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健康・入浴法

【健康】 <ミニコラム> ドーパミンって何?③ 小さな成功体験の積み重ねが成長に繋がる



ドーパミンは脳内の「やる気ホルモン」とも呼ばれていて、意欲快楽と大きく関係しています。

人は一度ある快楽が得られると、またその快楽を得たい、もしくはもっと大きな快楽を得たいという意欲が起こります。

そのために一生懸命頑張ることができるわけですが、そのドーパミンが持つ性質のためにアルコールやギャンブルの依存症の原因にもなります。

ドーパミンを上手に分泌させるには方向性を誤らないことです。
仕事や学習に対して有効に利用したいもの。

仕事でも勉強でも良い結果が得られるとドーパミンが分泌されて快楽を得るので、これがモチベーションとなってますます頑張ることができる。つまり自分の成長に繋がるようなことにドーパミンを活用したいものですよね。

ただし、ここで一つコツがあります。

それは大きな目標を立てるよりも、小さな目標を立てて確実にクリアすること。

たとえ小さなハードルでもそれをクリアすることでドーパミンが分泌されます。それが次への意欲となり、上手にそのサイクルに乗ることができれば、大きな目標を立てて頑張るよりも早くて確実に成長ができると考えられるんですね。

つまり小さな成功体験の積み重ねは、自信をつけることにもなり、成長に繋がるというわけです。


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【健康】 <ミニコラム> ドーパミンって何?② タバコがやめられないのはドーパミンのせい?



ドーパミンは脳内の「やる気ホルモン」とも呼ばれていて、意欲快楽と大きく関係しています。

ドーパミンが分泌されると快楽を伴います。そのため、またその快楽を繰り返し得たいという意欲がわきます。

仕事や学習においてはモチベーションを上げるためにとても必要なものですが、気をつけないと中毒になって依存性を伴います。

ドーパミンが分泌されて快楽を得られた時は満足できるのですが、満足が得られない時はかえってそれがストレスになってしまうことがあります

例えば、ストレス解消のためにタバコが止められないという人がいますが、これは持論でもあるのですが、タバコを吸わないとイライラが解消されない人の原因は「いつもタバコを吸っているから」なんですよね。

タバコを吸うとドーパミンが分泌されて快楽を得られますが、時間の経過とともにまたその快楽を得たいという衝動に駆られます。
その衝動が治まらないうちはそれがストレスになるので中毒の原因になるというわけです。

アルコールやギャンブルなどの依存症もドーパミンが関係していると考えられ、依存症の原因の一つであると言われています。


ドーパミンが中毒性を持つメカニズムを少し説明すると、ドーパミンはドーパミン受容体に結合してその機能を果たしているわけですが、
ドーパミンが大量に分泌されると受容体が足りないので受容体の数を増やすことで対応しています。
しかしその後、一旦増加した受容体を埋めるにはこれまでと同等かそれ以上のドーパミンを分泌しないと衝動が治まらなくなるという弊害を生みます。

従来と同量のドーパミンの分泌量では満足できなくなるんですね。

そういうわけで、ドーパミンには脳内麻薬のような性質もあるんです。


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【健康】 <ミニコラム> ドーパミンって何?① 時間を忘れて没頭できるのはドーパミンのおかげ



ドーパミンは、セロトニンノルアドレナリンと並んで、体内に必要な三大神経伝達物質の一つです。

脳内の「やる気ホルモン」とも呼ばれていて、意欲快楽と大きく関係しています。

気持ちを前向きにしてくれる伝達物質なので、ドーパミンが不足すると意欲が弱くなり無気力になってしまいます。
反対にドーパミンが過剰に働くと、気持ちが高揚し過ぎて周りの迷惑などを考えないような行動をとってしまったりします。

そういうわけで、適度なドーパミンの分泌は、仕事や学習をするうえでやる気を起こしたりモチベーションを上げるために必要なものであることが分かります。


ではどうすればドーパミンが増えるのか?といいますと、
何か新しい発見があったり、成功を体験すると分泌されることが分かっています。

例えば仕事で実績を上げると、上司に褒められたり給料が上がったりすることが「快楽」と感じることでドーパミンが分泌されますが、これが次の仕事への意欲を向上させます。

つまり、ドーパミンとは報酬系のホルモンであり、どうすれば快楽を得られるか経験することで、その快楽という報酬を繰り返し得ようと頑張ろうとします。

これが時間を忘れて物事に没頭することに繋がるので、何かに夢中になったり一心不乱になれるのはドーパミンのおかげだというわけです。



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【健康】 アロマバスのすすめ⑤ こんなマイナス作用があります


