【健康】 糖尿病最新事情(前編) がん細胞の増殖も合併症?
どうもSHIBAです。
糖尿病の何が怖いって、その合併症の多さですよね。
血糖が毛細血管を傷つけることでおきる障害として網膜症。最悪失明することも。
それから腎不全含む腎症。しびれや傷みを伴う神経障害などがあります。
また動脈硬化が冠動脈で進めば心筋梗塞や狭心症、
脳血管で進めば脳梗塞などの脳卒中やそれに伴う認知症へと発展します。
足の血管が詰まれば壊疽(えそ)を患うことも。
とにかく、合併症の多さが糖尿病の特徴です。
そして、近年の調査では、
糖尿病によりがん発症のリスクが高まるという事実が確認されてきています。
糖尿病のある人はそうでない人と比べ、がんのリスクは1.2倍上がるらしく、
とりわけ大腸がん、すい臓がん、肝臓がん、腎臓がん、胃がん・・・て消化器系はおしなべて顕著かな?
厚労省によれば、今のところはまだ合併症のリストにがんはありませんが、
そのうち加わるかもしれませんね。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/tounyou/result.html
厚生労働省:糖尿病を放っておくとどうなるんだ?
がんが現時点で合併症として扱われていないのは、
糖尿病との因果関係が科学的に解明されていないからかもしれません。
しかし、調査の結果からは関係があることははっきりしているので無視はできません。
実際に僕の父親も糖尿病でありながらがんを発症しているので個人的にも関心の高い問題です。
さて、がんとの関係が科学的に解明されていないといっても、インスリンが関与している可能性が高いことは示唆されています。
インスリンとは血糖値が一定値以上に上昇しないように調節するためにすい臓から分泌されるホルモンのこと。
肥満や運動不足など何らかの原因でインスリンの作用が弱くなり、血糖を肝臓や筋肉などの細胞に取り込めなくなり慢性的に血糖値が高くなる状態が糖尿病なわけですが。
通常、糖尿病になる前に「高インスリン血症」の状態になります。
あ、今さらですが、ここで言う糖尿病とは2型の話ですよ。当たり前ですが。
肥満になるとインスリンの働きが低下するので、体はそれを補うためにインスリンの分泌量を増やして血糖値を下げようとします。
肥満になるとインスリンの働きが悪くなるのは、肥満細胞から分泌されているアディポサイトカインのため。
アディポサイトカインには善玉と悪玉があり、善玉の「アディポネクチン」はインスリンの働きを高め、悪玉の「TNAα」は逆にインスリンの働きを阻害します。
『【健康】 メタボと生活習慣病と動脈硬化の関係 ~内臓脂肪が溜まると怖い本当の理由~ 』 参照
肥満になると、つまり脂肪細胞が肥大すると善玉のアディポネクチンの分泌が減り、悪玉のTNAαの分泌が優位になるため、それでインスリンの効きが弱くなるんですね。
インスリンの効きが悪くなるというのは、単にインスリンの量が減るという意味ではありません。
ブドウ糖を必要とする細胞にはブドウ糖を取り込むための扉を持っています。
でも自力で血糖を取り込めるわけではなくて、インスリンの働きが必要になるわけですが、細胞にはインスリン受容体があって、インスリンがこのインスリン受容体と結合することでブドウ糖を取り込む扉が開くわけです。
インスリンの効きが悪くなるというのは、インスリンの量が足りていても上手くインスリン受容体を刺激できないために細胞にブドウ糖を取り込めないということなんです。
そのため体は血糖値を下げるために、更なるインスリンの分泌をします。
肥満になると高インスリン血症になりやすいのはそのためです。
で、
インスリンとがんと何の関係があるのか?というと。
インスリンとよく似た構造をしている物質に「IGFー1」と呼ばれるというものがあります。
これは、成長ホルモンの刺激にともなって肝臓から分泌される物質で、
筋肉や骨、内臓、神経など人体の多くの器官で細胞が成長するために必要不可欠なものなんですが。
困ったことにがん細胞の増殖をも促進しちゃうんですね。
しかも、
IGF-1受容体もまたインスリン受容体によく似た構造のタンパク質なので、
インスリンは間違ってIGF-1受容体に結合したりするからさあ大変。
なんと、過剰に分泌されたインスリンが次々と誤ってIGF-1受容体と結合してしまい、
がんの増殖を促進してしまうことに・・・
なんていう研究報告も出てきています。
高インスリン血症が続くと、インスリンを分泌しているすい臓は疲弊し、やがてほとんど分泌しなくなり、慢性的に血糖値が高い糖尿病となります。
正式に糖尿病になり、インスリンが殆ど分泌されないのであればIGF-1受容体を刺激することも減り、がん細胞の活性化は治まるのではないか?
