【健康】 正しい菌活② プロバイオよりもプレバイオ
どうもSHIBAです。
菌活といえば、乳酸菌をはじめ善玉菌をせっせと取り込むイメージがあります。
あながち間違ってはいませんが、菌活の目的は腸内環境を整えることですよね。
腸内環境が整うことで、消化吸収が良くなったり、便秘の解消や免疫力アップ。それに血糖値や血圧の上昇を抑制することもできます。
もちろん美肌やダイエットにも効果があります。
だからといって、むやみやたらに善玉菌を摂れば良いというわけではありません。
大事なのはバランス。
一応、悪玉菌にもそれなりの存在意義があるわけで・・・
一方的に偏るより、多様な菌に慣れる方が良いという考え方もあります。
ほら。農場の近くで育った子供は、アレルギー症状や花粉症になりにくいと言うではありませんか。
小さなうちから色々な菌に触れることによって免疫力が育つんでしょうね。
だから、ただ単に善玉菌の数を増やそうとするのではなくて、善玉菌の質を上げたり繁殖しやすい環境を整えることを考えた方が効率が良いと思われます。
これを少子高齢化問題に例えてみます。
人口全体の労働人口が足りない時はどのような政策を考えますか?
海外から日本へ移住させる。つまり外国人労働者を増やすという考えもありますが(一番手っ取り早い)、
長い目で見るなら、
労働環境を改善したり、子育て支援で安心して仕事ができるようにしたり、地域にも雇用を創出するような対策を打つとか人材のスキルアップに取り組むとか・・・とにかく今現在働いている人たちが仕事しやすい環境を作り上げることの方が重要ですよね?
ということで、プロバイオティクスよりもプレバイオティクス。
プロバイオティクスというのは、善玉菌そのものを摂取すること。
プレバイオティクスというのは、善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖などを摂取すること。
『【健康】 食物繊維は誤解されすぎ!?本当の魅力』 参照
プロバイオによって善玉菌を直接取り込めば、善玉菌の数は増えるでしょう。
しかし、単に善玉菌を摂取しても、腸へ届くまでに胃酸などで死滅したり、腸内環境が悪いままでは数が増えても働きが悪くて役に立ちません。
あ、いや、決して外国人労働者を中傷しているわけではありませんよ。
あくまでも労働環境を良くすることを優先する方が良いということ。
そこでプレバイオによって善玉菌たちの労働環境を良くしようというわけ。
食物繊維などを善玉菌に与えると元気になって活発化し増殖します。給料を上げたり子育て支援するようなものです。
また、食物繊維などが善玉菌のエサになるというのは、発酵するという意味で、この発酵により短鎖脂肪酸が生成されます。
短鎖脂肪酸の生成により、腸内は酸性に傾いて、より善玉菌にとって喜ぶ環境になるんですね(悪玉菌はアルカリ性を好む)
これは労働環境の改善や雇用の創出にあたりますね。
善玉菌たちにもっと活躍してもらおうと考えるならば、プレバイオティクスは非常に重要なポイントになること、ガッテンして頂けましたでしょうか?(某番組のパクリ)
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『【健康】 正しい菌活① 菌活ダイエットしているのに「便秘」になる理由?』
『【健康】 正しい菌活③ 男性こそ菌活を』
(プロバイオも重要ですよ、念のため SHIBA)
【健康】 正しい菌活① 菌活ダイエットしているのに「便秘」になる理由?
どうもSHIBAです。
今では女性の半数以上は経験したことがあるという菌活。
「菌活」という言葉は、妊活や終活などに続く「○活」の一つとして話題になっています。
意味は、体に良い善玉菌を積極的に取り入れて、健康や美容に役立てることらしい。
要は腸内環境を整えること。
菌活という言葉ができる前から普通に行われてきたことです。別に新しいことではない。
だけど最近になって菌活という言葉ができるくらい、腸内環境に対して重要視する時代になったということですね。
特に女性にとって、便秘解消や美肌効果の期待が大きいということで、菌活は大きな注目を集めています。
ひと口に「身体に良い善玉菌」といっても、ヨーグルトやチーズなどの乳酸菌、納豆の納豆菌、味噌や酢、麹など発酵食品に多く含まれ、種類も多岐に渡ります。
これだけ菌の種類も多いんだから、菌活のやり方も人それぞれ。
さぞや腸内環境が改善され便秘も解消・・・となるはずが?
おやおや?どういうわけだか、なかなかお通じが良くならない。
やっと出た!と思ったら小さな「ウサギのようなコロコロうんち」
こんなにも毎日菌活をしているのに「便秘」で困っている人・・・っていませんか?