アロマバスには入浴効果に加えてアロマ効果があるので、心身の健康の維持にとても期待ができます。

しかし、そのためには守らなければならない注意事項があります。

安全に入浴するためには知っておかなければならないこともあるんです。

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アロマバスの特徴として、「精油が肌に直接触れる」ということが言えるかと思います。

精油の香り成分は鼻から吸収されるだけでなく、実は皮膚からも吸収される性質があるんですね(経皮吸収

精油の持つ香り成分によって鎮静作用のあるものや抗菌作用のあるものなど、いろいろな効果がをもたらしますが、アロマバスでは皮膚からもそれらの香り成分が吸収されるという特徴があります。
そして、経皮吸収された香り成分は神経を刺激して電気信号が脳へ送られることで鎮静作用や鎮痛作用などを示しますが、経皮吸収の場合はそのまま皮膚に作用して皮膚の軟化や皮脂の分泌抑制、保湿に働いたりするものも存在するわけです。これもアロマバスの魅力。


ですが精油がダイレクトに皮膚にも影響を及ぼす分、精油が持つ刺激も強く影響してしまう可能性があるんですね。

精油にもよりますが刺激の強いもの、例えばウインターグリーンやオレガノなどは原液のまま浴槽に垂らさないようにして下さい。
植物油(エッセンシャルオイル)や天然塩などで希釈して使用する必要があります。


また、それほど刺激性の強い精油でなくても敏感肌の場合は痛みや不快感を生じることがあるので、使用する精油の使用法や使用量は確認してからにしましょう。
精油の全身浴使用の場合、浴槽に垂らすのは5滴まで、というふうに一応決まりはありますが、精油やその人の体質によってはもっと控えたり、希釈して薄める必要があるということです。

そして、人によってですが、特定の精油に対してアレルギー反応を示す場合もあります

アレルギー体質の人や気になる人は、初めて使用する精油に対しては必ずパッチテストを行ってからにしましょう。


さて。もう一つ。アロマ精油の使用上、注意しなければならないこととして「光毒性(ひかりどくせい)」があります。

光毒性とは、直射日光や強い紫外線に当たることが原因で皮膚に火傷のような症状や色素沈着が生じることをいいます。

光毒性を持つ精油は一部でして、ベルガモットやグレープフルーツ、レモンなど柑橘系の精油に多く、高濃度で使用したり原液のまま使用すると光毒性を起こしてしまうので注意しましょう。

例えば朝風呂でアロマバスに入浴して、その後外出するという場合は、ベルガモットなどの使用は避けなければいけないということです。


その他にも、妊娠中は使用を避けた方がよい精油や、幼い子には適さない精油など、アロマならではの注意事項もあるので注意して下さい。
精油は医薬品と違って誰でも手軽に購入できる反面、誰も購入時に注意事項を教えてくれるわけではないので、自己責任で取り扱わなければならないということだけは認識しておかなければなりませんね。

それでも何か異常を感じた時は医師に相談するようにしましょう。

 

【健康】 アロマバスのすすめ④ こんなプラス作用があります


アロマバスにはどんなプラス作用があるのか紹介します。

入浴効果にアロマ効果が加わったものがアロマバスのプラス作用ということになりますが、基本的にはアロマ効果そのものといって良いでしょう。

例えばアロマ効果のひとつに気持ちを静める鎮静作用がありますが、普通に入浴するだけでもリラックス効果がありますから、アロマバスには入浴することでアロマが持つ鎮静効果をさらに高めるという相乗効果がある・・・というふうに考えることができます。


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ではアロマバスにはどんなプラス作用があるのか。
大雑把に「心」「体」「肌」「その他」に分けて順番にみていきます。

まず「心」

「心」というのは脳や神経に働きかける作用のことですね。心身をリラックスさせたり安眠にも効果のある鎮静作用や、痛みを和らげてくれる鎮痛作用がアロマの得意とする作用でして、一般的なアロマのイメージといえばこういうことではないでしょうか。

それから筋肉の緊張を緩める鎮痙(ちんけい)作用。ラベンダーやクラリセージなどが得意とする分野ですが、入浴による温熱効果によっても筋肉が弛緩しますので生理痛や肩こりにはとても有効です。

で、そのクラリセージといえば女性ホルモン様の作用もあり、女性ホルモンのバランスを整えたいときに便利な精油で、このように一つの精油で複数の作用がある場合もよくあります。これは精油の成分が単一ではないからで、例えばクラリセージに含まれる酢酸リナリルという成分が鎮痙作用に働き、スクラレオールという成分が女性ホルモンのバランスを整える作用がある。というふうに考えられています。