と思いたくもなりますが、
がん細胞は、糖尿病によって溢れているブドウ糖を栄養にして大量に取り込むので結果的に増殖を続けるという。
なんともやっかいな存在です。
だからこそ、肥満改善のため、また血糖値を下げるために「運動」は有効な手段としてよく取り上げられます。
運動によるエネルギー消費には、そのエネルギー源としてブドウ糖を消費するので当然ですよね。
でも勘の良い人はこう気付く人もいるかもしれません。
「肥満の予防や糖尿病の予防という意味なら分かるが、すでに糖尿病になってしまっている場合には、インスリンが働かないわけだからいくら運動をしたって血糖値は下がらないのでは?」と。
確かに。ブドウ糖が細胞に取り込めなくては血糖値は下がりませんからね。
でもご安心ください。
運動によってブドウ糖が取り込める別の方法があるんです。
・・・つづく
『【健康】 糖尿病最新事情(後編) 運動が糖尿病改善に有効なワケ』
(インスリンを制する者、糖尿病を制す SHIBA)
【健康】 インスリン分泌を促す腸内細菌たち(後編)
どうもSHIBAです。
インスリンの働きを良くすることで糖尿病の改善になることは言うまでもありませんが、
薬に頼らなくてもインスリンの分泌を促すことができたら・・・
その可能性があるのが腸内細菌たち。
インスリンの分泌を指令しているのはインクレチンという消化管ホルモンであり、
「GIP」と「GLP-1」の2種類のホルモンがあります。
『【健康】 インスリン分泌を促す腸内細菌たち(前編)』 参照
その内、GLP-1にはGIP同様、すい臓に働きかけてインスリンの分泌を促進する作用があり、
血糖値が低い時には働きかけないという特徴もあります。
さらにGLP-1には、胃の内容物排出速度を遅らせ、満腹感を助長することで食欲を抑制したり、食後の急峻な血糖上昇を抑制したりする作用もあるとか(ウィキペディアより)
ただ、なぜこのような下部の消化管から分泌されているのかが、かつては疑問視されていました。
そして近年の研究で明らかになったのは、腸内細菌たちが関与していたこと。
腸内細菌たちは我々と同様、生きています。
生きるために栄養を吸収し代謝をもしています。
腸内細菌にとっての栄養とは難消化性成分。
またこんな奥までは難消化性の栄養素ぐらいしか流れてきませんからね。
栄養素のほとんどは小腸で吸収されますから、下部消化管(回腸・大腸)まで流れてくるのは消化・吸収できなかった物に限られます。
腸内細菌の中でも善玉菌と呼ばれるバクテリアは、食物繊維やオリゴ糖、及び難消化性でんぷん(レジスタントスターチ、難消化性デキストリン)などを好みます。
これら糖質由来の難消化性成分を総称してルミナコイドといいます。
『【健康】 食物繊維は誤解されすぎ!?本当の魅力』 参照
善玉菌は食物繊維などのルミナコイドをエサとして分解・吸収し代謝しているんですね。
この一連の働きを発酵といいますが、発酵によって乳酸や酢酸などの短鎖脂肪酸という有機酸を生成しています。
善玉菌によって生成された短鎖脂肪酸が、下部消化管(回腸・大腸)のL細胞と呼ばれる部分で受容し、
つまりこれがセンサーとなってGLP-1が分泌されることが分かっています。
・・・ということは。
毎日の食事で食物繊維をしっかりと摂ることで、善玉菌たちがGLP-1を分泌してインスリンを活性化させることに繋がるのでは?という期待が当然出てくるわけで、ここが注目されている所以となっております。
じゃあ消化できないものを食べれば良いのかというと何でも良いわけではありません。
腸内細菌は善玉菌ばかりではありませんからね。
糖質(炭水化物)の消化できなかったもの(食物繊維など)は善玉菌のエサに。
肉などのたんぱく質や脂質の消化できなかったものは悪玉菌のエサに。
悪玉菌が優位になると発がん成分が活性化されるというので気を付けたいところです。
今考えると、この腸内細菌たちは、我々の栄養を横取りすることなく、消化できなかったカス、
つまりおこぼれを頂戴していてるのかと思うと、何だか可愛い奴に思えてきました。
しかもインスリンの分泌を促進して血糖値の抑制に一役買っているわけですから、
なんとも愛おしい存在ですね。
(そういえば昔はインスリンのことインシュリンと呼んでたなぁ SHIBA)