実はそれ、菌活ダイエットによる症状かもしれません。
ダイエットを意識し過ぎるあまり食事量が減りますと、腸内には便があまり溜まりません。
いくら菌活をして腸内を綺麗にしようとも、便自体が少ないわけですからね。
ある程度の量がないと排便になりません。
しかもその少ない便が、長く腸内に留まることで水分が抜け、排便される頃には硬くなったコロコロうんちになってしまうようです。
便秘解消はダイエットの基本なのに、これでは本末転倒ですよね。
こういう点からも、ダイエットは食事制限だけではなく運動も必要だということが分かりますね。
よくダイエット理論にみられる「ダイエットに運動は必要ない」説を唱えている人は、カロリーの計算ばかりしていて腸内環境のことを考えていないんだと思われます。
菌活を過信しないで、バランスの良い生活をおくりたいものです。
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『【健康】 正しい菌活③ 男性こそ菌活を』
(そんな僕の今晩は豚活…あ、トンカツね SHIBA)
【健康】 <最新のニュースから> 男性のがん罹患「大腸」初の1位
肥満は大腸がんの原因になるそうですよ。
パンツが喰い込んで全裸に見えるほど太っている方は要注意です。
「安心して下さい。はいてます!」とか言われても安心している場合ぢゃない、どうもSHIBAです。
昨日、こんなニュースがありました。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20150804-OYT1T50017.html
読売新聞:男性のがん、「大腸」が初の1位…「胃」を抜き
2013年の1年間で、罹患したがんの種類を集計した結果、男性では「大腸がん」が胃がんを抜き、初の1位になったようです。
大腸がんというのは、がんの部位によって「結腸がん」と「直腸がん」に大別できます。
肛門の周辺が直腸がんで、それ以外は全部結腸がんに該当します。
いやぁ、実は他人事ではなくて、僕の父親も直腸がんの経験者なんですよ。
最初は血便がきっかけで。本人は痔だろうと甘くみていたようですが、念のため検診すると直腸がんだったんです。
外科手術で直腸がん自体は根治できましたが、肛門付近は血管がたくさん通っている場所ですからね。
ちゃっかりがんが転移しておりまして、今も闘病中の身です。
しかも、術後に排便をもよおす度に傷口が痛むというんで、人工肛門(ストーマ)装着の決断を余儀なくされるはめに・・・
だからね。腸内環境に自信のない人は一度大腸がん検診した方が良いですよ。
というのも、大腸がんは罹患率が高くても、早期発見ならばほぼ100%治るとまで言われていますから怖がる必要はないですよ。
血便してからではだいぶ進行してますからね(ちなみに血便と下血は違います)
大腸がんの要因としては肥満のほか、喫煙、飲酒、肉料理をよく食べる習慣がある人に多いようです。
心当たりはありませんか?
(とか言ってる自分はまだ大腸がん検診をしたことが無いという SHIBA)
【健康】 注意!「夏の冷え性」は夏バテや熱中症の元になる
暑い日が続きますねぇ。
クーラーが神様に思えます、どうもSHIBAです。
しかし冷房の効いた状態に慣れ過ぎると、「夏の冷え性」を招く可能性が・・・
ちょいと「夏の冷え性になりやすい習慣」チェックをしてみましょう。
・暑がりで外にあまり出ない
・寝る時も冷房や扇風機をつけたまま
・食欲が無くて水分ばかり摂っている
・食べるものは単品物が多い
・風呂はシャワーのみで湯船には浸からない
これらは夏の冷え性にありがちな習慣です。
自律神経のバランスが乱れ、体温調節が上手く機能しなくなることが問題です。
顔や上半身はほてっているのに足だけが冷えていたり、肩こりや頭痛がしたり、胃腸の調子が悪いようなら、それはもう冷え性かもしれません。
なお、冷え性では、体温の変化はありません。体温が低くなるのは「低体温」と呼ばれます。
この状態を放っておくと、より症状が悪化して夏バテに繋がるので注意が必要です。
もっと注意しなければならないのは熱中症。
冷房や水分補給を我慢していると熱中症にかかりますが、
だからといって冷房や水分補給が過剰になると、これまた熱中症の原因になるんです。
どうしてかというと・・・
ヒトは体温を一定に保つ能力があります。
暑ければ発汗して体内の熱を放熱し、体温が上がらないように維持します。
しかし冷房に頼り過ぎたりする上記のような習慣は、
本来持っている体温調節機能を鈍らせることになりますよね。
するといざ高温の環境下におかれると、熱の放散が追い付かず体内に熱がこもってしまい、体温が上昇してしまう。
このような症状を「うつ熱」と言います。
通常の発熱と違うのは、発熱はウイルスなどの感染に対する免疫反応によるものですよね。
それに対し、うつ熱は、病気は関係なく、外部環境によって体温が上がる症状です。
さて、
夏バテや熱中症に発展する前に冷え性を何とかしたい。
その予防、改善方法ですが、基本は「内から身体を温めること」です。
入浴はしっかりと湯船に浸かること。シャワーのみは冷え性の典型的なパターンです。
お風呂でゆっくりとリラックスすることで、自律神経のバランスが良くなりますから、体温調節機能を維持することに繋がります。
このように、「内から温める」とは体質を改善することなんです。
例えば食生活。
冷たい物ばかりでは身体を冷やします。
かといって熱い物を食べれば良いのか?というとそういう意味ではありません。
香辛料や生姜などが身体を温めるもの。シソの葉やミョウガなども身体を温める作用があると言われています。
つまり、単に熱い物を食べるのではなく、血行が良くなる食材を選ぶと体質の改善に繋がります。
夏バテに発展してしまった場合は、疲労回復に効く栄養を摂るとよいでしょう。
『【健康】 栄養ドリンクに頼るのは止めた方が良い。疲労回復に効く栄養とは?』 参照
運動も有効です。
もちろんハードな運動は熱中症の危険がありますが、適度な運動は血行を良くするので、これも体質改善。つまり冷え性の改善に繋がります。
また、まったく運動をしないと筋肉量が減り、基礎代謝が低下しますからね。
食生活の改善や運動の他には、ストレッチやツボ押しも効果的と言われています。
興味のある人は自分で調べてみて下さい。
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『【健康】 汗の拭きすぎは熱中症対策にはならない』
(今からキムチでも食べるとするか… SHIBA)
【健康】 栄養ドリンクに頼るのは止めた方が良い。疲労回復に効く栄養とは?