ちなみに女性ホルモンを整える作用のある精油には、他にイランイランやゼラニウムなども有名ですが、これらの精油にも鎮静作用や鎮痛効果など複数の働きを持っています。

ま、こんなことを言い出したらラベンダーなんて何にでも効果を発揮する万能精油なので、ラベンダー1つさえあれば他に何もいらないんじゃないか?ってことになりそうなものですが、問題はその香りが使う人にとって「快」と感じられるかどうかが重要なんですね。

例えば気持ちを落ち着かせる効果がとても強い精油だとしても、自分にとって好きな香りでなければ逆効果になってしまいます(これ精油を使ううえで大前提)

この後もアロマにはどんな作用があるのかを話を進めますが、この大前提を忘れてはいけません。


さて、話を戻して・・・

他にも「心」に働く作用としては、消化・食欲増進作用があります。

レモンやグレープフルーツといった柑橘系に多いです。これは柑橘系の精油に含まれるリモネンによる働きによります。
ただし入浴は食事の前後1時間以上は空けましょう。


「体」に働きかける作用としては、免疫力を高める作用(免疫賦活作用)利尿作用があります。
身体への作用は生理的なものが中心です。
入浴にも免疫力を高める作用や利尿作用がありますので、これらもアロマバスの得意分野となります。

また、抗アレルギー作用のある精油を垂らしたアロマバスでは体質の改善も期待できます。

去痰作用のある精油を用いたアロマバスでは、浴室の湿度も手伝って痰が切りやすくなるでしょうね。


では次に「肌」に働きかける作用です。

これには肌を引き締める収斂(しゅうれん)作用と、肌の乾燥を防ぐ保湿作用があります。

脂性肌や毛穴が開いているような場合には収斂作用のある精油を用いたアロマバスを。
反対に皮膚の水分を失いやすい肌の人、敏感肌の人には保湿作用のある精油を用いたアロマバスがお勧めです。

精油は親油性なので肌に浸透しやすい特徴があり、アロマバスの浴槽に浸かることで、精油の成分が直接皮膚から吸収されるのでとても効果が期待できます。

だからといって精油を直接皮膚に塗布するのはやめて下さい。
精油というのは成分が濃縮されたものなので、少しの量でもとても刺激が強く危険です。

そういうわけですから、いくらアロマバスでも精油の使用量や使用法には注意が必要です。
でも今回はプラス作用についての紹介ですから、注意すべき点については次回に回します。


最後に「その他」の作用。

精油には殺菌、抗菌、抗真菌、抗ウイルスなどの作用を持つものが多く存在します。

例えばラベンダーなどに多く含まれるリナロールという成分やレモングラスなどに含まれるシトラールという成分などがそうですが、風邪予防や風邪のひき始めなどにはこれらの成分を含む精油を垂らしたアロマバスに入浴すると良いでしょう。

抗真菌作用のある精油を用いて足浴すれば水虫対策にもなりますよね。


とまあアロマバスのプラス作用について長々と説明していますが、これでもほんの一例でしかありません。

慣れるには少し知識と時間が必要かもしれませんが、とりあえず簡単なことから日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

難しく考えずに、まずは香りを楽しむつもりで試してみるとそこから世界が拡がるかもしれませんよ。


 

【健康】 アロマバスのすすめ③ 香り成分のメカニズム


アロマバスがどうして健康の維持に有効かを説明します。

アロマといえば香りを嗅ぐ芳香浴が一般的ですが、わざわざお風呂に精油を垂らして入浴する(アロマバス)ことにどんな意味があると思われますか?

そもそも。植物から芳香成分を抽出した精油(エッセンシャルオイル)には、心・精神・体の健康を保つための様々な作用がありますが、どのようなしくみで作用しているのでしょうか。

単にいい匂いだから「快」と感じているだけではありません。
そこには脳や自律神経系、免疫系、内分泌系(ホルモン)に影響を与えるような薬理的な働きが存在するんです。

そう。例えばアロマの香りでリラックスできるのは、自律神経が副交感神経が優位になることやセロトニンが分泌されることなどが関係しているんですね。

不思議ですよね。薬を経口投与しているわけでも注射しているわけでもなく、ただ匂いを嗅いだだけで心や体に変化を与えるなんて。


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そういうわけで、香り成分がどのようなメカニズムで心身に影響を与えるのか、昔からいろいろ研究されてきた経緯があります。

香りのメカニズムについてはまだまだ解明されていない部分もありますが、嗅覚から脳に伝わる経路は分かっています。


まず、香り成分の分子が鼻腔の奥に存在する嗅毛(きゅうもう)でキャッチされるところから始まります。

嗅毛は嗅細胞から伸びていて、香り成分の分子が嗅毛でキャッチされると嗅細胞が興奮し、その刺激が電気信号となって嗅神経に伝達されます。
その後、大脳に伝わるわけですが、嗅覚ならではの大きな特徴があります。