【健康】 インスリン分泌を促す腸内細菌たち(前編)
どうもSHIBAです。
最近の研究で、腸内細菌たちがインスリン分泌を促すことに関与しているとして注目を集めています。
インスリンは言うまでもなく、血糖値を下げるホルモンのこと。
糖尿病の主な原因は、インスリンの働きが弱くなることなので、
腸内細菌たちがインスリンの分泌を促進するのであれば糖尿病治療に役立つ可能性が出てきます。
ではなぜ腸内細菌がインスリンと関係あるのか。
それを知るにはインスリンのことを知らなければなりません。
インスリンはすい臓から分泌されますが、別名「肥満ホルモン」と呼ばれています。
血糖値が上がるとインスリンにより肝臓や筋肉の細胞に血糖を取り込ませて血糖値を下げてくれます。
しかし、肝臓や筋肉の細胞に貯められる糖質(グリコーゲン)の量には限りがあります。
過剰に摂取してしまった場合、必要以上の余分な糖質は脂肪細胞に蓄えられ中性脂肪となります。
これが肥満ホルモンと呼ばれる理由です。
健常者にとってみれば有難迷惑なホルモンですが、このホルモンの働きがなければ糖尿病になってしまうのがやっかいなところ。
さて、そんなインスリンに分泌を促しているものとは何なのか。
つまりインスリンに指令を出している黒幕。
これが研究され明らかになってきたことが、今回のテーマ。
口から摂取した食べ物に含まれる糖質は、小腸で吸収されますよね。
小腸で吸収された糖質は門脈(血管)から肝臓へ送られ、さらに肝臓から全身へ流れます。
この時、血管を流れるブドウ糖が増え(血糖値上昇)、各細胞に取り込まなければ血糖は高いままになりますよね。
そこでインスリンが分泌されるわけですが、実は血糖値が上がってから分泌されているわけではありませんでした。
これは、ブドウ糖を経口投与した場合と、静脈へ注射した場合と、どちらがインスリンの分泌が多いか調べた研究により明らかにされました。
一見すると、静脈へ注射した場合の方が、直接血糖値を上げるのだからインスリンが多く分泌しそうなものですが、実は逆で、口から飲んだ場合の方がインスリンの分泌が多かったんですね。
ということで、
ブドウ糖が小腸で吸収され血糖値を上げる前から、何者かがすい臓にインスリンの分泌命令を出しているのでないか?という推測がなされました。
そこで研究により発見された「すい臓へ指令を出している正体」が「インクレチン」という消化管ホルモン。
もともとインスリンの分泌は血管を流れるブドウ糖であるとされていたが、この研究により消化管にも分泌刺激を行う能力があることが分かったわけです。
インクレチンは食後数分~15分後ほどで作用するため、血糖に対して素早い対応ができるというわけです。
現在はこのインクレチンが、インスリンを分泌するための薬として利用されています。
さて・・・
インクレチンには「GIP」と「GLP-1」があります。
GIPは食事によって流入した栄養素を小腸の上部(十二指腸)で直接感知して、ブドウ糖の存在下にインスリンを出させる作用があります。
「ブドウ糖の存在下に」という妙な表現になっているのは、血糖値が低くなると作用しなくなるためで、
低血糖を起こさない優れたホルモンだということになります。
一方、GLP-1は下部の消化管(回腸・大腸)から分泌されているといわれています。
しかし、かつてはここで学者の間でも疑問とされていた謎がありました。
食事で摂取した栄養素の多くは下部の消化管まで流れてくる間に吸収されてしまうはず。
ブドウ糖がここまで到達するわけがない、と考えられてきたわけです。
そして最近の研究によって明らかにされたその謎の鍵を握っていたのが
僕たちと共存している腸内細菌たちでした。
・・・つづく
『【健康】 インスリン分泌を促す腸内細菌たち(後編)』
(なんだかドラマっぽくなってしまったぞ SHIBA)
【健康】 塩分と血圧とむくみの関係
漬物大好き、どうもSHIBAです。
一度気が済むまで食べてみたいけど、塩分が気になってそれはできませんねぇ。
塩分を過剰摂取すると高血圧を招くことは誰しもが知るところでしょう。
しかしその理由まではあまり知られていないかも。
しかもむくみ(浮腫)となって表れやすいという特徴もあります。
さて。
ここで、塩分を摂り過ぎると血圧が上がりむくみが現れる3つ理由を紹介します。
