけるために肉をモリモリ食べたくなる時期。

しかし肉はよく噛んで食べないといけません。

いや、肉に限らず何でも咀嚼して食べることは大事なことですが、特に肉はね。

肉と初恋の味はよく咀嚼しましょう、どうもSHIBAです。

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肉の消化は胃液と深い関係にあります。


胃で分泌されている胃液には大きく「胃酸」と「ペプシノーゲン」があります。

胃酸(塩酸)は胃に入ってきた食べ物を溶かす働きがあります。

ペプシノーゲンはたんぱく質を分解する消化酵素「ペプシン」のもととなる物質。

ペプシノーゲンそれ自体は不活性なのですが、胃酸の分泌に反応してペプシンと変化します。

たんぱく質はこのペプシンの作用により胃である段階にまで細かく分解されます。


胃液の働きをまとめるとこうなります。

 胃酸(塩酸)・・・胃に入ってきた食べ物を溶かす

 ペプシン・・・胃の中でたんぱく質を細かく分解する



たんぱく質は胃である程度にまで分解された後、腸でさらに細かく分解され吸収されます。

しかし胃の段階から消化酵素が働き始めるのは3大栄養素「炭水化物」「脂質」「たんぱく質」の中でもたんぱく質に対してだけなんです。

それだけたんぱく質の消化は大変なんでしょうね。



そして肉の主成分は「たんぱく質

肉は咀嚼が大事である理由の一つがここにあります。

胃液の分泌は視覚、味覚、嗅覚が刺激される段階から始まります(脳相)

なので、しっかりと咀嚼をしている間に、胃液の分泌が十分整います。

しかしよく噛まずに食べると胃液の分泌がまだ不十分な状態で胃へ送られることになります

これではたんぱく質消化酵素ペプシンの働きも発揮されません。

また、よく噛まずに食べるということは、食塊が大きいまま胃へ送られることになりますよね。

より未消化のまま腸へ送られる部分が出てくる可能性が高くなります。

当然その後の腸での消化・吸収にも大きく負担をかけることにもなります。


そして咀嚼が大事なもう一つの理由。

それは「ビタミンB12

ビタミンB12は不足すると悪性貧血の原因となります。

ビタミンB12は植物性食品には存在せず、肉などのたんぱく質に多く含まれています(特にレバー)

では肉をモリモリ食べればビタミンB12はたくさん摂取できるかというと、やはり早食いはダメで咀嚼が大事になってきます。

ビタミンB12は胃に摂り込まれると、そのままだと胃酸によって溶けてしまい腸まで届きません。

そこで守ってくれるのが唾液に含まれるハプトコリンという物質。

ビタミンB群の中でも、B12の吸収は特徴的です。

食品中のたんぱく質と結合したビタミンB12は、胃酸やペプシンの作用でたんぱく質から遊離します。

その際、唾液中のハプトコリンと結合することで、ビタミンB12は胃酸から保護されるんです。

だからよく咀嚼して唾液を分泌しないと吸収にまで辿り着けません。


肉や魚を食べない菜食主義者は必然的にビタミンB12不足になりやすいので、
サプリメントなどで補給している人も多いかと思います。

しかしサプリは咀嚼せずに摂取するので、上記の理由からサプリではビタミンB12の吸収率は相当悪いのではないかと容易に想像がつきます。



このように肉はよく噛んで食べなければ、せっかくの栄養がもったいないことになります。
それどころか消化不良の肉のせいで腸内環境が悪化しますよ。



ここから先は余談・・・


このとおり、胃酸は塩酸ですから強い酸性の液体ですし、ペプシンはタンパク質を分解します。

ではなぜ、胃もタンパク質でできているのに、胃自体は溶けないのか?

疑問に感じませんか?