視覚・聴覚・味覚の情報はダイレクトに大脳皮質に伝わるのに対して、嗅覚の情報は「まず先に大脳辺縁系に伝わってから少し遅れて大脳皮質の嗅覚野に伝わる」という違いがあるということ。

大脳皮質は「これは何か?」ということを認識する論理的思考を司る場所であるのに対して、大脳辺縁系は情動や記憶を司る場所です。

そのため、例えば花の匂いを嗅いだとき、「これは花の匂いだな」と認識するよりも先に「いい匂いだな」と感じるというのが嗅覚の特徴となっています。


信号は大脳辺縁系からは大脳皮質の嗅覚野以外に視床下部下垂体にも伝わります。

視床下部からは「免疫系」「自律神経」、下垂体からは「内分泌系」に作用します。

そしてこれらの作用が全て同時に、しかも瞬時に行われるというのも嗅覚の特徴です。

驚くなかれ、香りを嗅いでからそれを脳が認識するまでの伝達時間はわずか0.15秒

これはよく引き合いに出される話ですが、皮膚をつねったりしてその痛みを脳が認識するまでに0.9秒だと言われていますから、それと比較して嗅覚の伝達速度がいかに速いか分かるかと思います。


①嗅覚による経路

鼻 → 嗅神経 → 大脳辺縁系 → 大脳皮質・視床下部・下垂体 → 自律神経や内分泌に作用



さて。

香り成分が心身に作用する経路は、実は嗅覚からだけとは限りません。

呼吸器や皮膚からも香り成分は吸収され、身体の各組織で作用することもあるんです。

呼吸器からの経路とは、香り成分が呼吸と共に吸うことで気管支や肺で取り込まれて血管を介して体内を循環すること。
皮膚からの経路は皮膚から直接体内に吸収されて、やはり血管を介して体内を循環する過程を辿ります。



②呼吸器からよる経路

口 → 気道の粘膜・肺胞 → 血管 → 体内の各組織で作用


③皮膚からによる経路

皮膚 → 皮膚血管(末梢血管)・リンパ管 → 体内の各組織で作用



呼吸器と皮膚からのどちらも血管に取り込まれて体内で作用するという点においては共通していますが、精油の中には呼吸器からの経路では血管に取り込まれるだけでなく直接気管支や肺に作用して咳や痰を鎮めたり、皮膚からの経路では直接皮膚に作用して肌を引き締めたり保湿したりする物もあります。

とはいえ、芳香浴による薬理作用といえば、呼吸器や皮膚から香り成分が吸収されて作用することもあるとはいえ、基本的には嗅覚からの作用によるものです。

そこでアロマバス

芳香浴と比べて、浴槽に精油を垂らして入浴するアロマバスには、香り成分を鼻から吸収するだけでなく、湯気と共に吸い込んだ香り成分は呼吸器から、そしてお湯に浸かっている皮膚からも成分が吸収されるので、アロマバスには精油が持つ作用をとても有効に活用できる方法だともいえます。


例えば皮膚の収斂(しゅうれん)作用を持つサイプレスという精油があります。

「肌のシワやたるみが気になるな~」という場合にはサイプレスが有効ですが、こんな時はぬるめのお湯を入れたお風呂にサイプレスを3~5滴を垂らして入浴すると、サイプレスが持つ収斂作用が働き、単に匂いを嗅ぐだけよりも肌の引き締め効果が期待できますよね。

匂いを嗅ぐだけでなく、呼吸器や皮膚からも香り成分を吸収できるのがアロマバス
入浴すること自体にもリラックス効果があるわけですから、そこにアロマ効果が加わることがアロマバスの最大の魅力です。

このようなことから、上手にアロマバスを活用することは健康を維持するうえでとても有効な手段となります。

ただし、精油には刺激性の強い物があったり、人によっては敏感肌である場合があるので、使用法や使用量には気をつけなければならない場合もあるということは注意しなければなりません。


 

【健康】 アロマバスのすすめ② アロマバスをやってみよう!