滋養強壮でおなじみの栄養ドリンク。
安いものから高いものまでたくさん種類があるように、「疲れた時の1本」として欠かせない存在となっています。
もし宝くじで一億円が当たったら、500円以上する栄養ドリンクを毎日1本飲もうと決めている、どうもSHIBAです(小っせぇ夢)
しかし、そんな栄養ドリンクですが、毎日飲むのは体に良くなさそうです。
というのはアレ、全然疲労回復になっていないから。
栄養ドリンクの作用は、神経を刺激して疲れを感じさせにくくする、いわば一種の興奮剤です。
体力を回復するのではなく、残りわずかの体力を振り絞って消費するためにあるんです。
例えるなら痛み止めのようなもの。痛みを感じなくなったからといって、治癒したわけではないですよね。それと同じ。
疲労回復したければ、本来は身体を休めるのが一番。
しかし、そうとも言っていられない状況だから栄養ドリンクに頼るわけですが、
上記のとおり、ドリンクの効果が切れれば結果的に余計に疲労を感じるはずなので、
忙しい状況が終わったらしっかり休むことが望まれます。
そもそも一時的にしろ、実際に成分的な効果があるのかも怪しい。
「栄養ドリンクを飲んで元気が出た」と実感している人の半数以上は、
思い込みによるものではなかろうか?という気がします。
勘違いであれ、それでもまあ元気が出るのなら効果があるんだろうけど、身体的には疲労が蓄積されていることには変わりはないので注意が必要です。
このことから、毎日栄養ドリンクを飲む習慣は良くないと思う次第です。
疲労回復に効果のある栄養素としては、まずタンパク質。
身体のいろいろな部位を作る材料として重要な栄養素です。
免疫細胞もタンパク質でできていますから、疲れから風邪をこじらせることがないよう肉や魚、卵などはしっかり摂りたいところです。
特に鶏の胸肉やササミ、マグロやカツオといった回遊魚にはイミダゾールジペプチド(イミダペプチド)という「FR(ファティーグ・リカバー・ファクター=疲労回復因子)」であるアミノ酸が豊富に含まれています。
FRとは、運動やストレスで生じた活性酸素により傷ついた細胞が発生する「FF(ファティーグ・ファクター=疲労因子)」に反応し、傷ついた細胞を修復し疲労を回復する有難い物質です。
1週間飛び続ける渡り鳥や一生泳ぎ続ける回遊魚が疲れ知らずなのは、このイミダペプチドのおかげだと考えられています。
そしてこれも重要、クエン酸。
ヒトは細胞のミトコンドリアでブドウ糖をエネルギーに変換する時に、その過程の中でクエン酸を必要とします。
つまりクエン酸が無いとブドウ糖は完全燃焼できません。
また、クエン酸はかつて疲労物質と言われていた乳酸(現在ではFFの方が疲労物質として有力)の生成を抑えたり、
筋肉痛を予防する効果もあります。
クエン酸は酸っぱい成分で、レモンなどの果物や梅干しに多く含まれています。
それから、疲労回復といえばビタミンB群。
ビタミン類もブドウ糖やアミノ酸、それに脂肪酸など各エネルギー源の代謝に必要な補酵素としての役割があります。
体力をつけようといくら肉やお米をモリモリ食べても、ビタミン不足では力が出ません。
特にビタミンB1は、ブドウ糖をエネルギー源として燃焼するのにとても重要になります。
ニンニクに多く含まれるアリシンは、ビタミンB1の作用を活性化させる働きがあります。
ニンニクがスタミナ料理によく利用されるのは、このアリシンの効果によるものです。
『【健康】 にんにくに含まれる成分「アリシン」が万能薬すぎる件』 参照
こう考えると、スタミナ料理といわれる餃子は、タンパク質とビタミンB1が豊富な豚肉と、アリシンが豊富なニンニクが両方含まれていて、理にかなっていることが分かります。
疲労回復を期待するなら、これら栄養素の組合せを考えながら摂取する方が栄養ドリンクを飲むより効果的だということが分かりますね。
(ビタミンCもストレスで減るのでしっかり補給したい SHIBA)