ここでいう塩分とはナトリウムのこと。
ナトリウムは体内に体重の約0.15%存在しています。
細胞の内外を流れていて、水分とともに細胞外液や血液循環をコントロールしたり、神経の刺激伝達などにも関わっています。
多くは細胞の外。細胞内の多くはカリウムが占めています。
ナトリウムとカリウムは相反していて相容れません。
ハブとマングース、いやトムとジェリーのような関係です。
細胞内にナトリウムが増えると外に出され、細胞外のカリウムを中に取り込むことで浸透圧を調整しています。
しかし食事でナトリウムを過剰に摂取するとどうなるでしょう。
ナトリウムの浸透圧を調節するためにはカリウムを取り込んでナトリウムを排出したいところですが、
ナトリウムの量に対してカリウムが不足してしまい、細胞内外の出入りがスムーズに運べませんよね。
この場合、細胞内のナトリウム濃度を下げるために一緒に水分も取り入れるしかありません。
細胞内は水ぶくれになり、この状態がむくみとなって表れます。
また細胞間を流れている血管も細胞に押し潰されるように圧迫されるので血圧も上がります。
これが1つ目の理由。
2つ目の理由としては、
塩分を過剰摂取すると、血管の壁にナトリウムが入ってしまうことがあるということ。
それにより血管の組織が硬くなりますよね。
結果、血液が流れにくくなり、血圧が上がることに繋がります。
この時、尿をろ過している腎臓の糸球体と呼ばれる毛細血管が動脈硬化になると、
尿が上手く排泄できなくなり、体内に水分が溜まりやすくなり、これがむくみの原因となることもあります。
3つ目。
塩辛いものを食べれば喉が渇くわね。
水分が欲しくなるわね。
てか飲むわね。
当然よね。
血流含め体液量が増えるわけだから、あとはどうなるか分かるわよね?
関連記事
『【健康】 「脚のむくみ」の入浴法 ~炭酸風呂が一番効果あり~』
(なんで最後オカマ口調になったのかしらん SHIBA)
【健康】 「脂肪の吸収を抑える?」甘い言葉の疑問
これまでも存在していたが、今後ますます目にするであろう言葉、それは
「脂肪の吸収を抑える」というフレーズ。
メタボ人口が増え続けている現状では、このようなキャッチフレーズへの関心度はますます上がるでしょう、どうもSHIBAです。
僕もかつては「脂肪の吸収を抑える」が謳い文句の某ウーロン茶を愛用していた時期がありましたが、
体脂肪が変わることはなく、途中から食生活の見直しと運動を取り入れてから順調に体重と体脂肪は減ってきています。プラス風邪をひきにくい身体にもなりました。
今思えば、あの甘い言葉は信用に足りるのか?
やはり疑問です。
そもそも一般消費者は「脂肪の吸収を抑える」と言われても、そのメカニズムを知らない。
ここでいう脂肪とは中性脂肪のこと。
食事で摂取した中性脂肪は通常、そのままでは腸で吸収されず、分解酵素リパーゼによって分解されてから吸収されます。
脂肪の吸収を抑えるとは、この「分解酵素リパーゼの働きを阻害する」ということなんです。
分解されなければ吸収されることはなく、そのまま排泄されるという理屈です。
確かにこの理屈、そのまま聞けば体脂肪が蓄積されないのでとても良い話のように聞こえます。
しかしこれでは、まるで脂質は栄養素ではないかのような扱いですね。
中性脂肪は体内にとって必要不可欠な作用をもたらします。エネルギー源であったり、体温をコントロールしたり衝撃に対するクッション効果になったり・・・
必要以上に過剰に摂取し過ぎることが問題なだけ。
そ・れ・を・や・ね
脂肪の摂り過ぎに注意するのではなく、まるで「吸収させない」というまるで悪者扱いかのような暴挙。
脂肪は消化(分解)され吸収されて代謝されるのが自然の摂理。
体脂肪が気になるのなら、積極的に代謝させることを考えなければなりません。
身体はちゃんと意味があって分解酵素リパーゼを分泌しているわけですから、
これを阻害されるとリパーゼを分泌している膵臓(すい臓)にしてみれば、
より一層頑張ろうとしてオーバーワークになってしまうのではないでしょうか。
膵臓に負担がかかるのではないか気になるところです。
しかも、中性脂肪は食事から摂取したものが全てではありません。
肝臓で糖質を利用して合成する中性脂肪もあります。