アロマバスとは、お好みのアロマ精油(エッセンシャルオイル)を浴槽に混ぜて入浴すること。

普通に入浴するだけでも心も体もリラックスできますが、ここにアロマの香りが加わることでさらなるリラックス効果が期待できます。

いろいろな香りを楽しむだけでなく、アロマ精油にはそれぞれ薬理作用があるので活用次第では健康にも効果を発揮します。

つまりアロマバスとは、入浴効果とアロマ効果の相乗効果が得られるので「お風呂でのアロマテラピー」ともいえる入浴法なんですね。

使用する精油によっては、単にリラックス効果を得るだけでなく、血行促進効果や殺菌効果、抗アレルギー効果など様々な作用が働いてくれるので心の安定だけでなく、皮膚への薬理効果や身体への薬理効果も期待できるので、とても奥が深い入浴法だともいえます。


とはいえ、初めてアロマバスを試すには、難しいことは考えず、まずはラベンダーや柑橘系などのポピュラーな精油を垂らしたアロマバスでリラックスタイムを過ごしてみると良いかと思います。

どの精油をチョイスするかは、自分が心地良いと感じるものを選ぶと良いでしょう。
精油にはそれぞれ心身にもたらす作用に違いがあるので、目的別に選ぶこともできますが、一番大事なのはその香りが自分に合っているかどうかです。

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さて。精油選びが決まったら、あとはその精油を浴槽に3~5滴垂らして混ぜるだけ

これだけで温かい湯気と一緒に、心地よい香りが浴室いっぱいに広がります。

ただし、揮発性が高いので香りはそんなに持続しません。お湯に精油を垂らすのは入浴直前にしましょう。

お湯の温度はリラックスすることが目的なら38~40℃が適していると思います。

全身浴、半身浴どちらでも構いません。ゆっくりと深呼吸すると湯気と共に香り成分が吸い込まれて、より心地良さを感じることができます。

アロマの香り成分がどのようなメカニズムで身体に作用するのかは次回説明しますが、アロマバスには皮膚からも精油の有効成分が多少吸収されるというメリットがあるんです。


ではここで注意事項を少し・・・

アロマバスには少なからず刺激があります。
基本的には3歳未満の乳幼児にはアロマバスはおすすめできません

3歳以上の小児でも様子を見ながら使用する精油の量を決めましょう。

アロマ精油は名前からも分かるように親油性で、水に溶けない、または溶けにくいという性質があります

そのため精油の原液が直接皮膚に触れることになります。

使用量が多過ぎたり、肌が敏感な人にはピリピリ感じたりかゆくなったり赤くなることがあるので注意しましょう。
また、オレンジやレモンなどの柑橘系の精油はピリピリとした刺激を感じることがあります。


精油を直接お湯に垂らすのは抵抗がある、もしくは刺激を感じるという場合には、肌に優しいキャリアオイル(植物油)で希釈してから使用するという方法が一般的です。

5?10ml程度(小さじ1程度)のキャリアオイル(植物油)で薄めてからお湯に入れると、刺激を感じにくくなります。

キャリアオイルは精油と馴染みやすく、キャリアオイル自身にも保湿効果や安眠効果などがあります。

キャリアオイルのように、精油を希釈するために用いる素材のことを「基剤」と呼びますが、キャリアオイルの他によく利用される基剤としてがあります。

バスソルトに精油を混ぜる方法で、人気の高いアロマ入浴法です。

天然塩に精油を加えるだけの希釈方法ですが、キャリアオイルのように精油が溶けるわけではなく、水に溶かす媒介の役目をしているだけなのでそれほど薄まりません。

気になる方はキャリアオイルも一緒に加えると良いでしょう。


なお、入浴後の浴槽の手入れですが、いつも通りで構いません。

まずは一度、アロマバスでリラックス効果を体験してみましょう。
効果が実感できるといろいろ試してみたくなりますよ。

 

【健康】 アロマバスのすすめ① アロマテラピーとは?

入浴タイムを有意義に過ごしたい。そんな思いから入浴剤にこだわる人も多いのではないでしょうか。

そこでおすすめしたいのがアロマバス


 ※この先、アロマバスをご存知の方は読み進める必要はありません。


「アロマバス」という表現は知らなくても「アロマテラピー」という言葉は聞いたことがあると思います。

でもアロマテラピーって何だかよく分からない。マッサージの類かな?・・・みたいなイメージがあるのではないでしょうか。


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アロマテラピーは直訳すると「アロマ=芳香」「テラピー=治療」の語句で成り立っていますが、
一応アロマテラピーは以下のように定義されています。


「アロマテラピーは精油を用いてホリスティックな観点から行う自然療法である」


どうですかこれ?パッと聞いて意味伝わりますか?