それは、胃壁を覆っている粘膜のおかげです。
さらに粘膜細胞から分泌されている粘液が粘膜を覆っています。

胃の調子が悪いからといってそのたびに胃薬を飲む人は注意が必要ですよ。

胃薬の種類によっては胃酸の分泌を抑えるものがあります。

胃酸を抑えることは、自ら消化を悪くしているようなものですから。


(貧血の90%はビタミンB12ではなく鉄欠乏によるものではあります、一応 SHIBA)
 

【美容】 チョコレートの美容パワーを整理してみた

どうもSHIBAです。

チョコが健康に良いというのは、徐々に常識として認識され始めてきたように思えますが、特に女性に注目されているみたい。

なぜなら美容にもとても効果があるから・・・

チョコの凄さについては今に始まったことではありませんが、


『【健康】 チョコレートは見直されるべき健康食品』 参照

『【美容】 チョコレートにダイエットのリバウンドを防ぐ効果も?』 参照



チョコに含まれる成分と美容の関係について整理してみます。

なお、高カカオのチョコレートであることが前提となりますので、全てのチョコレートに当てはまる話ではありませんのであしからず・・・

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◆カカオ脂

チョコレートの原料となるカカオに含まれる脂肪のこと。

ココアバターとも呼ばれるこのカカオ脂はオリーブ油などと同じ「オレイン酸」。

オレイン酸は良質の脂肪で、酸化しにくく、ま、オリーブ油を見てもらえばお分かりのとおり加熱調理しても劣化しない強い油なんです。

だから脂肪なのにLDL(悪玉コレステロール)の酸化を防ぎ、動脈硬化になりにくい特徴があります。

それどころか中性脂肪やLDL値だけ下げて、HDL(善玉コレステロール)は下げないという効果があるとも言われています。

お菓子なのに血行をサラサラにしたい人にはありがたい健康食品だということです。

チョコはそのカロリーの高さの割には、中性脂肪の数値を下げる(=太りにくい)作用のおかげで、カロリーの数値どおりには太らないというのも面白い。

とはいえ、だからと言って食べ過ぎれば意味ありませんが。



◆ポリフェノール

カカオに含まれるポリフェノール。

高カカオチョコが注目されている最もな理由はこれでしょう。

その抗酸化作用は強力で、動脈硬化やガンの敵「活性酸素」を除去してくれます。

肌の細胞が酸化するとシミやシワになりますが、それも防いでくれるので美肌効果がとても注目されています。髪の毛にも良いそうです。

また、このポリフェノールは殺菌作用もあり、胃ガンの原因となるピロリ菌をも殺菌してくれるとのこと。

面白いのはその殺菌作用により、虫歯や歯周病の予防にもなるということ。チョコのイメージとは真逆の効果ですね。


◆ビタミン・ミネラル

意外と?含まれるビタミンやミネラルの種類も豊富。

特にビタミンB群、カルシウム、マグネシウム、鉄など。

血圧を下げたり血流の向上、美肌の維持に働きます。


◆テオブロミン・GABA(ギャバ)

最近注目されている成分で、チョコを食べるとリラックスできるのはこれらのおかげ。

テオブロミンは気分を上げ、GABAは気分を落ち着かせる作用があります

この相反した作用が自律神経のバランスを取り、精神を安定させる効果があります

ストレスが溜まるとチョコを食べたくなるのは理に適っているんです。

ストレスは肌荒れの原因になりますからね。

頭が疲れた時にもチョコは有効ですが、これは脳に糖分の補給をするからで、それはまた別の理由(脳の唯一の栄養素はブドウ糖)


◆食物繊維

これも意外?

食物繊維は体内の消化酵素の分泌を促進し消化を助けてくれるなど、腸内環境を整える作用から便秘の予防・解消に繋がりますから、これも美容には不可欠な成分ですよね。


◆僕の経験から

間食が我慢できなくて困っている人は、思い切って一片のチョコをかじってみましょう。

たった一片だけでも意外と食欲を抑えられますよ。

チョコが持つリラックス効果のおかげらしいけど実際のところ分からない。

でも僕の経験から実感していることでもあります。

ダイエット中の人は試してみて下さい。

しかも高カカオチョコは健康や美容に良い食品だから逆に罪悪感が無いしね。



(チョコは恋愛にも効くという噂があるけど本当かなぁ SHIBA)

【健康】 <最新のニュースから> 食事でコレステロールを控えなくてもよい?常識の大転換!厚労省がこれまでの基準を撤廃!