この中性脂肪はコレステロールらと一緒に血中へ放出され、リパーゼによって分解されたのち各細胞に取り込まれます。
しかしここでまたリパーゼが阻害され各細胞に取り込まれなかった中性脂肪は、
これは体外へ排出されることはなく、コレステロールらと再び肝臓へ戻ります。
そしてまた血中へ放出。
このループ、リパーゼが阻害されているうちはずっと続くのではないでしょうか。
これはこれで肝臓に脂肪が溜まるばかりで、肝臓の負担にならないのか気になるところです。
今僕が言ったことは推測の範疇ですが、しかしリパーゼ阻害薬の副作用に歓喜の生涯、もとい肝機能障害(うちのパソコ変換が下手なんで)があるらしいので、あながち無関係ではないかも。
やっぱりねぇ。
不自然なものは信用しづらいものですよ。
(美味しい情報は疑え SHIBA)
【健康】 6月1日は「麦茶の日」
6月1日は「麦茶の日」です。
日本には昔より夏になると大麦を煎って飲む習慣がありました。
その歴史は緑茶の普及よりも古く、日本固有の伝統文化といえます。
海外から見た「日本人の変なコト」のアンケートを見るとよくこんな意見があります
「ナゼお茶をあんなにガブガブ飲むんだ。カフェイン摂り過ぎだろ!ホワイジャパニーズピーポー!」
確かに。カフェインの摂り過ぎは注意が必要ですね。
しかし、実は麦茶にはカフェインが含まれていません。
だからガブガブ飲めるお茶なので夏にはピッタリなんです。
カフェインを含有する飲物といえばコーヒーですが、他にも紅茶、緑茶、ウーロン茶、ココア、コーラなど多岐に渡っています。
いずれも健康には良い飲み物ですが、カフェインがあるためガブガブ飲むには適していません。
それに比べ麦茶はノンカフェイン。
おまけにノンカロリー、ノンシュガー(正確には100gあたり1kcal)
夏場の汗によって失われた水分の補給や、汗で失うミネラルの補助には麦茶が相応しいのも頷けます。
水分補給なら水でも良いのですが、麦茶の方が喉の渇きがすっと収まります。
具体的な栄養価についてはいろいろ言われていますが、
僕にはどの程度の効果があるか分からないので紹介はしません。
ただ・・・
ガブガブ飲めるといっても、飲み過ぎは体を冷やす原因にもなりますから、
あくまでも水分補給としての水替わりという位置付けで飲むのが良いかと。
さすがにね。なんでも食べ過ぎ飲み過ぎは良くないよね・・・
(熱中症にご用心 SHIBA)
【健康】 食物繊維は誤解されすぎ!?本当の魅力
食物繊維の摂取は、今では当たり前のように推奨されていますが、かつては今ほど重要視されていませんでした。
科学の進歩と共に、食物繊維の持つ魅力が発見され、その都度食物繊維の常識は変わっていきました。
そして今もなお研究は続けられ、新しい研究結果が報告されています。
そのためか、食物繊維は何かと誤解されているような気がします。
そこで。
ちょっと思い付いた「おそらく誤解している人が多いであろう食物繊維に対する常識」を書き出してみました。
あなたのその食物繊維に関する常識、すでに過去のモノかもしれませんよ・・・
◆かつては食べカスだと考えられていた。
食物繊維は消化がされないことから、昔は腸で消化しきれなかった食べカスだと考えられていました。
その後、実は単なる食べカスではなくて、炭水化物の中でも糖質以外の消化されない成分で、便通改善に効果があることが分かって見直されるようになりました。
◆栄養というより物理的効果が注目されていた
食物繊維は「お通じが良くなる」ということで、3大栄養素(炭水化物、脂質、たんぱく質)、ビタミン、ミネラルに続く「第6の栄養素」と呼ばれるように・・・
しかし、第6の栄養素と呼ぶには違和感があって、そもそも食物繊維は炭水化物に含まれていて単独の栄養素ではないこと。
また、便通改善の効果があると言っても、それは消化されずに腸を通過することで腸のぜん動運動を刺激するからであって、要は物理的作用によるものであるから栄養素とは言えませんよね。
しかもその後、食物繊維の効果は便通改善だけでなく、
血糖値上昇抑制、腸内細菌叢(腸内フローラ)の改善、免疫力UP、ミネラルの吸収促進など多岐に渡ることが判明。
便通改善以外の効果はあまり知られていないことかもしれませんね。
◆食物繊維は血糖値やカロリーに影響はない???