引っかかるワードは「精油」と「ホリスティック」でしょうか。

精油とは、これちょっと細かく説明するとあれなんで、簡単にいえば「植物から抽出された香り成分」のこと。

「アロマ=芳香」なので、この香り成分が抽出された精油を「アロマ精油」と呼びます。別名「エッセンシャルオイル」ともいいます。

つまりアロマテラピーとは、植物から抽出された香り成分(アロマ精油)を利用した治療だということになります。

ここで重要なのはアロマ精油(エッセンシャルオイル)とは、その成分が天然100%であること。科学的な成分や香りを含まれたものは該当しません。
よく雑貨屋などで「アロマ」と称して販売されているもの全てがアロマテラピーに使用される「アロマ」ではないということです。

で、「ホリスティック」とは「全体的な」という意味なので、アロマの効果はどこか局所における作用があるというよりも心と体、つまり患部だけでなく心身全体に作用する治療法であることが分かります。


と、ここまで読んで

「え?アロマテラピーって治療なの?マッサージのことじゃないの?」と思われたかもしれません。

ま、ここがアロマの世界の面白いところで、アロマ精油が健康に何らかの効果があることは古代から知られていて、近代になってから科学の発展につれてアロマ精油の持つ作用のしくみが次々と明らかになっていくわけですが、ここで国によってはアロマを用いた療法を医療と捉える地域とリラクゼーションと捉える地域とに分かれてしまったようです。

元々アロマテラピーという言葉は、1928年フランスの科学者ルネ・モーリス・ガットフォセが、実験中にやけどをした際にラベンダーの精油を用いたことから生まれたことに由来しますが、そういう経緯もあってフランスでは「メディカルアロマテラピー」といって、アロマテラピーは医師が処方して治療をする正規の医療として確立された療法となっています。

しかし、それがイギリスなどでは美容やストレス解消に効果があるとしてアロマテラピーは伝わり、医療ではなくリラクゼーションとして定着したようです。


日本においてはマッサージや癒しとしてのイメージが強いですよね。そういうわけで、日本ではフランス式(メディカルアロマテラピー)ではなくリラクゼーションとして定着しています。

そのため日本ではアロマ精油は雑貨扱いです。

アロマ精油には使用料を間違えると逆効果になったり一部の物を除いては直接皮膚に塗布することは危険行為とされていますが、雑貨扱いのために取り扱いは自己責任ということになっています。

しかし実際にフランス式の考え方が存在するように、アロマ精油は一種の薬だともみなすことができるわけです。


以上のことからアロマ精油は上手に活用することで健康効果が期待できますが、医師の処方があるわけではないので取り扱いには知識が必要になります。


ここではアロア精油を使用した入浴法「アロマバス」に絞って、何回かにわたってその魅力や活用法を紹介していきたいと思います。


 

【健康】 花粉症と風邪の見分け方


今年も花粉症の季節がやってきました、どうもSHIBAです。

僕の場合、程度は軽い方だとは思うのですが、毎年この時期になると鼻水や目のかゆみに悩まされます。

でもこの時期に具合が悪くなると、それが花粉症のせいなのか、それとも風邪をこじらせたためなのかが判断できなくなることってありませんか?

くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3症状だけなら風邪でも起こりえますが、僕なら「今の時期ならまあ花粉症だろうな」と考えると思います。
しかし体がだるくなったり頭痛を伴ったりすると「あれ?やっぱり風邪かな?」と迷いがちになります。

発熱があれば大方は風邪で間違いないとは思うのですが、花粉症の場合でも微熱程度とはいえ発熱することがあるというから、熱は判断材料にはなりません。

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◆くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3症状の違い


くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3症状は、花粉症にも風邪にも生じますが、それらの性質には違いがあるのをご存知でしょうか。

例えば花粉症の場合のくしゃみは風邪の場合と違い「連続で出る」「一日に何回も立て続けに出る」のが特徴です。

花粉症の鼻水はさらさらとして水っぽい特徴があり、風邪の場合のネットリ感(粘性)のある鼻水とは違います

もっとはっきりしているのは鼻づまりで、風邪の場合の鼻は左右同時に詰まることはないので、両方の鼻が詰まればそれは花粉症です


これら3症状でもこのような違いがありますが、加えて目のかゆみや目の充血を伴えば花粉症だということになります。

ただし、気を付けなければいけないのは、目のかゆみや充血のみの場合(鼻の症状がない場合)には、花粉症以外の可能性もあるので注意しましょう。



◆花粉症の場合には入浴で症状が悪化することがある


昔は風邪をひいた時の入浴は体に良くないと考えられていましたが、現在では湯冷めさえ気を付ければ入浴は効果があると考えられています。

つまり風邪気味の場合は入浴は体に良い。

しかし花粉症の場合は、人によっては入浴すると反対に症状が悪化するという話をよく耳にします。

これは、入浴するとリラックス効果により副交感神経が優位になりますが、くしゃみや鼻水は副交感神経が優位なときに起きやすいからだと考えられます。

とはいえ、アレルギー症状は免疫系の乱れが原因なので、お風呂でゆっくり温まることは有効なはずなんですね。


よくアレルギー症状とは「免疫機能の過剰反応」だとか「免疫力が高すぎる」などと言われることがあります。

しかし実は、免疫機能には免疫反応を促進する作用と抑制する作用の両方があり、それによって正常にコントロールされているのですが、アレルギー症状とはこの抑制する作用がうまく働いていないために起こる症状なので、アレルギー症状とは免疫機能の過剰反応なのではなく正常に機能していないことが原因と考えるべきなんですね。免疫力が高すぎるんじゃなく、反対に低下していると考えるべき。