どうもSHIBAです。

いやぁ~。これは驚きのニュースですね。

厚生労働省がこれまでの常識を覆しましたよ。

今年4月改訂した「日本人の食事摂取基準(2015年版)」でなんと!

「コレステロールの摂り過ぎには注意しましょう」というこれまでの方針を撤廃して「気にしなくてもよい」ということになりました。

厚労省栄養指導室は「目標量を設定するのに十分な科学的根拠が得られなかったため」と説明しています。

http://www.iza.ne.jp/topics/events/events-6832-m.html
産経新聞:食事コレステロールもう気にしなくていい? 「血中濃度と無関係」厚労省は抑制目標値「撤廃」


そして、見解を保留していた動脈硬化学会もまた5月1日に厚労省の考えを容認する発表がありました。

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体内にあるコレステロールの7割前後は体内で合成され、食事から摂るコレステロールは3割程度でしかないことは栄養学の世界では元々知られていたことで、以前から食事によるコレステロールの規制には疑問が多かったものですが、こうして厚労省が正式に発表されたことで、これまでの常識が覆されるターニングポイントになりました。

総コレステロール値やLDL(悪玉コレステロール)の数値が高くて、
健康のためにコレステロールの摂取量を控えていた人は多いはずですからね。

卵やイクラなどコレステロールのせいで我慢してきた人も多いはず。

それが我慢する必要がなくなったことは、コレステロール値が高い人にとって朗報かもしれません。


・・・が!

ちょっと待てよ!これは朗報とは言えない???

この報道ってかなり誤解を招くかもしれません。

実はコレ、コレステロール値が高い人は喜んではいけないんです!

一見するとコレステロール値を気にしなくても良さそうにみえるけど、
そうではないんです。

コレステロールは細胞膜やホルモンの原料となるなど体にとって不可欠な栄養素でもありますが、
酸化すると動脈硬化の原因になることには変わりありません。


コレステロール自体が悪者なのではなく、酸化すること、つまり活性酸素こそが悪者であることは違いないのですが、過剰なコレステロールは酸化する可能性を高めてしまいますから、やはり高コレステロール値は危険だと言えます。

そしてこの度の厚労省や動脈硬化学会の発表は、
「摂取するコレステロール量を気にしなくても良い」という意味であって、
「コレステロール値が高くても気にしなくても良い」という意味ではないことに気付かなければ誤解してしまうでしょう。

つまり、コレステロール値の高い人は、数値を下げる努力を怠ってはならないことには変わらないということ。

通常は食事制限や運動でコレステロール値を下げることがこれまでの常識だったわけですが、
今回の発表で「食事制限をしても効果が無い」ということになったので、これからは運動しか下げる手段はないことになるんです。

コレステロール値を下げる手段としての選択肢が減ってしまったわけですよ。

これって朗報なんかじゃありませんよね(食事制限を我慢しなくて良くなったのは朗報ですが)

しかも、いくらコレステロールの摂取基準が無くなったからといって、
食べ過ぎ(カロリーオーバー)はメタボを招き、結局はコレステロール値を上げてしまいます。

『【健康】 メタボと生活習慣病と動脈硬化の関係 ~内臓脂肪が溜まると怖い本当の理由~』 参照


つまるところ、
この発表はコレステロール値の管理がより難しくなったことを意味します。


※追記

ただし食事によるコレステロールの管理方法としては、コレステロールの摂取を控える抑制策ばかりではなく、コレステロール値を下げる効果のある食品(オメガ3脂肪酸を含む食品、大豆など)を積極的に摂取する積極策もありますから、これからは後者の積極策が重要になってきそうです。



(運動せずに健康なんて無理ってことだ SHIBA)