食物繊維は健康やダイエットの味方として、どれだけ摂取しても構わないと考えている人が多いようです。
その根拠は、どれだけ食物繊維を摂取しても血糖値やカロリーに影響が無いと思われているため。
しかし、これは間違いです。
かつては消化されないと考えられていた食物繊維ですが、腸内細菌のエサになることが分かってから状況が変わりました。
腸内細菌のエサになるとはどういう意味か。
腸内細菌によって分解され代謝されて、乳酸や酢酸などの短鎖脂肪酸という有機酸を生成するということです。
人が栄養素を吸収・代謝するように、腸内細菌もまた食物繊維を吸収・代謝しているんです。
そして生成された短鎖脂肪酸は腸管に積極的に取り込まれてエネルギー源として利用しています。
通常、炭水化物(糖質)1gのエネルギーは4kcalと言われていますが、食物繊維1gは2kcal前後。
食物繊維は0kcalではないんです。
糖質の半分とはいえ、エネルギーを産生しているんですね。
食物繊維もやはり炭水化物ということ。
これにより食物繊維は、全く消化されないわけではなくて難消化性(消化されにくい)の成分であると考えられるようになりました。
なので消化・吸収された分はわずかながら血糖値を上げています。
例えばノンシュガーガムやチョコレートによく含まれるキシリトール。これも血糖値を上昇させるし実はカロリーもちゃんとありますから、昔とは常識が変わっています。
◆食物繊維のおかげで腸内環境が良くなるのは善玉菌のエサになるからだけではなかった。
先程も言ったように、食物繊維が腸内細菌により分解、代謝されて短鎖脂肪酸を生成するという話には続きがあって、
この短鎖脂肪酸のおかげで腸内のpHが下がり酸性に傾くんです。
善玉菌は酸性を好み、悪玉菌はアルカリ性を好みますから、食物繊維は単に善玉菌のエサになるだけではないことが分かりますね。
また酸性よりになることでミネラルが溶けやすくなるので、ミネラルの吸収を促進することにも繋がります。
◆食物繊維の定義があやふやに・・・
そもそも食物繊維とは「炭水化物の糖質以外の難消化性成分」を指すのですが、
糖質の中でもオリゴ糖や前述のキシリトールなども難消化性成分なので食物繊維同様の効果があります。
また、でんぷんの構造が変化したレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)もまた食物繊維みたいなもの。
もはや「炭水化物の糖質以外の難消化性成分」という定義は狭義的なものになりつつあるようです。
最近では小腸内で消化・吸収されにくく、健康の維持に役立つ生理作用を発現する食品成分をまとめて「ルミナコイド」と呼ぶようになりました。
ルミナコイドには食物繊維だけでなく、それに似た難消化性成分、例えばオリゴ糖やレジスタントスターチなども含ま
れます。
食品で腸内環境を整える方法として、乳酸菌やビフィズス菌など善玉菌を含んだ食品を摂取するプロバイオティクスと、善玉菌が喜ぶルミナコイドを摂取するプレバイオティクスがあります。
最近では腸内環境にはプロバイオティクスよりもプレバイオティクスの方が効果が大きいのではないかと考えられるようになり、ルミナコイドの注目度は上昇中です。
(毎日ヨーグルトにオリゴ糖をかけて食べています SHIBA)
【健康】 アンチエイジングのために知っておきたい老化説
さっき何気に会社のカレンダーを見ると、
そこに平成27年(昭和90年)と表記されていて思わず目が留まりました。
何ゆえわざわざ昭和で表示したのか?というよりも
「そうかぁ。今年を昭和に置き換えると90年になるのかぁ・・・」
と何だか感慨深いものがありました。
昭和生まれの方なら分かりますよね、この気持ち。どうもSHIBAです。
人はどんなに健康でも老化し、寿命の限界は120年ほどだと言われています。
老化はなぜ起こるのか?