そして、免疫系のバランスは自律神経系のバランスとも密接な関係にありますので、冷えやストレスを抱えている人には入浴はアレルギー症状を緩和する効果が期待できます。

もし、入浴後に症状が悪化するような場合には「温冷交互(交代)浴」を試してみて下さい。

温冷交互浴とは熱いお湯と冷たい水(温度差30℃くらい)を交互に浴びて身体を刺激する入浴法

「冷水を浴びる ⇒入浴⇒冷水を浴びる⇒入浴⇒冷水を浴びる」を繰り返し、最後は冷水で終わること。

交感神経と副交感神経を交互に刺激することで自律神経がのどちらかに偏ることなくバランスが整われます。

「自律神経を鍛える」という意味もあります。

この温冷交互浴は、アレルギー疾患なら全般的に効果が期待できる入浴法なので覚えておいて損はありません。



◆花粉症と風邪の両方の予防にユーカリオイル


花粉症と風邪の両方をまとめて予防するならアロマ精油(エッセンシャルオイル)ユーカリがお勧めです。

ユーカリには抗ウイルス作用を持つ成分が含まれていて、鼻やのどの調子を整える働きがあります。

このユーカリを使用したアロマバスに浸かり大きく深呼吸すると、鼻にツーンときて効果を発揮します。

ユーカリのアロマバスは、湯船のお湯にユーカリの精油を3~5滴垂らして混ぜるだけ。

すっきり清涼感のある香りなので、気分をリフレッシュしたいときにも適しています。

なお、同じユーカリでも、ユーカリ・ラディアータはユーカリ・グロブルスとと比べて刺激が弱くマイルドなのでアロマバスにはユーカリ・ラディアータの使用をお勧めします。


●ユーカリ・ラディアータ
軽くすっきりとした香り。インフルエンザ・風邪の予防から花粉症の症状緩和に使用される。刺激性があるので敏感肌の人は注意が必要。



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『【健康】 「花粉症」の入浴法 ~症状を緩和する入り方~』

 

【入浴】 ジグザグ気温による「春バテ」を改善する入浴法



最近は春なのか冬なのか分からない天候の日々ですが、まあ一応春なんでしょうね、どうもSHIBAです。

こんな寒暖差の激しい三寒四温の時期は「春バテ」になりやすいので注意が必要です。

春バテの症状は、疲れやすいだけではなく、肩こりや頭痛、手足の冷え、そして風邪もひきやすくなります。


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◆春バテの原因は自律神経の乱れ


季節の変わり目は体調を崩しやすいその原因は「自律神経の乱れ」と考えられています。

なんでもかんでも自律神経の乱れが原因だとする風潮は好きではありませんが、この場合も多分に漏れず、寒暖差の影響が自律神経の乱れに大きく関係しているようです。

自律神経系には交感神経と副交感神経があり、体温や血圧、消化活動などのコントロールを司っています。

例えば暑い時は発汗して熱を放散したり、寒い時は反対に皮膚の血管を収縮して体熱を保とうとします。

しかし、寒い日と暖かい日が毎日交互したり、一日の間でも朝晩とお昼での寒暖差が激しい場合は、自律神経の切り替えが追い付かず乱れてしまいます。



◆改善の基本は規則正しい生活習慣


さて。自律神経系のバランスを整えるには規則正しい生活習慣をおくることが基本となります。

例えば起床・就寝時間を規則正しくする。リズムを守ることで少しでも自律神経の乱れをなくすこと。

食事の時間もなるべく規則正しく。1日3食。

3食を勧めるのは腸に刺激を与えるため。

実は内臓の働きをコントロールしているのが副交感神経。

腸が働くことで副交感神経が刺激されますし、血流も良くなりますよね。


入浴もまた春バテの改善にはとても効果が期待できます。

ひと口に自律神経の乱れといっても、自律神経系のバランスは内分泌系(ホルモン)や免疫系のバランスとも密接な関係にありますので、
自律神経系のバランスが乱れるとホルモンバランスの異常を起こしたり、免疫力が低下して風邪をひきやすくなります

ホルモンバランスの異常とはセロトニン(幸せホルモン)やドーパミン(やる気ホルモン)の分泌が低下することで、不安になったり落ち込みやすくなります。これがいわゆる「春うつ」です。

セロトニンやドーパミンを作る酵素の働きが低下する要因のひとつに「冷え」が指摘されていて、自律神経系のバランスが乱れていると血流が悪くなり、その結果冷えを感じやすくなりますから改善法としては身体を温めてあげることだと言えます。

そして免疫力もまた体温の低下と共に弱くなります
入浴でしっかり温まって、免疫力を維持するようにしましょう。



◆春バテの入浴法


寒暖差の激しいジグザグ気温では交感神経が優位な状態、つまりストレス状態が続きますので疲れがたまりやすくなります(暑い・寒いはストレスになる)

交感神経は細動脈を支配していて、交感神経が刺激されると細動脈が収縮して皮膚の毛細血管の血流が悪くなり「冷え」を感じるようになります。


以上のことから入浴法のポイントとしては「しっかり温まること」

単純なことのように思えるかもしれませんが、単に体温を上げるというわけではなく、「冷え」の改善に主眼を置くことが重要です。

そのためには、ただ体温を上げるのではなく、リラックスすること。

38~40℃のお湯に浸かると副交感神経が優位となり、交感神経の支配から解放された血管が弛緩し、皮膚血管の血流が改善されます(42℃以上のお湯は交感神経を刺激するので逆効果になる)

入浴により副交感神経が刺激されることで、それまで交感神経優位だったストレス状態(緊張状態)が緩和されて自律神経系のバランスが整われます。

内分泌系(ホルモン)と免疫系のバランスもまた、自律神経系のバランスが整われることと身体が温まることの相乗効果で正常な働きを取り戻すことが期待できます。


半身浴でも構いませんが、お腹をしっかりと温めるようにして下さい
副交感神経を刺激すると胃腸の働きが促進されること、多くの免疫細胞が腸に宿っていることなどがその理由です。


最適な入浴剤としては、血行を促進する炭酸ガス系の入浴剤も効果が期待できますが、何より大切なのは心地良いと感じられること。

好きな香りの入浴剤を選ぶとかスキンミルクのような肌触りの良い入浴剤、人によってはひんやりミント系の入浴剤が心地良いと感じる場合もあるでしょう。

特にアロマバスがお勧めです。

お気に入りのアロマ精油(エッセンシャルオイル)を数滴(目安は3~5滴)を湯船に垂らして、お湯をかき混ぜて浸かるだけで心地良い香りに包まれますよ。

浸かりながら大きくゆっくり深呼吸すると、そのアロマの持つ効能がより得られやすくなります。


どのアロマを選ぶかは自分にとって心地良い香りかどうかで判断して下さい。
アロマにはそれぞれの持つ作用に違いがありますが、自分の肌に合うかどうかの方が大切です。

といっても、どのアロマから試せばよいか分からない人は、以下を参考にしてみて下さい。
何れも脳の扁桃体を刺激し、心を安定させる働きのあるアロマです。


●カモミール・ローマン

青リンゴのような香り。肌に優しく、子どもと一緒に入浴する場合にもお勧めです。副交感神経を優位にする作用があります。

●ラベンダー

アロマの中でも特に肌に優しいので入浴には最適。ラベンダーの香りが苦手な人はオレンジやベルガモットをブレンドしてみるのも一つです。

●ネロリ

香りの特徴を説明するのは難しいですが、セレブな気分になるとよく言われるようです。イライラな気分も落ち着かせてくれるアロマです。高価なのがネック。

●マージョラム

緊張や不安を解消するアロマの中でも人気が高いことで知られています。血管拡張作用があるので、低血圧の人は血圧が下がることで倦怠感を感じることがあるので注意。



◆春バテを予防する入浴法


春バテを予防するには自律神経の働きを鍛えること。疲れをためこまないことです。

そのためには「温冷交互(交代)浴」、そして「HSP(ヒートショックプロテイン)入浴法」が適しています。


  【温冷交互(交代)浴】

  1.40~42℃のお湯に3分浸かる
  2.浴槽から出て、冷たい水シャワーを手足に10~20秒かける


  1と2を数回繰り返します。
  なお、最後は水で終わるのが鉄則です(皮膚が引き締まり保温効果になる)




  【HSP入浴法】

  1.入浴前に水分補給をしておく
  2.浴槽に浸かって体温を2℃上げる
体温を2℃上げるとHSPは産生される
     時間の目安は
     40℃のお湯で20分間
     41℃のお湯で15分間
     42℃のお湯で10分間

     ※炭酸系の入浴剤を使用すれば時間は短縮できる
  3.入浴後は10~15分間は保温に努める
(体を冷やさないこと)

  効果のピークは2日後といわれているので3~4日に1回の入浴で十分。