長い間、人類のテーマとなっていました。
今もなお解明しきれておりません。
でもいくつかは有力な説は在って、
アンチエイジングに関心のある方なら知っておいて損はないのではないでしょうか。
●老化説1「プログラム説」
人それぞれの寿命が遺伝子で決められているというもの。
生活習慣や環境によって変化はするものの、
寿命の限界は最初から遺伝子によって決められているとすれば、これはある意味「宿命」といえますね。
「テロメア説」もここ部類に含まれるでしょうか。
人の身体には無数の細胞がありますが、その一つ一つの細胞に寿命があるとしても、
細胞は常に分裂を繰り返して新しい細胞に生まれ変わっています(新陳代謝)
ただし、無限に細胞分裂ができるわけではありません。
核の染色体の端にはテロメアと呼ばれる部分があり、
これが細胞分裂のたびに短くなると考えられています。
テロメア説とは「もうこれ以上短くできないよ」という所まで分裂すると、
それ以上は新しい細胞に生まれ変わることができないというものです。
●老化説2「エラー説」
「エラー説」は、紫外線や放射線、化学物質などによって体の構成成分に劣化が起こり、その蓄積が個体の機能を破綻させるというもの。
活性酸素の発生によるものと言ってもいい。
活性酸素と聞くと何やら僕たちの身体を活性化させる良い物のような印象を持つかもしれませんが、これがかなりのク・セ・モ・ノ。
ここでいう「活性」とは「酸化」という意味です。
さまざまな原子には、それぞれ原子核の周りに電子が2個ペアになっているのが通常の安定した状態です。
惑星の周りを衛星が回っているイメージね。
この電子が原子核を中心に対になって配列されていることで安定しているわけですが、
活性酸素は電子が不対になっている特異な構造をしているんです。
なので活性酸素は安定しようと、あたりかまわず周りの分子から電子を奪うわけですが、この行為が酸化です。
酸化が進んだ細胞は機能を失いますが、それが老化を意味します。
ある細胞のDNAが酸化によって傷つけられれば、正しく細胞分裂(コピー)ができず異常な細胞を生んでしまいます(ガン細胞発生の原因になる)し、血管内のコレステロールが酸化すれば、マクロファージという免疫細胞がこれを異物とみなしどんどん食べていき、たらふく食べて死んだマクロファージの死骸が血管壁にへばり付いて動脈硬化に発展します。
それだけではありません。シミやシワ、糖尿病や認知症の原因にもなります。
活性酸素は呼吸するたび一定の割合で発生するので避けようがありません。
酸素濃度の高い環境で育てたネズミは寿命は短くなるという実験報告もあります。
しかも生活習慣によっては活性酸素の発生率はグッと上がります。大量飲酒、喫煙、ストレスなど。
最近は体内の活性酸素を追い出す抗酸化作用のある物質に注目が集まっています。
●老化説3「酵素説」
人はどんなに栄養価の高い食事をしても、酵素なくして消化や代謝はできません。
例えば炭水化物にはアミラーゼという酵素、脂質にはリパーゼという酵素などが働くことで、それぞれの栄養素は吸収できるまでに分解されます。
人が酵素を使える量は決まっており、消化に多く酵素を使うと代謝には酵素を回せず、その逆もしかり。
例えば満腹になるまで食べると酵素の多くが消化に使われるので、食後しばらく身体が動きづらいのはそのためです。
酵素学では、酵素は体内で作られるがトータルでは一生で一定量しか作られないと考えられています。
なので、一生に使える量が決まっているので酵素は大切に使わないといけないらしい。
暴飲暴食は酵素を無駄使いしていることになります。
歳をとると太りやすくなるのは、代謝力が落ちているからで、これは代謝に使う酵素が歳と共に減ってきているからとも考えられます。
だからこそ、体内酵素を節約するために食事で酵素を補充することが重要になってきます。
酵素は野菜でも果物でも何にでも含まれていますが、熱に弱いので加熱調理したものでは摂取できません。
インスタントやレトルト食品ばかり食べていると酵素は減るばかり。
生野菜サラダや果物、刺身など、加熱していない食材も一定量摂取することが大切になります。
そういう意味では、漬物や納豆、味噌などの発酵食品はとても優れた食品です。
以上のことから、3つの老化説のどれが一番有力なのか考えてみるに、
おそらくどれも事実だろうとは思います(他にも老化説はある)
科学の進歩によりまだまだ新しい事実が生まれることでしょう。
僕たちにとっても健康に気を付けるとは、なかなかに頭を使うものですね。
(昭和○○年生まれと言われも90年から引き算すれば簡単に歳が分かりますね SHIBA)
【健康】 夏バテは夏だけのものではない ~夏バテと熱中症の違い~
もうでに冷房に頼った生活をしていませんか?どうもSHIBAです。
これからの時期に気を付けていきたいのが「夏バテ」
今から冷房に慣れた生活を過ごしていると夏バテになっちゃいますよ。
「こんな早くに?」と疑問に感じられるかもしれませんが、夏バテとはそういうものらしいですよ。
熱中症と比較してみるとよく分かります(夏バテと熱中症は違うんです)
熱中症の原因は言うまでもなく暑さによるもの。
暑熱(高温)環境下で起こる、体内の水分や電解質(ナトリウムやカリウムなど)の欠乏によって様々な症状を引き起こします。
程度の軽いものはめまいや大量の発汗ですが、酷くなると頭痛、吐き気を伴い、重度になると意識障害や痙攣といった病院へ搬送されるような事態となります。
これに対し、夏バテは病名ではありません。
夏バテの原因は自律神経の乱れによるもの。
いま「?」と思われたかもしれませんが、
先程の冷房に頼った生活を例にすると理解しやすいです。
例えば冷房に慣れ過ぎると、本来ヒトの持つ体温調節機能の働きが鈍くなります。
そのうえ、屋外と室内の温度差が大きくなるので、暑い所と涼しい所の往来による温度の変化に身体が対応できません。
この、本来ヒトが持っている体温調節機能を担っているのが自律神経なんです。
自律神経が乱れると体温調節ができなくなり、うまく汗をかけなくなります。
代謝が悪くなれば当然、熱が体内にたまり疲れやすくなりますよね。
いわゆる冷房病ってやつです。
でも本当に猛暑の時期、冷房を我慢していると今度は熱中症にかかりますからね。
このへんの自己管理が難しいところではあります。
このように夏バテは「自律神経の乱れによる代謝の不調」と考えた方がよさそうです。
自律神経の乱れが原因なので、睡眠不足や運動不足も代謝が悪くなります。
偏った食生活も免疫力を下げ、自律神経を乱す原因になります。
なので、夏バテは夏に限った症状ではないんです。
うまく汗をかくために水分はしっかり摂ることや、
規則正しい生活をおくることも大切です。
アラピアのお風呂でゆったりすることもオススメです(笑)
(暑いからといってシャワーで済ますよりしっかり湯船に浸かろう SHIBA)
【健康】 暑さと紫外線による疲れにご注意を!
これから暑くなるこの季節。
環境省が紫外線と熱中症に注意するよう呼びかけています。
http://www.env.go.jp/chemi/info/heat-uv.html
環境省:紫外線と熱中症にご注意ください
また、環境省は熱中症予防情報サイトで情報提供をスタートさせました。
http://www.wbgt.env.go.jp/
熱中症予防情報サイト
これからの季節、「疲れやすくなったなぁ」と感じ始めたら、
その疲れ、暑さや紫外線のせいかもしれませんよ・・・
どうもSHIBAです。
人は暑さにさらされると疲れを感じます。
酷くなるとめまい、ふらつき、頭痛、眼のかすみ、全身の倦怠感、吐き気や嘔吐などが起こります。
この暑さによる症状は「熱疲労」といい、熱中症のひとつに分類されています。
熱中症はいくつかに分類されています。
他には熱失神、熱けいれん、熱射病など・・・
熱疲労は暑さによって体の塩分と水分が過剰に失われることで起きます。
大量の発汗と共に脱水状態を招きます。失神や倦怠感を感じるのはそのためです。
でも体温は平熱であることが多く、熱中症だとは気付きにくいかもしれません。
対策としては、当然ですが涼しい場所に身を移したり濡れたタオルなどを皮膚に当てたり水分補給などがあります。
また、
いくら水分補給していても、陽射しを浴び続けることで疲労を感じることがあります。
原因の正体は紫外線。
紫外線を浴びることによって活性酸素が発生します。
活性酸素は細胞にダメージを与えるので、皮膚の細胞がダメージを受ければ肌の炎症やシミなどを招きます。
だからふつうは紫外線対策といえば「肌を守ること」
でも、紫外線から肌を守ってもそれだけではこの疲労は回避できません。
極端な話、日焼け止めを塗ってもダメ。
その理由は、目。
紫外線が目に当たることが疲れの原因になり得るんですって。
目から吸収された紫外線によって目の角膜が活性酸素の攻撃に晒されるらしい。
視神経が疲れることで知らず知らず疲労を感じるのかもしれません。
疲労物質が発生するとも言われていますが、そこんとことよく分かりません。
とにかく紫外線から目を保護するという意味でサングラスは有効かもしれません。
マラソンやトライアスロンなどにサングラスをかけて走っている選手をよく見かけます。
あれは単に眩しいからというだけではなく、紫外線による疲労を防ぐ意味もあったんですね。
だったら僕たちも陽射しの中を走るときはサングラスをした方がいいよね。
走る走る~俺た~ち~♪
あ、だからサンプラザ中野さんはいつもサングラスしているのか・・・
鈴木雅之さんら元シャネルズのメンバーも、
あれだけ紫外線のせいか真っ黒なのにサングラスのおかげで元気を保っていましたね。
違う違う!そうじゃ、そうじゃな~い♪
タモリさんもモチロン紫外線対策ですよね。
(▼。▼;)んなこたぁない
(日射病という言葉は現在使われておりません SHIBA)